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2019年09月02日

2019年4月1〜12日◆I'm ageing(後編)

これの続きです。

先週の終わりはビックリするような結論で終わった。
長生きするということのために必要なのは「飢え」「命の危機」「ストレス」。
そういうことを重ねると寿命は伸びるという。
その「飢え」「命の危機」「ストレス」というのを習慣化するためにギュッと濃縮されたのが「スポーツ」であるという。
これは意味のないことで体を動かし、非常に不愉快な目で勝った負けたを大騒ぎしつつ、ハッと気がつくと空腹でたまらないという状態に人間を持っていくシステム、という。
これが実は寿命を延ばすためのドリルではないか?ということ。

 困難に直面した動物は、安楽に生きている動物よりも長生きする。この奇妙な現象はホルミシスと呼ばれている。−中略−ホルミシスはまた、老化の適応値の謎を解く手がかりも提供してくれる。どうやら、老化は死亡率を平均化するらしく、病気や飢餓で死亡する個体が減ると、反対に死亡率を上げる。(202頁)

命にはこういうみょうちくりんなところがあって、簡単にできないという。
困ったもの。
しかし命というものはそういうこと。

少量の放射性物質にさらされたり、ほんのわずかなX線放射を毎日うけた動物は、ほかの動物よりも長生きする。(197頁)

「放射線」と言うとみな、ギクッとするが、それが治療になったり。
このあたり「命というのは実に興味深いもんだ」ということで生きていきましょう、ご老人方。

単純な自己増殖システム──初期の地球に偶然′サわれたとされるシステム──を実験室で再現しようとすると、うまくいかないのである。一九五〇年代に、このプロジェクトに対する最初の熱狂が巻き起こった。メタンと水とアンモニアを混ぜたガス体に放電するだけで実験室で簡単にアミノ酸がつくれることがわかったのだ。しかし、ひとつの機能を持つタンパク質をつくるためには、たくさんのアミノ酸を特定の配列で結びつけなければならないし、自己増殖するシステムをつくるためにはそうしたタンパク質がたくさん必要になる。自己増殖するこのシステムはあまりにも複雑かつ特殊で、いついかなる場所であろうとも、偶然に発生するとは考えにくいのである。(206頁)

(番組では「偶然に発生するとしか考えられない」と逆のことを言っているが本には上記のように書かれている)

量子力学によれば、量子の王国を支配する不可思議なルールを公式化するには「観察者」が必須の構成要素であるという。そこで科学者のなかには、発生期の生命──それも観察者となりえる意識を持った生命──が、物理学の基本構造のなかに組みこまれているのではないかと考える者も現われたのである。(206頁)

つまり誰かが見ていないとタンパク質が生き物にならない。
これはまさしく手塚治虫の『火の鳥』。

火の鳥【全12巻セット】



だから「目撃者」というのがいないと生命が誕生しないとすれば、そこが宗教の
原点ではないか?という。
人間という生き物を創るために誰かがその生命の誕生を目撃していた、という。
それがいない限り生命は生まれない、という。
それほど自己を複製できる生命を創るということは、もの凄く不思議なこと。

メンデルの遺伝子からDNAの発見。

 染色体はDNAの長い鎖で、何億もの核酸サブユニット──塩基T、A、C、G──とともに、すべての細胞核に存在している。−中略−細胞が分裂すると、染色体はその二重らせんを解き、それぞれの鎖が新しい相手をつくる。ここでDNAレプリカーゼという酵素が登場する。このDNAレプリカーゼが染色体を端から端まで這い進んで新しい塩基(T、A、C、G)を集め、マッチする染色体の半分をつくりだすのである。こうして一対の染色体が二対になり、ふたつの娘細胞が生まれる。(226頁)

染色体を横切っていくDNAレプリカーゼは、任務の最後でトラブルに直面する。自分自身の安全を確保する余地を残しておく必要があるため、最後の数百の塩基ユニットをきちんと複写できないのだ。どういうことかというと──−中略−コピーされるたびに染色体は少しずつ短くなっていくのだ。(226頁)

 まず、どの染色体の末端にもDNAの緩衝器があって、その部分は意味のある情報を含んでいないのである。これはテロメアと呼ばれており、−中略−通常、テロメアは自動的に折りたたまれており、DNAのエンドキャップの役目を果たしている。(227頁)

テロメア──染色体の両端についているしっぽ──を使い、細胞は自分が何回自己複製したかを数えており、一定回数を超えるとテロメアが短くなり、細胞は疲弊して死んでしまう。複製老化はテロメアの生化学の一部としてこんにちまでつづいている。複製老化は目的を達成するための手段であり、わたしたちが老いるのはそのせいだ。老いた人間の細胞はテロメアが短く、これが体の修復速度を遅くし、体に毒素を放出する。(235〜236頁)

