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2015年01月13日

ハートネットTV 言葉に傷つき 言葉に救われる ―ラッパー・GOMESS―

1月12日の放送で、発達障害者のラッパーが紹介されていたので見てみた。

ハートネットTV:ブレイクスルー File.21 言葉に傷つき 言葉に救われる ―ラッパー・GOMESS― - 2015年1月12日の放送 - NHK福祉ポータル ハートネット

第21回の主人公は、ラッパーのGOMESS(ゴメス)。10歳で広汎性発達障害と診断され、いじめ、ひきこもりを経験したゴメスのラップは鮮烈。「僕は、人間の器に入って生まれ育ったエイリアン」と言い、孤独の世界を生きていると叫びます。

今回、番組で取り上げられるのはラッパーとしての才能のある発達障害者の青年ってことで。
もっと才能が何もない大多数の発達障害者の方を取り上げて欲しいなと思うけど、それだと番組にしづらいよな。
この番組を見て「発達障害者は必ずみんな何かしらのものすごい才能がある」っていう誤解が拡大しませんように。

あい



多分これだと思うんだけどね。
確証はないけど。

GOMESSさんは「広汎性発達障害」という診断を受けているということしか語られず、具体的にどういう内容かとか、障害者手帳を取得しているのかとか障害年金を受給しているのかみたいな話は全く出てこない。
ただ、ラッパーとして活躍している様子とか、パニックを起こしている状況とか、そういうのが流される。

ラッパー仲間とやらがGOMESSさんを訪ねてきて、ラップで会話のようなものを展開する。
ラップでの会話ではGOMESSさんは非常に多弁だ。
撮影スタッフから「普通に会話するとどうなるんですか?」と言われ、GOMESSさんは答える。
「口数が10分の1ぐらいになります」
仲間(おそらく定型発達者)は「俺は逆に増えるかな」。
GOMESSさんは「人の気持ちを考えて会話をするのが苦手だ」というふうに理由を説明していたが、私はラップなんぞの才能はないだろうけど、確かに「普通に喋る」ってのはかなり負担が大きいことだ。
番組とは関係なく単なる私の考えだけど「普通に喋る」ってのは内容はもちろん、タイミングとか声の大きさとか、いちいちすごく考えながらやらなきゃいけないんだよね。
まず内容が、思ったことを言えば「ひねくれている」「悪意がある」「わがまま」って叩かれるのがわかってしまっているので「これを言って大丈夫だろうか?」ってまず考え考え言う。
しかも自分の気持ちみたいなものって捉えにくいから「どう思う?」「どう感じる?」って訊かれて即答をするのも難しい。
即答しないことに定型発達者たちは容赦がない。
「即答しない」ということを「拒否の意思」みたいに捉えているように思う。
そしてタイミング。
ずれると笑われたりする。
「即答しなきゃ」っていうものすごいプレッシャーみたいなものがある状況で常にいるが、かといって、変に早すぎてもダメなのだ。
声が大きすぎれば笑われる、バカにされる。
小さいと「声が小さい」と言われる(当たり前だけど)。
「普通に喋る」ってのは本当に難しいことだ。
その上聞き取るのも大変だから、よけいにしんどいんだけど。

ライブに出演した後、パニックを起こしてしまったGOMESSさん。
その時にちゃんと障害を理解している人が対応をしていたのだが、やっぱり周囲の協力ってのは必要なんだよなと。
見た目や障害特性上「可愛げがある」タイプの人は、比較的周囲の協力が得やすいだろうし、彼のように何等かの才覚がある場合も同様かと思われるが、周囲から「性格が悪い」と誤解されがちで、見た目も残念で何の才能もないと、まず協力してくれる人っていないだろうな。
って、現に助けてくれる人もいない私は思うワケだが。

私はラップというものに興味もないし、GOMESSさんのラップのクオリティが高いのか低いのかは知らない。
ただ、全然いいと思わなかった。
レベルが低いとか、内容がよくないとかっていう意味ではなく、単に私の「好み」には合わないなっていうだけのことなんだけど。

ファンの人が「自閉症だから」とかっていうことに関係なく好きだから聞いてるんじゃないか、って声があるけど、確かにそういう人もいないってことはないと思う。
でも佐村河内さんの件を考えると「障害者なのにすごい」みたいなのが意識的にしろ無意識的にしろ、ある人が大部分かなと思うんだけど。
どうなんだろうね?
私はもう「障害者側」からしか見ることができないからわからないんだけど。
あ〜最近、他の方のブログで書いてあった
「他の人も辛い状況を生きている」とか,あるいは「自分よりもっと厳しい状況で頑張られている」と感じられるようになると,なんだか気持ちが少し軽くなったり,励まされる思いがしたりする
ってのがあったな。
私はそういう感覚が全くないから、わけがわからないけど、佐村河内さんのファンだった人や、GOMESSさんのファンは「こんなにつらい状況でもすごく頑張っている!」みたいなので励まされる気になるっていうことか。
うん。
私には多分一生理解できない感覚だね。

見逃しちゃった!という方は再放送が1月19日(月)午後1時5分〜1時34分にあります。

D.I.Y. -MEMORIES AND WINTER-



posted by ひと at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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