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2016年08月04日

「好き」なのではなく「苦痛が少ない」

自分でもあんまりよくわかっていなかったし、本とかネットとかでも頻繁に見かける表現がある。

発達障害者は状況の変化が好きではありません。
同じやり方を繰り返すのが好きです。
特定の素材の衣類を好むことがあります。


みたいなヤツ。
前はそれはそうだなみたいに思っていたんだけど、根本的にものすごく違うってことに気付いたので、私が何か言ったところで世間の認識が変わるとも思えないけど一応書いておこうかなと。

例えばさ、二人いて一人は発達障害者で突然状況が変わるのが「嫌い」だとする。
もう一人は定型発達者で、いろいろと新しい状況に置かれるのが「好き」だとする。
もし本当に「好き」「嫌い」の話であれば、定型発達者が一方的に発達障害者の「好み」に合わせて、なるべく状況が変化しないように配慮を・・・っておかしくないか?って話。
おかしいよね?
どっちも単なる「好き」「嫌い」なのに、一方的に片方が合わせ続けるって。
そりゃあ「甘えるな」「自分勝手」って言われるよね。

私は突然状況が変化するとパニックを起こして、最悪の場合気持ち悪くなっちゃったりする。
これって「状況が変化するのが好きではない」って話ではない。
確かに好きか嫌いかで言ったら嫌いなんだろう。
でもそういうことじゃなく「苦痛」「負担が大きい」といった種類のことなのだ。
結果、確かに「嫌い」なのは事実だ。

感覚過敏に関しても「こういう音が嫌い」「こういう肌触りの衣類が好き」とか、全部「好き」「嫌い」の話にされている。
「この音は聞くのが非常に苦痛で」「この繊維の感触は皮膚へのダメージが大きい」とかってことが多いのではないかと。
で、単純に「好き」「嫌い」もないわけではないので、更に話がわけがわからなくなるという。

このことを考えていて思い出したのが「障害特性上これは苦痛です」みたいな話を受け入れづらい種類の人がいるっていうこと。
なるべく単なる「好き」「嫌い」ではないというのを説明しようとすると、当然「障害特性なので」みたいな説明になる。
そうじゃないと「わがままなヤツ」ってことで片付けられかねないから。
実際に長年そういう扱いを受けてきたのだし。
で、そういう説明を続けてみた結果、何割かの人が「何でもかんでも障害特性って話ばっかり」みたいな。
「だって単純に『好き』とか『嫌い』って言っちゃったらただのわがままだって言われるでしょ?」とは思ったのだが、こういうタイプの人にはむしろ「こういうのが好きなんだよね」「嫌いなんだよね」ぐらいの話の方が通りがいいのかな?と思った。

本題は以上。
ここ数年、なるべく「障害特性上こうしていただけるとありがたい」みたいなことを相手に伝える努力をしてきたが、今のところうまくいっていない。
上記のように、それに対して否定的な人もいるし、そうではなくむしろ「何とか合わせてあげよう」みたいに思ってくれる優しい人も多いのだが、やっぱり感覚的なことだからか、相手の配慮と自分のして欲しいことみたいなのがズレちゃったりして、相手に変に気を遣わせているだけで、自分も楽になっていないみたいな状況になりがちだ。
未だに「どういう対応をするのが、自分にとっても相手にとってもベストなのか」みたいなものは見いだせない。
他の発達障害者たちに問うてみても結論は「他人と接触しないのが一番」みたいな。

posted by ひと at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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