だからジイサンは眉毛にやたらと長い毛が一本あったり、それから生えちゃいけないところ(耳とか)に毛が生えて・・・。
テロメア(留め具)が緩くなって毛を作らなくてもいいのに耳の細胞が、何かグズグズになる。
ヒモが緩い。
若いときはしっかり巻きついていたのが、緩くなってくる。
それで細胞の中で勘違いしちゃって生やさなくてもいいのに、毛を生やしたり、伸ばさなくてもいいのに眉毛に一本だけピーンと。
武田先生にもある。
メイクの女の子が切ってくれる。
「あっ!ジイサン眉になってる〜」とかと言いながら。
そんなふうなことを「老化」と呼ぶのではないか。
その緩くなったところがミスの細胞を作ると、細胞で炎症を起こしてしまう。
その炎症が実は癌細胞が発生する「癌リスク」の元になるという。
だから老化というのは何かというと、とある年齢に訪れる複製の劣化。
細胞の修復速度が遅くなる。
最近体を痛めても治りが遅い。
「風邪も長引くし咳も止まらない。傷も治りにくくなる」と感じる水谷譲。
そこの部分の細胞自体で毒素を放出するということ。
炎症がひどくなるということで癌リスクが高くなる。
そのことがどんどん進んでいくと老化はゆっくりと死に向かい始める。
「生きる」とは何か?
生きるとはゆっくり死ぬことである。
ゆっくり死に向かうために、実は体中の細胞はたくさんの細胞の死によって支えられている。
でもそれを補いうる細胞があるから「私は若い♪」なのだ。
「お肌ツルンツルン。お水弾いてる〜」
だんだん弾かなくなる。

 細胞は自殺することがある。−中略−アポトーシスの場合、細胞は自分自身の死に向けて、きちんと順序だった計画を立てる。(238頁)

そのことで次の細胞が出来ることで私は、昨日と同じような私の顔をしている。
だから「アポトーシス」。
死んでいく、自殺する細胞によって「生きる」ということが支えられている、という。
こういうのは面白い。

癌とは何者かと言えば「自殺しない細胞」のこと。
つまり「死なない老人」と言うか。
死なない老人というのが生き続けるために、入れ替わらないでそこにいることが命そのものを起すという。
死なない細胞が起こすのが癌。
逆の意味でまだ生きて欲しいのにどんどん死んじゃうというのが「アルツハイマー」。
老人が死ぬタイミングというのは生命にとっては重大。
アポトーシス、自殺を忘れた細胞が引き起こすのが癌。

 アルツハイマー病、パーキンソン病、筋肉減弱症、生殖能力の喪失──程度の差こそあれ、これらは長生きをした人間すべてに影響をあたえる。この四つはすべて自殺遺伝子の働きによるもので、プログラム細胞死と関係している。(253頁)

そういうことを考えると生き物というのはバランス。
重大なことは生物の中には死のうとしない動物もいる。
ハダカデバネズミ。
(明石家)さんまさんみたいに歯がバァン!と飛び出して全裸。
ちょっとギョッとするようなネズミ。
死なない。
事故に遭うまで生き続ける。
(ということではない)
ずっと同じ成人のまんま。
「不老不死」と言ってもいい。
でも不老不死のわりにサッパリ増えないところを見ると、彼らを待っているのは他の強い動物に喰われるとか、それから飢えて死ぬとかっていう事故が多発しているのだろう。
でないと、そこらへんがハダカデバネズミだらけになってしまう。

死なないということを前提にしている生物というのは、その数を増やすことができない。
では人間はと言うと、これは死ぬことを前提に進化した動物。
人という動物は、いつか死ぬことを前提にして生きている。
自然界の弱肉強食を避け、死を群れ全体で平均化し、群れにとって一番大事なことは「絶滅を避ける」という生存戦略。
これを選んだサルが人間。
だから我が子を父親がいじめぬいて、という。
母親もそれを横で眺めておった、という。
物凄く腹が立つ。
信じられない。
なぜ信じたくないか、なぜ腹立つかと言うと、私達が生き残ってきた生存戦略を裏切っているから。
「それやっちゃおしまいだよ?」というのが人間にはある。

ここからは武田先生の意見。
では日本の場合はどうか。
私を含む巨大な数の老人世代が若い世代にのしかかっております。
これは厳然たる事実であります。
「老人が生き延びることによって子供が生まれることが少なくなっている」という言い方をなさる方もいる。
いったいに日本人には何故こんな進化圧がかかっているのか。
日本は外部からの攻撃、体で言えば細菌、寄生虫の驚異が絶えず予想されます。
体に例えて国際社会を見ましょう。
まわりは恐ろしげな国ばっかり。
日本人を理解したくもないというような隣人の方もいらっしゃるし。
「さあ、詫びろ」を繰り返す隣人もいらっしゃる。
さらっていく隣人もいらっしゃる。
小さな島がどんどん根室に近づいているが「オレんとこ、オレんとこ!」と言い続ける人もいらっしゃる。
それから潜水艦で人ん家の庭先をブンブン走っている超大国もあるという。
その上に非常に厳しい自然にある。
まずは平べったく言うと「寒暖の差」。
これが非常に厳しい。
日本人は三か月前後にクルクル替えていかなきゃいけない。
これは生き物にとっては大変。
それから食料も「分かち合う」とか「もったいない」を繰り返していかないとこの国はたちまち食料に困る国。
その上に、これほど災害の多い国があるでしょうか?
地震、豪雨、そして台風。
そして社会環境。
武田先生も含めて老いても休めず働かねばならない。
これほどのストレスの多い国なのだが、世界に誇る長寿国。
そうやって考えると・・・。

