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2017年02月25日

まさか発達障害だったなんて

まさか発達障害だったなんて (PHP新書)



発達障害の当事者であるさかもと未明さんと、その診断を下した医師の星野仁彦さんが書かれた著書。
さかもと未明さんは有名な方らしいのだがよく存じ上げなかったし、発達障害なのも知らなかった。
たまたまラジオ番組に出演されているのを聞いて、その時に発達障害のことなどを語られていたのでちょっと本を読んでみようかなと。
で、本の順番待ちをしている間に、どんな感じなのかな?って思ってネットで見られるこの方のマンガをちょいと読みまして・・・「爆発しろ」以外の感想は出てきません。
そういう状態で読みましたので、かなり偏見に満ちた状態で読んでいるというか、内容があんまり頭に入ってこない。
「どうせアンタは優しいダンナに愛されてうまいことやってんだろ!!!!(激怒)」っていう思いで終始読んでおります。はい。

星野医師はやたらとコンサータ押しです。
最近周囲で同胞たちの口からよくコンサータってのを聞くようになったので、コンサータを取り巻く状況が変化しつつある時期なのかも知れないが。
この本を読んで「発達障害者は全員コンサータを飲むと症状が改善するのか」っていう誤解をされても困るなと思う。
結論から言ってしまうとこの本も他の本と同様「誰かにサポートしてもらいましょうね」っていう内容の本。
うん。
それができないから苦しみまくって何か救われる手だては他にないのかって思って、本を読んだりいろんなところに顔を出したりしているワケで。
それが出来たら苦労しねぇんだよ!!!!!!!(激怒)
今後、発達障害関連の書籍には「周囲の人からサポートを得られる前提で書かれています」みたいなのを必ず入れるっていうルールでも作ってもらえないだろうか?
そうじゃないと、何の参考にもならない本を大量に読み続けることになる。
まあ、そういう結論じゃない本って見たことないけどな!(怒)

では、本の内容に入る。

「たとえばテレビとか、アイドルとか、みんなが好きだと思うものに興味がないから」(33頁)

クラス全員が休み時間にピンクレディーの振付を練習している時に、私は一切加わらなかったねぇ。
当時、クラス全員に近いぐらいの人たちが見ていた戦隊ものを「幼稚だ」って感じてしまって見なかったけど、今にして思えば、ガッツリ視聴対象年齢だったのでは?と思うのだが、なぜあれを当時「幼稚だ」って思っていたのかもよくわからない。

 このように、深い人間関係を築けないことはアスペルガー症候群のもっとも大きな特徴です。たしかにASと重複する症状が多いと説明したADHDも、対人関係は苦手。しかし、ADHDの場合には友達をつくりたいという欲求はもっている。ところが、ASの場合は「人と親しくなりたい」という欲求自体が希薄なのです。(36頁)

某当事者会みたいなヤツで会話のトレーニングなんかやってくれるのだが、テレビで見ていてそれに参加している人が「会話がうまくできるようになってうれしい!」みたいな。
それを見ていて自分は無理だなって思ったんだよね。
その人たちより遥かに自分の方が会話はスムーズにできる。
自然にじゃなく無理をして定型発達者に合わせているだけだけど。
でさ、トレーニングをやっている当事者と私との決定的な違いってのは「会話をうまく成立させられたことを喜びと感じるか否か」っていう。
喜びを感じるから、あの人たちはトレーニングに励むことができて、それで実際に定型発達者と会話をして、ちゃんと会話が成立すると、多少無理をして会話をしているんだろうが何だろうが「喜び」につながるワケです。
私は違うよな。
喜びみたいなのがないんで、関係が続くと「無理して会話すんのとかしんどい」みたいになっていっちゃうんだよな。
こんなしんどい思いをするなら、誰とも接触を持たない方がいいのではないか?って感じ始める。
このあたりがADHDとアスペルガーの違いってことなのかな。

発達障害の症状は、プラス方向にうまく活用できれば、合った職業に就くことができ、優れた仕事につながることもある。(79〜80頁)

この先生は全体に「夢見がち」というか実態をわかってんのか?って言いたくなるぐらい何だか現実離れしたこをと考える人だなって思う。
定型発達者でさえ、適職になかなか就けずに過労自殺とかしてんのにか?
より状況が悪い発達障害者がそんなのに簡単に就けるわけないだろう?
可能性としては確かに「合った職業に就くことができ、優れた仕事につながる」ことは0%ではない。
限りなく0%に近いだけで。
だから「夢を語るな!」って思ってしまうのだが。

