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2014年12月11日

ザ!世界仰天ニュース 子どもを守れスペシャル

昨日テレビでディスレクシアについて放送していたので紹介する。
番組の中では「ディスレクシア」という表現ばかり使われていたけど、LDって表記するのも結構一般的だと思うけど。

ザ!世界仰天ニュース

大工の井上智さん(52歳)は、自らが抱える障害についてこう語る。
「皆が出来て当たり前の事が僕には出来へん。
生きていくってものすごい大変。
書かれへんってものすごい大変。
信用されへん。」

1962年、大阪に生まれた井上智さんは、いつも明るく元気で活発な小学生だった。授業で聞いたことの理解も早かったが、文章をすらすら読むことが出来ず、平仮名を書くのもとても苦労した。『ディスレクシア』と呼ばれるこの障害は、視覚・聴覚器官の異常がないにも関わらず、「読み」「書き」のどちらか、あるいは両方の正確さと流暢さに困難のある症状。

智は文字の見え方に問題はなかったが、文字を見てもそれがどんな音を表しているかがスムーズに浮かんでこなかった。


番組では紹介されなかったけど、日本人の場合はひらがなは読めても漢字が読めないというタイプの人が多いらしい。

井上さんは自分が「怠けている」って自分で自分を責めて(その前に先生からも責めまくられているし)、本当に努力をして、しまいには一晩中漢字の書き取りをしたりする。
でも、全然書けるようにはならない。
再現VTRの中では頻繁に先生が「怠けている」と責めているが、テレビだから大げさにやっているんじゃないかなんていう話もネットでチラホラと。
人間の記憶なんてあてにならないものだし、こういったテレビ番組では出演者と後々もめごとになるレベルで脚色されることもあるので、実際のところは不明。
でも、私も実際に経験があることだが、ものすごく努力して「怠けている」みたいなことを教師から言われるのがどれほどつらいかっていうのは、経験のない人には理解できないだろうなと思う。
私は今でも恨んでいるし、あの時殴ってやればよかったと思っている。

運動神経が良かった智は特待生として高校に進学。しかし、進学先は不良のたまり場で、三ヶ月で高校を中退、家も出た。必死に完成させた履歴書でなんとか大衆酒場での職を見つけ、朝から晩まで汗だくになって働いた。メニューや注文を丸暗記するなど努力したが、領収書や注文書を書く際に苦労し、結局辞めてしまった。

次に選んだのは建築現場での内装の仕事。必要な知識は見て、聞いて覚えた。個人的な努力に加え、コミュニケーション能力・空間認識能力・問題解決能力に長けていた智はこの仕事で頭角を現し、遂には独立を果たす。この頃普及し始めたレンタルビデオで独自に漢字を勉強していた智は、車の免許の試験にも一発合格。仕事でも仲間に代筆を頼んだり、当時高価だった携帯電話をメモ代わりに使ったりと工夫を重ねたが、バブル崩壊とともに業績は下降し会社は倒産。


読み書きに困難があることをいろいろな工夫で隠しつつ、努力もしつつ。
結婚しても、そのことは伝えられず。

そして43歳の時、智の人生が変わる出来事が起こる。「怠けてなんかない!」その本のタイトルに興味を引かれ読み進めていくと、そこには自分が体験してきたことと同じことが記されていた。それは「ディスレクシア」について書かれた本だった。自分は怠けていたわけでも、バカだったのでもない。初めて知った真実に、“これまで自分を責め続けてきた時間を返してほしい"と誰にもぶつけようのない怒りが込み上げた。

怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち

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「障害だとわかっていれば、こんなに自分を責めずに生きてこられた。」

そうだねぇ。
私もこの人も年代的に仕方がなかったって言われればそれまでだけど、周囲から責められて、自分でも自分を責めまくって、それがどれだけつらいか。
井上さんは「時間を返して欲しい」って思ったようだけど、私は責めていた人たちを「殺したい」って思ったねぇ。
確かに殺しても何にも意味がないけど、時間を返してもらえた方がいいね。

ディスレクシアに詳しい大阪医科大学LDセンター顧問の竹田契一氏登場。
文部科学省の調査では小学校の通常の学級に在籍している子供たちの中で、読み書きが困難な子供が4.5%。
その中でディスレクシアは多分1%。
病院で見つけることではなくて、教育の問題。
専門家のチームが各都道府県にいて、巡回相談で各学校をまわる。
「そういう特性を持った子と捉えて欲しい。障害ではないんです。」

この部分ね。
ちょっと話題っていうか問題になっているの。
「障害ではないんです」
脳の障害だと思うんだけどな。
違うの?
「特性」と「障害」の違いってのがようわからんけど、脳に障害がある時点で「特性」じゃないと思う。
それともディスレクシアって「脳の障害」ではないっていうことなのかな?
そもそも「どこからが障害」みたいな線引きなんて、障害認定なんかに必要になるから基準を「作る」だけで、あってないようなものだけど。
欧米では「障害者」のはずの佐村河内氏が、日本では「健常者」になるっていう。

番組では現在の子供たちが受けているサポートについて紹介。
読み書きが苦手な子供に勉強方法を教える「ハイブリッド・キッズ・アカデミー」。
iPadを使って学習をさせる。
テストなど紙に記入する場合、専用アプリで取り込み、答えを入力する。

番組の中にも何度も出てくる言葉だけど「やればできる」っていう言葉って残酷だよね。
井上さんはすげーやってるのにできないっていう。
私もそうだったけど。
「やればできる」ってことは「やっていないからできないんだ」ってことだもんね。
「やってるよ!」って言っても、結果を出せていないと、誰も認めてくれない。

なぜか番組では紹介されなかったが(しかもなぜかAmazonでは取り扱っていないし)井上さんは本を出版されている。

この本を書くのは、奥様の助けがあったとは言え、さぞかし大変だったことと思う。

井上さんは本当に努力家だし、人柄もよさそうに思う。
ディスレクシアの人は大勢いるだろうけど、努力家でもないし、人柄も良くない人って大勢いるだろうし、こんな人生を送っていたらどんどん性格が歪んでいって当然だと思う。
転落人生みたいになっている人はきっと、こういう番組には登場しないだろうなぁ。
障害者でも本当にカスみたいな人っているからねぇ(私のことか)。
今回の番組自体はとてもよかったと思う。
こういう障害が存在すること自体を全く知らなかった人たちに、それがどれたけつらいことかとか、どういう内容の障害なのかっていうことを、わかりやすく紹介できていると思うので。
ただ、相変わらず「善良な障害者」しかオモテには出てこないんだなと。
東田直樹氏が取り上げられるように。

私が(多分)ディスレクシアを知ったのは二十代の頃。
当然当時はそんなものがあるっていうのは世間には知られていなかったし、私も知らなかった。
当時、私は保険会社で働くために試験に向けた講習みたいなものを受けていた。
一緒に受けている中の一人がおそらくディスレクシアだった。
講習の中でテキストを音読させられたりするのだが、一人だけ明らかに「漢字が全く読めない」人がいた。
ひらがなは読めるのだが、漢字は簡単なものも全く読めない。
一度だけだが、たまたま帰るタイミングがその人と一緒になり、駅までの十分ほどの道程をその人と話をしながら帰った。
その人は子持ちの主婦だったのだが、会話は全く問題がない。
話している内容が「頭が悪そう」な感じが全くせず。
ずいぶん後になってから「あの人はLDだったのではないか」と思ったワケで。

posted by ひと at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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