ここに例の自然界の「ホルミシス」という。
実は長寿の原動力があるのではないだろうか?
考えてみると日本の老人は確かにストレスに強い。
その次に日本の老人は清潔を好む。
もちろん個人単位。
これくらい道路を掃いている老人はいない。
みなさん、嘘と思うならちょっと道を見て。
本当に時折「チリ一つ落ちてない」というのがある。
老人はなぜかくも増え、なぜかくも長生きをしているのか?
武田曰く、老人は「次なるバランスを準備している」。

ここではウサギの集団の成長率と草の成長について考えてみよう。(292頁)

もしウサギの繁殖速度が草よりも遅ければ、集団が環境収容力(一地域の動物扶養能力)を超えてしまうことは絶対にない。ウサギの集団は完全に安定している。(294頁)

このウサギの生存を支えている森の条件とは何か?
当然だが「草原の草の成長スピード」。
この草の成長を無視して繁殖が上回れば・・・。
特にウサギは年がら年中交尾する生き物だから。
だから「バニーガール」。
一年中いつどこでもウサギは交尾できる。
バニーガールはそういう意味。
草原の草の成長のスピードとウサギの頭数がマッチしていなければならない。
その草の成長を無視してウサギの繁殖が上回ればウサギは全滅の危機がある。
だから草の成長スピード、天敵みたいなものにヤラレる。
タカに喰われたり襲われたりすることがある。
ヘビに襲われたり。
そういうことも全部含めて危機を入れておいて、森でウサギは生きている。

現地球で起こっている政治活動、あるいは経済活動は何かというと「草原の草の奪い合い」。
自由経済というものが世界中を草原にした。
中国は世界の森へ進出しなければ13億(人)は間違いなく飢える。
このままいけば中国は2億人の老人を抱える。
老人大国を二歩も三歩も手前を行って体験しているのは日本で、老人大国を一番最初に抜けるのは日本。
もの凄い言い方をするが、私達はこれからバッタバタ死んでいく。
その時に私達老人が見事なタイミングで死に切ることと、有効なバランスをこの国にもたらすと、私達は「死にがい」のある老人になる。
その第一歩が「入管法」ではないかと近頃考える武田先生。
アジアの青年とか世界中、日本の文化に興味を持ったり、理解を示してくれた青年や若い女性をこの国に招きたい。
日本という国を、もしよかったら愛していただいて。
そういう下地作り。
日本は今、子供が少ないので多分足りないと思う水谷譲。
だからこの国が「わりといいな」と思ったり、あるいは死んでいく老人たちが「いいお父さんだったよー」とか「私は花瓶と尿瓶間違えちゃった」とか。
そういう看護婦さんがいたりする病院を。
「シビン・カビン・シビン・カビン? タクサン、ワカラナイヨー」とかと。
そんな人でも老人が幸せだったらいい。
「気持ち」の問題。
そういう人たちが「あのおじいちゃんよかったなぁ」とか「この国いいなぁ」と思って、この国を気にいって結婚していただいて、子を一人か二人産んでくれて、子が増えていくという。
一番最初にお話しした「性は多様性を好む」。
性は単一民族を嫌う。
単一民族でまとまっている国があるとする。
その国は一つの病で一夜にして滅びるという性格を持っている。
多様性。
南の病気にも強い、北の風邪にも強いという、そういう子たちが日本中に増えること。
それが日本を強くすることではないか?
街の治安もあるかもしれないが。
今、日本で活躍しているのはハイブリッド。
陸上、ケンブリッジ飛鳥。
テニス、大坂なおみ。
相撲、高安・御嶽海。
野球、ダルビッシュ。
俳優では草刈正雄。
モデルではローラ。
みんなハイブリッド。
ハイブリッド社会とは何か?
多様性。
その礎を作るのはご老人。
我々65(歳)以上の高齢者。
にこやかにフィリピンの看護婦さんと会話する。
その人が高安を産んでくれる可能性があるのだから。

