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2014年05月11日

アスペルガーと定型を共に生きる: 危機から生還した夫婦の対話

アスペルガーと定型を共に生きる: 危機から生還した夫婦の対話



時々拝見しているブログの主の本のようなので、読んでみた。
アスペルガーの人で結婚している人って、たまにテレビ番組の中でチラリと紹介されたりはするけど、本の内容まるごと一冊!ってのは珍しいなと。
アスペルガーのことに知識の無い人にでも読みやすい内容だと思うし、今結婚している人や、これから結婚を考えている人で、どちらもアスペルガーじゃない人にも、何かと参考になる部分ってあるんじゃないかと思う。

定型発達者で特に女の人は、無意識のうちにかなり遠回しな言い方をしている。
定型発達者同士だと、むしろそういう言い方をしないと「無神経な人」「ずけずけ言う人」みたいなレッテルを貼られかねないので、日常的にそういう状況を回避するような言動をするワケだけど。
そういうのって発達障害者には伝わらないんだよね・・・ってのが、この本には具体的にいろいろな事例が登場する。
定型発達者の側には、ちょっとだけ「自分は日頃、発達障害者には理解しにくい遠回しな言い方をしている」っていう認識を持ってもらえるとありがたいかなと思う。

この本に登場するアスペルガー者であるご主人は子供の頃から非常に勉強ができる方だったというのが読んでいるとわかるが、大丈夫だとは思うけど一応誤解のないように言っておきます。
アスペルガーでも、勉強ができたり知能が高かったりしない人もいます(私みたいに)。
アスペルガーの人は優秀で何か才能があるっていう方向でマスメディアが煽っているので、今後もしつこく、このことは訴えていこうと思います。

1章にまず「離婚をめぐる二人の手紙」が紹介される。
アスペルガーであるご主人が書いた手紙と、定型発達者である奥様が書いた手紙を読み比べると、笑ってはいけない状況だけど(内容は非常に深刻なものなので)ついつい笑ってしまいそうになるぐらいの違いがある。
ご主人の手紙は「いかにもアスペルガーの人が書きそう」な感じで、一方の奥様の手紙は「いかにも定型発達者が書きそう」というふうに感じた。

伸 夫 教員になるんだったら、「あ、なりたい」じゃなくて「なろうかな」って感じなんですよね。すごく失礼な話なんですけれど。特に、国語の教員が中学の時すごいハズレで、ずっと思ってました。「この人が教えるぐらいだったら、教えてもらわない方がいい」と。
パンダ 「国語の先生がとってもすばらしかったから自分も国語の先生になろうと思った話はしばしば聞くと思うんだけれど…。
伸 夫 正反対、正反対。
パンダ あの人がやるぐらいだったら、自分の方がいいということですか?
伸 夫 はい、まさにそうです。
(35〜36頁)

私は以前、簿記の講師になろうかな。と思ったことがあった。
日商二級の授業を担当されていた先生が、商業高校で長年教壇に立たれていた「この道一筋」の大ベテランの先生で、それはそれはすばらしく・・・ヒドい授業で。
「私の方がもっと上手に教えられる」と思った。

大学で産業カウンセラーのコースを受講したのも、自分自身が心療内科のカウンセラーにボロボロにされて「これなら自分でもできるな」と思ったから。

こういう考え方をするのって、アスペルガーにありがちなのか、むしろ少数派なのかは不明だけど、私としては、このあたりの話は非常に共感できた。

一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために



お二人の関係がかなりこじれていた時に読んだ本だそうで、この本からはかなり得るものがあったようだ。
私はまだ読んでいない本なので、早速読んでみたいと思う。
この本は結婚した相手がアスペルガーだったっていう内容らしい。

(聞き手のパンダさん)が東山ご夫妻と最初に出会ったのは、ネットで見つけた「配偶者の会:井戸端掲示板」という、配偶者がアスペルガーの方たちが情報交換したり、悩みを語り合ったりする場でのことでした。(189頁)

私自身、結婚をしたことはあるけど、すぐにうまくいかなくなってしまったし、最近は定型発達者でさえ結婚ってのが難しいようだから「アスペルガーの人で結婚している人は少数派」みたいな考えを持っていた。
だから、こういう掲示板があるなんて考えてもみなかった。
mixiのコミュでもアスペルガー(未診断)のご主人と子育てでボロボロになっている人の書き込みなんかを見かけたりしたが、こういう掲示板があるって知っていたらよかったんだけど知らなかったからな。

本の中で「聞き手」として登場する「パンダ」さんのブログ(ご自身も配偶者がアスペルガー)アスペと定型も是非読んでみたい。

お互いがお互いの「違い」をしっかり理解すること、そして「違う者どうし」として、あらためてどんな関係を結べるかを考えること、そういうことを考えていきたいブログです。(193頁)

私はこの先、結婚することもないと思うし、年齢的に子供を持つこともあり得ないから、よくも悪くも「結婚生活を続ける上での苦しみ」みたいなものは二度と経験しないと思うけど、それがいいのか悪いのかはよくわからないし、やっぱり発達障害を持っている人が、私のように一生一人で生きていくっていうのはかなり難しいことだから、まだ若い発達障害者には、この本を参考にしつつ結婚には前向きに考えて欲しいかなと思う。

posted by ひと at 10:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「アスペルガーと定型を共に生きる」の紹介、
ありがとうございます。
今度読んでみたいと思います。(*^^*)

「一緒にいてもひとり」は読んだことがあります。
なかなか良い本でした。(^-^)/

ひとさんは、本を沢山読んでいらっしゃるようですが、
家事が苦手な当事者が参考にできるような本を
もしご存知でしたら、紹介お願いします。m(_ _)m

それから、私のブログに、こちらのブログをリンクさせて頂いても
よろしいでしょうか?

Posted by みみりん at 2014年05月25日 20:35
ブログのリンクは大歓迎です!
よろしくお願いします。
こちらからもリンクをさせていただきますね。

「一緒にいてもひとり」は、今読んでいるので、読み終わったら感想をアップしたいと思っています。

仰せのとおり、本は大量に読んでいるのですが、私が読んだ本の中に家事に関する内容が書かれたものはなかったです。
家事がネックになって、家族とはうまくいかないのに一人暮らしができないという人が大勢いるようなので、とても重要なことかと思うのですが「こうやればできますよ」っていう話は残念ながら見たことも聞いたこともないですね。
Posted by ひと at 2014年05月26日 13:46
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