 じつは、発達障害あらゆる精神障害のなかでいちばん遺伝率が高い。(92頁)

だろうね。
私の母もおそらくそうだろうし、子供が発達障害って判明してようやく、実は母親もそうでしたっていうパターンもよく聞くし。

 すでに大人になってから発達障害の存在が発覚したとしても、治療を始めるのに遅すぎることはありません。(120頁)

より社会から離れていく一方で何の改善もありませんけど?
責任取れや!
この後、まずは自分の障害を受け入れましょうねって話。
その次に毎度お馴染みの非常に腹の立つ内容に突入なワケです。

 アスペルガーの治療は長く、ときに厳しい闘いです。本人の心の不安定感、孤立疎外感、劣等感、絶望感、無気力感などを経験し、うつ病、依存症、不安障害などの合併症を呼ぼうするには、サポートしてくれるよき理解者を得ることがもっとも大事です。(125頁)

このあたりで私の怒りは頂点に!
で、その「サポートしてくれるよき理解者」ってのはどこにいくらで売ってますか?
そんなものがいないから困ってんだろうが!!!!!!!(激怒)
さらに次のステップが本の中には紹介されているけど、サポートが得られない時点で終了〜ってことで。

 いま思えば、自分も行きたかった「大学」に私が通うことになって、母はうらやまいかったんじゃにか。私に向かって母が口にした理不尽な言葉は、母自身が親に言われた言葉じゃなかったか。(176頁)

私もそう思う。
言われた当時はわからなかったけど、後になって「あれって母が母の母から似たようなことを言われていたんだろうな」って思うことが多々あった。
「だから許そう」っていう気は一ミリもない。
自分がつらい思いをしたからって、自分の子供にそのまま同じ思いをさせていい理由などないと思っているし、たとえ発達障害があったからといって許していい話ではないと思っていないので許さない。

大人になっていても、四十代でも五十代でも、治療を始めるのに遅すぎることはない、ということはくりかえし強調しておきます。(212頁)

「ただしサポートをしてくれる人がいる場合に限る」ですかね。
私が救われないのは遅すぎたこともあるけど、誰も助けてくれる人がいないからだ。
この本を読んで、私のように遅く診断が出た人が「私も救われるかも!」なんて思って、私と同じ絶望に突き落とされないことを祈る。

 こうした長所をもつ彼らは、一つの技能や領域などに興味・関心をもつと、すべてのパワーとエネルギーを傾注し、邁進するため、優れた技師、学者、研究者、画家、音楽家、芸術家になることがしばしばあります。(219頁)

え?
発達障害者のうち、いったいどれだけの数の人がそんなふうになっている???
これはひどい内容だなと思った。
こういうおかしなことを言うから、発達障害の子供を持つ親が必死にいろんな習い事とかさせなきゃ!みたいに追い詰められるんだよ。
それで芸術家として花開く!とかにならなかったらこの先生は責任取ってくれるのか?

 また、研究の結果、歴史に名を残す偉人で発達障害を抱えていたとされる人物は多く、音楽家のベートーヴェンやモーツァルト、科学者のエジソン、アインシュタイン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、画家のピカソ、ダリなどはその典型と言われています。(219頁)

そういう「ごく稀」な特殊例をあげつらって「発達障害者は全員天才です」みたいな誤解を煽るのやめろ!
本当に迷惑だ。

外来でニートを一五〇名ほど診ていますが、そのほとんどは発達障害者です。(221頁)

これが実態なのにな。
コイツら全員に何かすげぇ才能があって、成功できるって思いながら診察してんのかな?

「あなたにいちばん必要なのは家族です。あなたと社会をつないでくれる、あなたをわかってくれる人が必要なんです」
 それはまったく真実で、私は夫を得ることで、精神と身体の安定を取り戻していった。
(278頁)

はいはい。
で?それが無理な人は?
「いちばん必要」なものがない人は?
どうしろと?

この告白の書が、悩みつづける家族の、戸惑う医師の、そしてなかなか理解が及ばないみなさんの一助となることを願っています。(286頁)

一助になんかなるかボケぇ!
本気でこの二人を張り倒してやりたいぐらいに思う。
私のような、サポートもなく放置されて絶望的な人生を送るしかない発達障害者にとって、ただただより精神的に追い詰められるだけの内容。
そうじゃない幸せな発達障害者には何か参考になる部分もあるのかも知れないけど。

私が必要としているのは、支えてくれる家族とか優しい恋人とか、そういうものがどうやっても得られない状況でどうすればいいのか?ってのを教えてくれるような内容なのだが、いまだにそういうものには巡り合えていない。

posted by ひと at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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