多様性を求める「性」。
その形質の獲得の下準備こそが日本の老人問題なのだ、と。
若者をこの国に招き、この国の女と、あるいは男と夫婦をなし、そして生まれた子たちは日本とのハイブリッド。
やがてはダルビッシュになるかも知れない、やがては大坂なおみになるかも知れない、という。
そこに日本の未来があるのではないか?
また日本の女性はこの手の結婚に強い。
武田先生の知り合いでサウジの男と離婚してしまったが結婚して、3〜4年住んでいた女がいる。
惚れた男一人いれば、そんなのは平気。
言葉が違おうが宗教が違おうが行ってしまう。
日本の男はダメ。
日本の男はそこがいいところかも知れない。
「ダメ、オレ。豆腐喰え無いとダメ」とか。
武田先生がそう。
「やっぱり豆腐喰いたいよねー」とか。
そんなことを言っているヤツはダメ。
でも日本の女性が持っているハイブリッドの血。
これはやっぱり「豊玉姫の血」というか。
日本の神様の山彦と結婚したのは竜宮のサメの化身。
新潟の方では鶴が嫁に来た。
浜松にはタニシと結婚したヤツがいる。
「タニシ女房」というのがいる。
女房が作る味噌汁がやたら美味しいというので村中の評判になって「アタシが味噌汁を作ってるとこは覗かないでください」という。
ところが亭主が馬鹿でコッソリ覗いたらタニシがお尻を味噌の中に付けていた、という。
怖ろしい話。

老人は進化可能性の改良に貢献しているからだ。−中略−老化は、進化的変化のペースで適度の量の違いを産むことができる。−中略−老化はおそらく、ふたつの要因(競争の公平性と個体群の多様性)を提供することで、進化的変化のペースを二倍にする程度だ。(309〜310)

寿命の短い個体では、50代ぐらいで死んでしまうような国では、遺伝子の多様性はかなわない。

寿命の短い個体は、寿命が長い個体に比べて、遺伝子プールに貢献する機会が少ないからだ。(311頁)

寿命の短い国では遺伝子の多様性をなくす前に死んでしまう。
だから老人の面倒をみなくていいという手間が、回転が速い分だけ助かるのだが、その分だけ若い男がお父さんの跡継ぎをしてしまう。
そのことでジグソーパズルのピースは埋められるが絵が変わらない。
だから老人たちが生きている今こそ老いを利用して若者、つまり若い人にすがる。
それが国内でも国外の若者でも若者の本質を見抜いてすがる。
助ける若者を呼び寄せる。
くどいが「尿瓶と花瓶、間違えちゃった。おじいちゃん」「いいよいいよ。花瓶でするから」「やさしいよね。おじいちゃん」。
そんな日本語の上手じゃない看護婦さんがいても、にこやかに笑っている看護婦さんが薬剤師さんと結婚して、山中教授みたいなのができるかも知れない。

著者は長寿のために持論を展開しているがここでは触れない。
健康法に関しては安易に話に触れると、意外とその説が何年後かに簡単にひっくり返ったりする。
健康法は難しい。
ただ、この著者が繰り返しおっしゃっているのは、アンチエイジング薬は確実に進んでいるそうだ。
年を取ることに関して、私たちはますます医学ににじり寄っていくのであろうということ。

私達はなぜ老いるのか?
老化は私達が獲得した進化の形質である。
前期・後期(高齢者)、全部ご老人方聞いてください。
老化は老人が死に絶えた後、孫たちの代において意味を見出す。
私達が死んだ後、私達の孫の代でお爺ちゃんがやったことがきちんと成果として出る、と。
老いることには必ず意味がある。
しかしその老人が最後まで老人の役割を果たして死んだということは、死んだ後にしか顕現しない、出現しない、成功は確認できない。
そのことを自覚して。

いかに過去の体験というのがすごいかというのを、このアメリカの学者さんの一例からご紹介する。
(以下の話はこの本の中には見つけられなかった)
19世紀、アイルランドでジャガイモ不足による飢饉があった。
100万の単位で人々が死んでいく。
そのために彼らも生きることに必死で、移民としてアメリカへ渡っていく。
これがアメリカ文化を作っていく。
つまり孫の代になって爺ちゃんたちの苦労が初めて孫たちの体で花開く。

よい国を作るために私達老人は頑張りましょう。
一番最後に武田先生のメモ。
桃太郎、金太郎、かぐや姫を育てたのはこの国の貧しいお爺ちゃんとお婆ちゃんです。
70、80(歳)の爺さんバアサン。
老マン、老ウーマンは一日にして成らず。

posted by ひと at 08:22| Comment(0) | 武田鉄矢・今朝の三枚おろし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年4月1〜12日◆I'm ageing(前編)

I'm ageing「私は年を取りつつあります」という年齢進行形でお送りする。
目を転じて大きく世界を見ましょう。
1980年代レーガン政権によって規制緩和が始まり、抑制なき経済戦争が始まった。
ついに資本主義は略奪同然の対立を生むようにもなった。
競争を勝ち抜くために必要なものは、これは今も続いている「安定した強い政府」。
第二に「自由市場」。
物のやり取り、貿易等々が関税をなるべく抑える、という。
そういうことが好景気を生む社会進化論の二つの柱だ。
「強い政府」と「自由市場」。
過酷な生存競争のみが適者生存を選ぶ。

