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2016年08月08日

自閉症スペクトラムとは何か ひとの「関わり」の謎に挑む

自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む (ちくま新書)



内容がかなり学術的で、歴史的な経緯みたいなものにも触れている。
「自閉症が治る」みたいなおかしなものにひっかからないように、きちんとした基礎的な情報を入れておくという意味では非常に役に立つ内容かと思う。
ただ、具体的に「こうすればいいですよ」的なものはなく。
だから、他の本も読んでこの本も読んでおくみたいな感じで、この一冊だけ読めばそれで全部網羅っていう種類のものではないなと。

 ところが、こういった方々でも、日常場面で「自然に」相手の考えや気持ちに注意が向く、という傾向は弱いようなのです。そうなると、相手の考えや気持ちに注意を向けるには、意識的な努力が必要になります。めまぐるしく展開される日常場面や会話の最中に、相手の気持ちに「努力して」注意を保ち続けることは簡単ではありません。他のことに気が取られると、見落としも出てくるでしょう。(85頁)

本当にそんな感じだよねぇ。
でも自覚するのってすごく難しいし「どうやら自分は普通の人が普通にやっていることが、すごく大変なことらしい」って自覚できてきたところで、周囲からは「普通にできている」っていうふうにしか見えていないワケで、当然「自分ばっかり大変がっている」みたいなことにされてしまうワケで。
一日中そういう「努力」した状態で気をはりつめて、なおかつ仕事をするっていうのが、どれだけ大変かってのが、障害者枠で受け入れますよっていう職場でさえ全く配慮できないというか、理解する気も能力もないんだろう。

 また、私達の研究では、自閉症児は定型発達児と比べて、相手の「あくびがうつる」傾向が弱いことも見て取れました。(87頁)

うん。
あくびってうつらないよね。
そんなものだ。


posted by ひと at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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