 歴史的に見て、自由市場はすばらしい結果をもたらすという主張は、進化論を根拠にしている部分が大きかった−中略−これこそが社会ダーウィニズム−中略−である。(25頁)

世界を解き明かすキーの一つになっている。
作ったら売り込む先が必ず世界中のどこかにあるということが、今の資本主義にとってはよいこと。
はっきりしてきた。
一つは最強国のアメリカ。
二カ国目が中国。
習近平指導体制のもと「逆らうヤツは」という。
みなさんも異論はなかろうと思うが、世界は今、超利己主義と呼んでいいと思う。
アメリカン・ファースト。
そして中国はと言うと「一帯一路」「全ての道は北京へ通じる」という。
優位に立つグループが独占権を世界に敷くという生存競争が今、続いている。

生き物でいえば非常に単純。
生き物の「超利己主義」を訪ねていきましょう。
自分は強く、弱いものを喰い散らかす。
そして多くのメスをはらませ、たっぷりと喰い物をため込んで子分を持つ。
子分を従えさせて、従えさせるルールを自分で作る。
これが世界最強の敵者。
味もそっけもない。
こういう時にみなさん、物事を根本から考えましょう。
世界はこういう理屈で今、動いている。
ところがこの適者。
世界最強の敵者を生み出していくという世界史における適者生存の理屈。
遺伝の法則。
これは利己的遺伝子で、マイ・ファースト。
まずは自分のことしか考えない。
であるから「利己的である」ということが歴史が始まってから生き残る「術」だった。
しかし、そうやって考えても解けないのが、まな板に置いた「老化」。
なぜ老化遺伝子はあるの?
老化というのは遺伝。
何代も代を重ねて厳しく適者を、強い者を、賢い者を生き残らせてきたのだが、この老化だけは遺伝子の中から排除しない。
この「老化」とは一体何かというと、もう武田先生は思い当たる。
「個」からまずは生殖の能力を奪う。
そして他を喰う強さは、喰いたいものを喰え無いという弱さへ。
誰かさん(柴田理恵)がやっていたが「昔はエビの天ぷら2本ぐらい平気だったのに、最近は小エビでも」と。



もう消化液の分泌がどんどん落ちていく。
小腸が食べ物を吸収する。
大腸の方は便を作る。
そういう菌を住まわせているのだが。
年と共に大腸の便を作る能力がカクーンと落ちる。
落ちるともう信じられないぐらい固くて太いのが出てくる。
もう「やめてくれよ!」と言うぐらい。
本当に。
「裂けるんじゃないか?」という。
それをこの間、小腸と大腸を言い間違えた武田先生。
とある飲料メーカーの方で、頭に「ヤ」が付くところ(番組中では明確に企業名を言わないがおそらく「ヤクルト」)から丁寧に「それは違いますよ」というので便を作るために大腸によい「ヤ」印の○○というのと、小腸で消化を助ける微生物がいっぱい入っている「ヤ」というのを。
ありがとうございます。
でも本当にそう。
武田先生は痛感しているが睾丸はどんどん下がっていく。
真下に下がる。
老化。
全部ダラーッと下がっている。
「オマエはマスカットか!」という。
適者は強い。
しかしその適者の強者でさえも、やがて老化ということで弱ってゆく。
トランプさんも、もうグレープフルーツ。
グレープフルーツだとタヌキになってしまう。
とにかく、あらゆる権力者にも忍び寄る老化。
老化という一点を・・・。

老化というのはまことに不思議な現象。
適者生存ですごく強い者が生き残ったにしても、内からその強者もゆっくりと年を取り弱くなり、やがては死んでいく。
老化は利己的遺伝子の支配する適者生存では解けない。
「自分のことしか考えない」という遺伝子があって生き残るのだが。
やがてその利己的遺伝子も自分が死ぬ方角に持っていくワケだから。
老化というのは不思議な現象。

老化は人間が地球上生物として現れてから、ゲノムの中にあって進化してきている。
とても面白いのは個体に働く突然変異という、生き物を別ステージに持っていくという「変異」という偶然が起きる。
その突然変異でさえも老化遺伝子を追放しなかった。
老化から逃げられた人は一人もいない。
なぜ老化は遺伝子の中で生き残ったのか?
答えは一つしかない。
集団選択。
集団で死ぬという方向を選んだ。
「ボクも死ぬからキミも死ね」というのがゲノムの中に書きこまれた。
生き物は一定の寿命があり、予定通り死ぬ。
個体にとってはそれはとても不幸だが、集団にとっては利点が多い。
集団が生き残るために個はある時を迎えると死んでいくという。
他の動物を考えよう。
他の動物は生殖をピークとするものが多い。
人生のピークにしちゃう。
鮭を見てください。
精子をかける。
自分の精液を卵の上に撒きちらかして、撒きちらかした瞬間「あらっ」と死んでいく。
精子を吐き出した鮭のことを北海道では「ほっちゃれ」と言う。
身もパサパサ。
食べても美味しくないし。
熊が遊び半分で喰う。
本当のことを言うと、みんな生殖を終えるとだいたい死ななきゃいけない。
ホタル、ハチ、カゲロウ。
ああいうのは一回セックスすると死ぬ。
メスが多くの子を産まない人間は子をはらませる段階でオスが死に絶えると集団の人数の調節が効かなくなり、絶滅の危機を負うことになる。
つまり男が若い娘っこに抱きついて生殖した。
生殖した瞬間に「かっ!」と死んじゃう。
そうすると、いきなりオスの人数がガバーっと減るので、調節機能をするためにオスを生かしておく、という。
それで人口の調節を行なっているのではないか?
老化というのは実は人口調節のための装置なのではないか?と。
それゆえに老化を進化させてきた。
これはわかる。
若い時は元気いっぱい、はしゃいでいた。
今はすっかり睾丸も下がりきった。
ブドウの房みたいで見る影もない。
ご老人方よ。
同輩として申し上げるが、この「老い」には何か意味があるのではないかと、そう思う。

 人間の体も車のようにガタがくるという考え方は誘惑的だ。しかし、生物と無生物のあいだには決定的な違いがある。−中略−要するに、老化を単なる「摩耗に至るプロセス」と考えることはできないということだ。(73〜74頁)

人間がたくさん食べ、ほんのすこししか運動せず、子供をつくらないとき、わたしたちはいちばん長生きすることになる。同時に女性は男性よりもずっと早死にするはずだ。女性は男性よりも生殖にずっと多くのエネルギーを使うからだ。
 ところが、実際にはすべてがその反対である。
(55頁)

「ストレス」とよくおっしゃるが、ストレスは人間を殺す理由にはならない。
世界中、どこを探っても女性のほうが長生き。
なぜか?
生涯で女性はたくさんの肉体的ストレスを抱える。
妊娠、出産、育児。
男性よりもハードな難関が女性にはたくさん待ち受けているが、女性の方が長生きする。
このへんがまた不思議なところ。

若返るクラゲ 老いないネズミ 老化する人間



原題は『CRACKING THE AGING CODE』。
「ひび割れていく老化遺伝子」という英題。
「年を取る」という現象がいかに変わった現象なのか、ということを書いた。
これはかなり考えた。
「命」というのは難しい。

ちょっと昨日、ゴルフをやっていた。
階段から落っこちて頭を打っちゃったという友がいて、その友と前立腺癌を疑われた友が目の前にいて。
病気の話になった。
片一方の友はひどくお医者さん嫌いで「医学てのは産業なんだから、オレたちは飲まなくてもいい薬なんか飲まされてるんだ」という。
武田先生も結構(飲んでいる)薬が多いから。
でも武田先生は結構先生とお付き合いをしている。
まぁ「先生も一生懸命考えてくれてるんだろうから」と思って。

こんなことがあった。
命の捉え方はすごく難しい。
武田先生は(二尖弁の手術で)セラミックの人工弁で生きている。
もう本当は死んでいたかも知れない。
心臓。
これはもう9年前にやった手術。
その手術のやり方が別の大学では、人工の人間の作ったものではなくて、その人の体の一部の筋肉を削り取って心臓の弁にするという手術がうまくいっている。
それを読んだ武田先生の奥様が「何でそれにしなかったのか」と今、言う。
「だってオメェ、そらぁ先生が知らなかったんだろうから」と。
それしか言いようがないから奥様に言ったら、そのお医者さんと会って話をする機会があった。
それでポロッと訊いた。
「ワーファリンなんていう薬飲まなくてよい○○ていう手術が今、○○大学でやってるみたいですね」と言ったら、もう先生はとっくにご存じで「あ!○○先生だ」とおっしゃって「彼、頑張ってますよ〜」とかとエールを送られる。
ちょっと遠回しにそっと探るように「先生、何でオレ、それダメだったんですかね?」と訊きたくなる。
その先生はいい先生なので怒らないと思って訊いた。
その体の一部分を削り取って弁にするという手術はヨーロッパでものすごく盛んで、成功例がほとんど。
「じゃ、何で?」と訊いたら「武田さん。平均寿命が違うんです。わかってください」と言われて。
その手術が一番盛んな東ヨーロッパの国は平均寿命が70歳ちょっと。
60代でその手術をやって成功率100%なのだが、10年以上もっているという確率に関しては平均寿命が70代なのでよくわからない。
武田先生はもう70(歳)になる。
9年前。
どう考えてもそれよりは、人工弁の方が、ワーファリンを飲む手間があっても「武田さんの10年後をお約束できる」という。
「医学は平均寿命との闘いなんだ」とおっしゃる。
だから癌がすごい。
今、二人に一人が癌で死んでいく。
あれが日本人が50代で死ねば、癌なんて発生率が低い。
そういう寿命と病の相関関係というのがあって「○○がうまくいっているから」というのはなかなか難しい。
ハッとした。
だから医学もそうだが、答えを一つに絞れない。

「老化」という現象に関してはどうかというと、実は老化の研究は1950年代から始まっているらしい。

 シラードは「細胞は自己複製をするときに、ときたま複製エラーを起す」と推論した。(65頁)

 ところが、一九七八年に幹細胞が発見された。−中略−実際には、すべての細胞は幹細胞から生まれるのだ。(66頁)

人間のDNAが次世代に複製されるとき、複製エラーは100億ユニットにひとつしかない。(67頁)

だからレスリー・オーゲルという人の「細胞がボロになるのが人間の老化です」という説は完璧に崩れた。

一九五六年は−中略−カリフォルニア大学バークレー校の医療実験室で働いていたデナム・ハーマンという若い理論科学者は、−中略−細胞のなかの化学物質(フリーラジカル=遊離基)が、生物の体に同様のダメージを与えるのではないかと考えた。実験を行なってみると、抗酸化物質がマウスを放射線のダメージから守るという結果がでた。そこでハーマンは、抗酸化物質は老化のプロセスを遅らせると提唱したのである。(68〜69頁)

「酸化に逆らえば老化は止むんだ」ということで。
何と1980年代「コエンザイムQ10」というのが「この抗酸化剤がエイジングに効くんだ」と。
抗酸化。
「酸化されなければ細胞は錆びつかない」ということだったのだが、違う説が出てきた。

何十年ものあいだ、コエンザイムQ10はアンチエイジング・サプリメントとして宣伝されてきた(同時に、これは心臓病患者にも一定の効果がある)。(72頁)

抗酸化剤に細胞を守る気配はないし、実験動物は長生きしなかった。(70頁)

考えてみれば当たり前のことで、抗酸化剤が水谷譲を若返らせてくれるのであれば、まずやっちゃいけないのは水谷譲の大好きなジム通い。
運動は酸化すること。
普段より酸素を取り込むワケだから。
だから運動をやめれば年を取ることがストップするなんて、そんなことは大間違い。

生物は機械に運命づけられている劣化に支配されていない。なぜなら、生物はエネルギー源を持ち、修復能力を持っているからだ。地球上の生物は、摩耗することなくこの四〇億年を持ちこたえ、拡大してきた。−中略−しかも、体は自己メンテナンスを怠るだけでなく、人生の後半においては、さまざまな方法で自分自身を積極的に破壊する。(74頁)

一体、老化は体のどこが、何のためにそうさせるのか。
「さぁ老人よ、共に考えましょう」と原稿に書いている武田先生。
考えてみましょう。
生物の寿命は様々です。
生き物全体を見る。
カゲロウは幼虫で数ヵ月。
成虫になったら交尾をしてすぐに死ぬ。
鮭もそう。
メスを見つけてバーッと精子をかけるが、うまく精子がかからなかったヤツは川を伝わって海に帰る。
それで次のチャンスを待つ者もいる。

ハコヤナギの木は、土のなかで何千年も繁殖することができる。(76頁)

寿命というのは生命によって実に多様。
だからこの本のタイトルにある通り、クラゲは生まれたらどんどん若くなる。

アホウドリやハダカデバネズミは生きているあいだじゅう完璧な健康を維持し、あらかじめ定められた時がくるといきなり死ぬ。(87頁)

さらには、成体段階から、そもそもの出発点である幼生形へと戻っていく動物もいる。周囲の環境が厳しく、「ここで成長していくのはむずかしいぞ」と体が察知すると、プロセスを逆向きにして幼生形にもう一度戻るのだ。これは単純に「若返り」もしくは「逆向きの老化」と考えられている。(87頁)

鮭は交尾が終わると、卵と精子を使い果たすと、ステロイドを自分で合成して生まれた川で死んでいく。
これははっきり言って「鮭の自殺」。

「サケは自分が卵からかえった川に戻って産卵し、そのあとで死ぬことによって生態系に養分をあたえ、その養分で小さな虫たちが育ち、やがて卵からかえったサケの幼魚がその虫を食べる」という理論もある。(97頁)

タコは生殖活動が終わった後、何と絶食。
餓死して果てる。
タコ偉い!
(本によるとタコは絶食もするが死因は餓死ではなく「視柄腺」と呼ばれる内分泌腺からの分泌物による)

女王蜂。

女王は生涯の最初期段階で一回だけ飛翔する。このとき、一〇匹以上の雄バチと生殖活動を行ない、その後の何年分もの精液を蓄える。−中略−成熟した女王は生殖マシンと化し、一日に約二〇〇〇個という桁はずれなペースで卵を産んでいく。(106頁)

働きバチは数週間しか生きず、老いて死んでいく。−中略−女王は何年も生きて卵を産みつづける。−中略−女王が死ぬのは、婚礼の飛翔のときに受けとった精子の蓄えが尽きたときだけである。精子が尽きても女王は卵を産みつづけるが、受精していないので、針のない雄バチにしかならない。すると、それまでは女王にかしずいていた働き手たちが、枯渇した女王を暗殺してしまう。(106〜107頁)

このように様々な老化と死があるワケだが、人間はどうなるか。

わたしたちは、「集団における老いた引退者≠スちは、生活環境の善し悪しに波があったときに人口を安定させる役割を果たしている」と考えたのだ。(109頁)

老化。
これは真正面に置いて考えると、やっぱり不思議な現象。
若い方も我々のようなジイサンを見ると不安になるだろうと思う。
未来とか。
でもやっぱりジイサンバアサンは「オレオレ詐欺」のカモではなくて、きっと何か意味があって生きている。

生活環境が良好なとき、引退者たちは食物を過剰なほど摂取することで、個体数が増えすぎるのを抑える。反対に、生活環境が悪化して食物が少ないときには最初に死ぬ。(109頁)

そういう老化には「集団選択」、我々が無意識のうちにみなで生きる故の選択というのがあるのではないか?という。
これが「新しい進化論なのではないか」ということ。
戦後。
あの戦争による300万人以上の犠牲で子供を産み育てる最悪の環境で「団塊」。
そこだけバーッと膨らんだ。
これは集団選択のバイアスによると思うと、確かに頷ける。
やっぱり300万人の成人が死んだという事実が、女性の中に集団選択として「子を産もう!」という。
その勢いにはずみがついてしまって「団塊の世代」という。
そこだけ戦後。
武田先生もそれ。
「戦中に亡くなった方々の無念を背負って戦後に生まれた子たち」なのだ。
そういう集団選択のバイアスがかかったのではなかろうか?ということ。

そしてもう一つが「遺伝子の多様性」。
これは面白い。
つまり個体同士が似てくると生殖能力が落ちていく。
性というものはいつも多様性を求める。
いろんな男女にいて欲しい。
ちょっと言葉が乱暴だが、セックスをして子を産んで欲しい。

老化を考えるには二つの道がある。
1859年に発表された巨大な仮説「種の起源」。
これはダーウィンの「進化論」。
そこからオーストラリア帝国(と番組では言っているが「オーストリア帝国)に修道士さんでメンデルさんというのがいて、この人がエンドウマメをいろいろ実験しているうちに、もの凄く見えない世界で「遺伝子があるんじゃないか?」という。
この「進化論」と「遺伝子論」。
この二つが人間がここまで増える大発見をなした大元なのではなかろうか?と。
多様性の維持。
遺伝子が求めているのは多様性。
老化もまた進化したのだ。
つまり老化も適応のために選択された形質に違いない、という。

他の生き物をいっぱい眺めていきましょう。
では、人間の老化とは何か?ということについてはこの方(著者)はなかなか教えてくれない。
読むのが結構大変だった。
そのかわり、いろんな例を教えてくれる。

 樹木はエネルギーの一部を現在の生殖に使い、一年に何百、何千もの種子をつける。しかも同時に、体にもエネルギーを配分し、年を追うごとにすこしずつ大きく、強くなり、生殖能力を高めていく。(180頁)

使い捨ての体理論によれば、−中略−食物は健康と寿命を維持し、高めるはずだった。しかし、食物が少ないほうが動物は例外なく長生きする。また、エネルギーを消費する肉体的な活動は長寿を犠牲にしなければならないはずだったが、実際には、運動により多くのエネルギーを費やす動物(および人間)は、現時点での健康が促進されるうえに、より長生きすることができる。(180〜181頁)

それが「飢餓を感じていたネズミのほうが長生きする」ということ。

戦後すぐというのは大変な時代だった。
驚くなかれ、あそこから日本人の寿命は伸びはじめる。
50代だったのが70まで。
武田先生のお父様もそう。
戦争で死ぬ目に遭ってるわ、食糧難で喰うや喰わず、という。
食糧危機になると、その人の空腹の思いとは別個に「生きる」というエネルギーにスイッチが入るらしい。
ということは、飯をいっぱい喰わせていると人間は簡単に死ぬ。
つまり「喰い物がない」というのは、もの凄い生き物のエネルギーを人間に与える。
これは他の動物でも確認されている。
老化というのはそういう意味でプラス・マイナスで説明できない。

 実験用のマウスは通常二年しか生きない。しかし、極端なカロリー制限をすると、三年生きることができる。イヌの寿命は普通一〇年だが、カロリー制限でこれを二年延ばすことができる。(190頁)

毎月大変女性方を悩ませる生理。
それから出産、子育て。
もう本当にストレスが多いが、そっちのほうが「女性が長生きする傾向を持つ」という理由ではないか?と。
間違いなく飢え、命の危機、ストレスによって寿命は延びる。

これはここまでの結論。
老人よ!長生きするためにバンジージャンプ!

posted by ひと at 07:57| Comment(0) | 武田鉄矢・今朝の三枚おろし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする