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2017年07月24日

NHKあさイチ シリーズ発達障害 “ほかの子と違う?” 子育ての悩み

今朝テレビでやってたヤツ。
では、リクエストにお応えしまして、取り上げることにします。

シリーズ発達障害 “ほかの子と違う?” 子育ての悩み|NHKあさイチ
今回は子育ての話のみ。
私達には何ら参考になるような部分もなく。
まるで「大人の発達障害」である私達が存在していないかのように。

瀬田リポーター「今日はこれまでの放送を通じて特に多くの視聴者の方から寄せられた発達障害の子育ての悩みです。発達障害の子育てをしている親御さんはもちろんのこと、周りの人からそうした子どもが何を悩んでいて困っているのか、どう接したらいいのか助けになりたいという思いから知りたいという声もたくさん寄せられました。今回、発達障害のお子さんを育てているご家族に3日間密着させてもらってありのままの姿を見せていただきました。」

番組では古山(こやま)さん一家を取材。
発達障害と診断されているのは長女の初華(ういか)ちゃん(小学6年)。
そして、長男の朔也君(小学3年)。
2人とも、地元の学校の特別支援学級に通っている。
瀬田「あれですね、こうちょっとしかご一緒してないですけどいわゆる発達障害っていわれる、何かそういうものを感じることはほぼないですね。ちょっと元気な女の子と男の子という感じで」
お邪魔したこの日は、ほかの子と特に違っているようには見えない。


2日目。
午後、母親の真紀子さん(37歳)が子どもたちと帰ってきた。
初華ちゃんは、帰宅後すぐに宿題をやる約束になっていたが、直前に見た友達のゲームが欲しくなりぐずりだしてしまう。
ゲームのことで頭がいっぱいになり、なかなか宿題に取りかからない。
真紀子「『何か願いをかなえてもらわないと』みたいなモードになっていると思うので、自分で切り替えて戻ってくるというのはないですね。」


気持ちの切り替えが苦手
これは、発達障害の人によく見られる特性の1つ。

真紀子さんはひとまず初華ちゃんを落ち着かせようとする。
20分間ゲームをしたら気持ちを切り替えて宿題をやることを約束した。
約束の20分がたったのだが「おなかすいた〜」。
全く宿題をやろうとしない。
それに対して真紀子さんは落ち着いて説得に当たる。
結局、宿題に取りかかるまで50分近くかかった。
初華ちゃんは、勉強だけでなく、ごはんや着替えなど、何をするにも切り替えが苦手で時間がかかってしまう。
さらにこの時、外に遊びに行っていた弟の朔也君がうまく友達の輪に入れず帰ってきた。
朔也君は感情のコントロールが苦手で、よくパニックを起こしてしまう。
真紀子さんは、時間をかけて落ち着かせる。
真紀子「今日はまだ、一回一回のグズグズが浅い方で。毎日この繰り返し」


このお母さんはこうやって、子供がぐずったりするたびにいちいち丁寧に時間をかけて対応されているのだなと。
それは素晴らしいことなのかも知れないが、そんなことをやっている余裕がある母親って世の中に一体どれぐらいいるんだろう?
子供が発達障害だからって理由だけで、それを必ずやらされるのであれば本当に発達障害者なんてこの世からいなくなって欲しいと思われても仕方がないかなと思う。
とても精神的にも経済的にも時間的にも余裕のあるご家庭なのだなという感じ。
見ていて特殊例であると感じる。
(個人の感想です)

3日目の朝。
初華ちゃんは起きてすぐに学校に行きたくないと訴え始めた。
真紀子さんが学校に行くよう何度も説得するが全く聞く耳を持たない。
こうしたことはたびたびある。
結局この日は学校を休み家で勉強することになった。
しかし初華ちゃん大好きなゲームを始めてしまう。
真紀子さんは、「学校を休んでゲームするのはいけない」と厳しく注意する。
真紀子「(学校を)休んでママと勉強するなら何でもしていいというのは違わない?」「初華ちゃんは6年生なんだから」
初華「『初華は6年生だから』っていつもそう。だから嫌なんだよ!」
ギャン泣きする初華ちゃん。
こうなると何を言っても聞いてくれないのでノートにメッセージを書く真紀子さん。
初華ちゃんは部屋を出て行く。
ノートには真紀子さんからのメッセージ。
「ママはういちゃんのことが大好き。いつも味方だよ!落ち着いて戻ってきてくれるのを待っているよ」
真紀子「本当は言いたいことは山ほどあるけど。今多分一人で『この世の終わりだ』ぐらいな気持ちだと思うんですよ。『ママがわかってくれなかった』『ママが私からゲームを取り上げた』『こんなに苦しいのに敵になった』と思っていると思うので『敵ではない』『味方だよ』『大好きなんだよ』『待ってるよ』ということだけを伝えて」
それから数分後、初華ちゃんの部屋から物音が。
メッセージには「うそだ、まってないくせに」と書かれている。
真紀子さん「これがあの子の心の叫びなんだろうなと思うんですけど、今日は返事を書いてきてくれただけハナマル」

発達障害の子どもと向き合う日々。
真紀子さんは毎日が試行錯誤だと言う。
真紀子「普通の6年生の子と比べると『なんで?』と思うこともあるし、周りとやっぱり比べてしまうとしんどくなるし『よし、これで完璧。これで行こう』というのがまだ見いだせていない感じですね」


この子はちゃんとした「療育」を何年も受けている。
にもかかわらずこのレベル。
うん。
本当にこれでいいのか?と見ていて思う。
もしかして、以前は更に重篤な状況だったのかも知れない。
今はとても改善してこのレベルになったのかも知れない。
それは私にはわからないのだが、本当にこれで大丈夫か?と見ていて思った。
この子は私と違って早期に発達障害であることがわかったので、それに対応したサポートを受けているのだろう。
結果私のように「物心ついた時から周り中から非難されまくる」という経験をしていないのだろう。
だからこんなふうになっちゃってんのかな?って感じた。
私は非難しかされないし、味方は一人もいなかった。
だからずっと四十年以上も「自分に非がある」って思いこまされてきた。
だからこそ、無理に無理を重ねて自分を捻じ曲げて「普通の人のように行動する」ということを自分で自分に課してきた。
それがしんどすぎて、現在社会生活を送っていないワケではあるから「それでいいのか?」って訊かれるといいとは答えられないけど、でもこの子のように「自分に非がある」って思わずにいると、自分の行動を捻じ曲げる力はあまり発生しないのかな?という感じがした。

有働アナウンサー「お二人は子育てをしていますが、いかがですか?」
浜島直子「子どもをただ、甘やかしているだけではないのか悩みますよね。これはしつけなのか何なのか境界線が自分の中で分からないからすごく悩むし。だけど今のお母さんが本当に自分の感情よりもきちんとその子の立場に立って物が言えている今の状況にたどりつくまでの苦しみというか悩みというか葛藤が本当に涙が出そうです。」
前川泰之「ちょっと見ていて自分自身を反省してしまうというか子供の程度の差はあれ、気持ちが切り替えられないとか欲しいものが欲しくなったら止まらないというのはうちでもあることだし。そういうときに、きつく叱ってしまうことが多いんです。あのお母さんは、そのときの引き出しというか対応策をすごく持っていらっしゃるからあれだけ寛容に時間をかけて大きく待っていられるというのはすごいなと思います。」
瀬田「すべてが試行錯誤の中でいろいろ試して『これはダメだったけどこれはいいんじゃないか』と試した結果が今なんです。それでも悩むことがあるとおっしゃっていました。同じように悩んで誰にも言えずに苦しんでいるお母さんが1人でもいるのであれば自分を見て同じことで悩んでいる人はたくさんいるということを知ってほしいということで今回、入り込んだ取材にご協力いただきました。ありがとうございます。」


発達障害の家族支援にも詳しい鳥取大学大学院教授・井上雅彦
「すごいと思いました。やっぱり待つということは大変ですよね。つい感情的になってしまうというのが普通の子育てだと思うんですが、よくあそこで字を書いたりして。しかも、言いたいことはいっぱいあると思うんですがシンプルに伝わるように『待っているよ』というメッセージだけを伝えるというのはすごいと思います。」
柳澤「ああいうふうになるまでには相当時間をかけなきゃダメですよね」。
井ノ原「小学校6年生までの12年間、試行錯誤してこられたと思いますよね。お母さんご自身の小学校6年生ぐらいの感情と重ね合わせてもちょっと違ってくるんだと思うんですよね。『私だったら小6のときはこれぐらいのことをしていたな』と思うんでしょうけれど。最初見たときはこれくらいだったら楽しそうにやっているなと思ったんですが、やっぱり外からカメラやスタッフが来たとしても状態が変わらないというか意識はしないじゃないですか。いつものような感じのふるまいだったら。お母さんは相当いろんなことをやってきたんだなと思います。大変だろうなと思いますね。」


発達障害は大きく三つに分かれる。
・ASD(自閉スペクトラム症)
  コミュニケーションが苦手・こだわりが強い
・ADHD(注意欠如・多動症)
  不注意・落ち着きがない
・LD(学習障害)
  読み書きが苦手・計算が苦手

いろんな特性を持っている人もいれば例えば、こだわりが強いという特性と不注意という特性が極めて強かったり出方は人によってさまざま。

瀬田「それを踏まえたうえで子どもの発達障害を考えたときにはどういう特徴があるんでしょうか。」
井上「先ほどのVTRにもありましたが子どもさんなので自分の気持ちをうまく表現できなくて感情や行動でストレートに出てしまうことがあります。それで周りの大人が戸惑ったり対応に困ってしまう。あるいは、わがままというような形で捉えられることも多いと思います。
井ノ原「今まで『あさイチ』やNHKスペシャルで発達障害について伝えてきましたが、何度も言われているのは『人を困らせる子どもたちがいちばん困っている』ということを大前提として話を進めていきたいというかこの子どもたちがいちばん困っている家族たちも大変だということですよね。」
瀬田「出方がさまざまとお伝えしましたが、古山さん以外にも3人のお母さんにお話を伺いました。そこでもさまざま悩みが見えてきました。」


皆さん、実際どんなことに困っていますか?
高1男子の母親 Aさん(40代)
「(小さいときは)とにかくどこか行っちゃうすぐ。ヒモが欲しい。特に怖かったのが駅とか空港。「つかまってなさい」と言ってないとどこかへ行っちゃう」
小3男子の母親 Bさん(30代)
「車が来ていても自分が気になるものがあったら『ワ〜ッ』と行っちゃうし、みんなで外で遊んでいて『もう教室に入る時間です』と言われてもドアを閉められちゃっても一人で砂場で遊んでいたりしている。」
小3男子の母親 Cさん(30代)
「集中度が高いときってすごい」
Aさん「夢中になると何にも入らない。真夏、家に帰ってきて、室温が40℃ぐらいの中、テレビ見てたり。怖かった。『すぐ(窓を)開けて!』みたいな。冷蔵庫がパカーンと全部開けっ放し。全部ダメになったこともありました。」
こうした困ったことを周りの人になかなか理解してもらえない。
それも悩みの1つ。
Cさん「健常のお子さんを持つお母さんと話すと、やっぱり程度が違う。困る程度が」
Bさん「『うちの子の方が困る程度は高いな』と思って話を聞いている」
Aさん「『おもちゃを買って』とだだをこねられて大変だったと話を聞いても『うちの子、床に頭を打ちつけて血を流してますけどお宅あります?そういうことが』」
Cさん「困るレベルが高い」


井ノ原「こういう座談会なんかができる場がないということですね。」
柳澤「現実は孤立しているイメージですかね。」
浜島「SNSを使っていたり、ママたちのネットワークでお互い意見を言う場面がありますが、でも今まで悩みだったことを今のように打ち明け合ったりするだけで軽くなってしまう。お互い言うだけでも救われますよね。」


発達障害 子育ての悩み
・片づけられない
・忘れ物が多い
・じっとしていられない
・宿題をやろうとしない
・学校に行きたがらない


井ノ原「あそこに書いてあることを見て『子供はこれぐらいあるよな』と思ってしまうけれど、程度が違う。しかもそれが毎日となると井上さんもVTR中に言っていましたが毎日だったら大変ですよね。」
有働「質問が来ています。『こうしたこととわがままとの違いは発達障害の場合どう違うんですか』という質問が来ているんですが」
井上「『わがままと障害との線引きはどこでしますか』と聞かれますが厳密に『どこですか?』と聞かれても難しいんです。しなければいけないのはどうやって工夫をすれば、この子どもの努力がちゃんと報われるのか、一生懸命頑張ろうとしているのか周りがどう対応するのか工夫するのか、というところに目を向けるほうがいいと思います。」
有働「わがままかどうかと識別をすることではなくて。」
井上「もちろん程度の問題はありますけどね。」
柳澤「程度というとどういうことですか?」
瀬田「1つ言えるのは具体的に分かりやすいのは程度。「片づけられない」ということです。子供は誰しも苦手とか好きじゃないということがありますが『片づけたい』という意識はあるのに片づけ方が分からなくて、結果的に片づけられないということです。見ているだけでは分からないんですね。起きている現象は一緒ですがプロセスが違うということです。『頻度』ということでいうと忘れ物が多い毎日言っても忘れてしまうということであったり、『学校からあれを持って帰ってくる』ということを直前に先生から言われないと忘れてしまう。そのぐらいの頻度ということです。分かっているけれどできないということですね。そういった状態だからこそ孤立してしまうお母さんたちがいることが分かって、どう私たちが関わっていけばいいのか、実際に発達障害のお子さんを育てていて、『親の会』の会長を務めている上野景子さんに伺っていきます。上野さんは周りのお母さんたちとのかかわり方をどうしてもらえればいいと思いますか?」
上野「私は確かに発達障害の子の親なんですが、皆さんかなり構えて話をされます。距離があって、ここの部分に触れてはいけないとか。そういうのがもっと自然に話してもらえるとうれしいんです。例えば、私がうれしかったのは『今日は暑いね』とか『たまにお茶をしよう』とかそういう会話がすごくうれしくて、常に『発達障害児の親』と見られるのがとても嫌です。『普通に』というのは難しいんですが普通に接してほしいんです。」
有働「逆にこういうことを言われたりされたりすると困ったり嫌だったということはありますか?」
上野「確かに毎日大変な日々を送っているので『大変だね』というねぎらいのことばはうれしいことはうれしいんですが会うたびに『大変だね』『つらいね』『私が上野さんだったら死んじゃう』とか。『じゃあ私は死ななくちゃいけないのかしら?』とか。向こうはよかれと思って言っているんですが否定的なことばかり言われると私もつらい思いをします。どんどん沈んでいきます。」
柳澤「発達障害のことを分からない周辺の人から発達障害はどうなのか、細かく聞かれるというのはどうですか?」
上野「とてもうれしいです。理解してもらえるのはうれしいです。ただいちばん嫌なのは同情で終わってしまうことです。理解してくれるという立場で聞いてくれるんだったら私も『こういうことをしてほしい』『こういうことはやめてほしい』と具体的に話せます。」
瀬田「先ほど座談会でも皆さんに同じことを伺いましたが言われて嫌だったのは『かわいそう』という言葉です。『かわいそうではない、私も子どももかわいそうではない大変さはあるけれども前を向いていることを知ってほしい』ということと『質問はぜひしてほしい』と仰っていました。」
有働「上野さん、周りのお母さんに伝えるときはどういうふうに伝えていますか?どのぐらいの範囲の方に。」
上野「自分からすごく距離がある人には上手に伝えられます。身近になるにしたがって身内にはなかなかうまく伝えられません。やっぱり難しいです。なかなか理解されません。」
前川「近い人のほうが『それはしつけが足りないからじゃないの?』って言いがちかもしれませんね。しかも気になる部分ってどの家庭でもあるから逆にそれが理解につながらないみたいなところがあるような気がします。『うちの子どももそんなところがあるよ』ねって。」
瀬田「座談会でお話を伺っても学校で子供たちの友達の親にどう伝えるかというのは難しいところがあるということでした。もし、子供たちが迷惑をかけているのであれば言わなければいけないけれども、どこまで言うかいろんな線引きが難しいということでした。」
井ノ原「子供たちの親に伝えて親がその子供たちに家庭でどう伝えたらうまくいくのか分からないですもんね。下手に伝えてしまったら子供たちの間だけで何が起こるか分からないですしね。心配があります。」
瀬田「伝えなくても大丈夫な環境で子供が育っているのであれば『伝えない』という選択肢も持っているということを仰っていました。そこはすごく慎重に一番考えなければいけないと仰っていました。」


当事者から。
福井県のお母さん(30代)
「私も小学2年の子どもがいます。ADHDと診断されました。気になるのは学校の先生への理解です。わがままだと言われてなかなか理解されません。何度かお話ししても届かないのが現状です。」


有働「学校側の理解もばらばらですか?」
上野「先生の姿勢が全部出ますからね。私たち親も『発達障害です』とそのひと言で伝えるのではなくて『うちの子どもは興味があることにはとことん熱心に取り組みます』とか『ちょっと落ち着きがない』とか。『でも繊細で優しくて純粋な子どもです』とか具体的に一つ一つの症状を伝えると先生も分かってくれます。『発達障害です』とひと言でくくらないほうがいいかもしれません。」
瀬田「そうなってくると親がわが子が今、『何に困っているのか』『どういう障害なのか』ということを受け入れる必要があります。そこにも大きな深い悩みがありました。先ほどの古山さんにそのあたりを伺ってきました。」


真紀子さんが、初華ちゃんの育てにくさを感じたのは生まれてすぐ。
布団に置くとすぐに泣きだしてしまい一日中だっこしていないといけなかった。
ただ、初めての子育てだったこともありみんなそうなのかなと思っていた。
真紀子「3歳ぐらいにはかんしゃくも激しいし、みんなと同じ感じに遊べないし、同じところにいられない。走って出てばっかり。『私の育て方が悪いのかな?』というふうに(気持ちが)落ちていってて」
そこで、周囲のママ友や夫に相談。
しかし、返ってきたのは「大丈夫だよ」「なんとかなるよ」という言葉ばかり。
真紀子「本当に善意の励ましだった。悪気が全くなく良かれと思って『全然大丈夫だよ』と言ってくれたけど、私の中で全然大丈夫じゃなかったので、そのズレがしんどかったですね」
追い詰められた真紀子さんは4歳になった初華ちゃんを連れ思い切って病院へ行くことにした。
真紀子「『何なんだろう、この育てにくさ』という原因がわかって楽になれたらいいなという感じで受診をして『ああ、障害なんだ』というショックはもちろんありましたけどそれを何十倍も上回るぐらいホッとしたんです。」


一方、夫の丈朗さん(43歳)はその診断を受け入れることがすぐにはできなかった。
丈朗「(娘の)どんなところが?どこがそう診断された原因なのか?どこが違うという感じ。他の子と比べて。」
病院に娘を連れて行ったことは本当によかったのか。
真紀子さんの心の中では新たな葛藤が生まれた。
真紀子「もしかして障害者のレッテルを貼ったのは私なのかなと思って、私が病院に行く、検査を受ける全部私が一人で決めて連れていった。結局私の強い希望で」
最初の診察から2年後、真紀子さんは改めて詳しい検査を受けに行くことにした。
真紀子「もっと細かい数値が出る検査で発達の凸凹がすごくあるという結果が出たんですね。『ああ、そうなんだな』とやっと納得させられることができたというか」
それから6年。
今も、整理しきれない気持ちを抱えながら、夫婦で手探りの子育てが続いている。
丈朗「どこまでが発達障害の特性なのか(本人の)甘えなのか切り分けが難しい。個人によっても個性の部分に入るのかどうかの難しいところがある。このまま先々、『大きな子供』になっちゃいそうな気がして。それはちょっと不安がありますね。」


うん。
私もお父さんの意見に一票。
このままでは非常に先が心配だなと思う。

柳澤「発達障害だと診断されてお母さんは『ほっとした』と。自分に置き換えたら発達障害でなかったと聞いたらほっとするんだけどそれを障害と言われてほっとしたというのはどういうふうに受け止めていいのか。」
浜島「それほど日常がすごく大変だったんだと思います。」
上野「診断を受けるまでは自分を責めてしつけができない親だとか母親失格だと周りからかなり責められました。自分でもそうなのかなと思ったんですけど診断を受けたときに『決して、しつけが原因ではありません。誰が育ててもこういう子になります』と言われてほっとしたんです。」
前川「そこでスタートラインに立てるみたいなことですかね」
上野「そのあとに情報を集めればいいわけなんです。」
井ノ原「それで切り替えていけたんですね。」
柳澤「ここでお話しになって『2年ぐらいかかっていますよね』と言っていましたね。」
井上「いったん受け入れても納得するまで、2年ぐらいかかったとおっしゃっていたと思います。納得して前向きな気持ちになるまで、それぞれ時間が必要な方もいらっしゃると思います。」
浜島「子育てってそれぞれ悩みがあるじゃないですか。どの生活の態度を見て、どのタイミングで病院に連れて行けばいいんですか?」
井上「いろんなきっかけで皆さん専門機関に行かれたり病院に行かれたりだと思います。地域によってもすぐに診てもらえる病院があったり相談できるところが身近にないところがあります。まずは、保育園、幼稚園の先生だったり、学校の先生だったり、とにかく1人で抱え込まずに身近に相談できるところに行っていただきたいと思います。」
有働「質問もきています。『どういう病院でどういうふうに診断を受けるのか。どこに行けばいいですか?』という質問です。」
井上「小児科が小さいお子さんの場合は中心になると思います。その中でも専門医の方がいらっしゃるんですね。ネットで探すとそういう専門医の方が検索できたりするところもあります。まず、そこまでいかなくても身近にあるところで最初に相談していただけるのがいちばんいいと思います。」
柳澤「発達障害は病院に行って治療すれば治るものなんですか?」
井上「障害自体は今の医療とかそういうものでは完全に治すことは難しいといわれていますが、一つ一つの片づけられないとか忘れ物が多いとかじっとしていられないという一つ一つの行動については周りが理解して工夫をしていくことによって改善できたりします。」
柳澤「片づけられないって「程度」とか「頻度」ってありますよね、横に。程度が緩和されたり頻度が減ってくるそういう改善ということは期待できるんですか?」
井上「そうですね。片づける方法を例えばスモールステップで教えるとか、片づけるというのは絵に描いて『こんな感じになったときに片づけるんだよ』とかしまう場所を指定してあげるとか、ちょっとした工夫や支援で片づけ方がスムーズにできるようになるということがあると思います。」
前川「善意の励ましと出てきて、僕も同じことをしてしまったことがあって、友達の家庭の長男が軽度の自閉症で友達よりも対応が遅れちゃうことがあるんです。小学校に入るときに養護学級に行くのか通常の学級に行くのか迷ったときに、すごいかわいいし、見ていても普通だから『全然大丈夫じゃない?』と言ったときに『それは一緒に住んでいる私たちじゃないと分からない』と言われたんです。そこで『軽はずみなことを言っちゃったかな』と思って周りから見ている人たちも『困っている家族がある』ということを、柔軟に受け止めるものを持っていないといけないなとすごく感じます。」
井ノ原「みんながこれを考えていってだからといってことばを選びながら話すのはすごく大変じゃないですか。『どうやったら普通に会話できるのかな』と考えるときなのかなと思います。」


瀬田「取材させていただいた古山さんなんですが下ばかり向いているわけではなくむしろ前を向いています。
それは子供たちの将来を考えてのことなんですが、実際に困っていることにどう手助けしているのか、最新の古山さんの工夫をご覧いただきます。」


発達障害の子を育てる真紀子さん。
子供たちのためにさまざまな工夫をしている。

持ちものボード
子どもたちが持っていくものを自分でチェックできるようにしている。
真紀子「将来一人で生きていくためのステップアップになったらいいなという感じですね」
真紀子さんが手作りした生活をサポートするグッズはほかにも。

スケジュールボード
ごはんや着替えなど、一日の流れを目で見えるようにしたもの。
先の見通しを立てるのが苦手な子どもたちでも、これを見ると次に何をしたらいいのか迷わずに済む。

自由時間ボード
自由時間の過ごし方はこのボードで考える。
何分間、どんなことをするのか自分で決めて気持ちを切り替えやすくする。


しかし、それでもうまくいかずパニックを起こしてしまうこともしばしば。
真紀子「切り替えてほしいんでしょ?だっこしてって素直に言ったらいいのに。(娘が)『今日は私は私なりに頑張ったのにそこをもっと認めて欲しい』というか」
真紀子さんは子どもたちがうまくできなかったときも努力したことを認め、抱きしめることにしている。
真紀子「失敗したり、しんどくなったりする経験はいっぱいあるけれど、でも『君は生きてるだけですばらしい』『別に何もしなくても生きてるだけでいいよ』という土台さえ作れていれば自己否定に繋がらないと思う。多少周りの目は気になりますけど、それが私があの子にしてあげられることだと思うので。」


私はそういう経験がないので全くわからない。
母親にこういう対応をしてもらえば、私と違って「自己肯定感」とか持つことができるのかな?とも思うが、この子の現状を考えると、これで「自己肯定感」を持っても仕方ないんじゃないか?って思ってしまうのだが。
やたらと定型発達者たちは「自尊心が低い」とか言って私達を叩きまくるけど、それってそんなに大切なものなのかな?
持ったことがないからそれの重要性が全くわからない。

浜島「すばらしい。誰よりも何よりもお母さんからの承認欲求、認めてもらいたいですよね。」
瀬田「紹介しただけじゃなく至る所に工夫があって、すべてお母さんの手作りなんです。お子さんたちは、そこにも今も気付いているでしょうし、今後も感じるものがあるんじゃないかなとお会いして思いました。」
柳澤「発達障害だけに限らず、普通の子どもの向き合い方の大切なものが全部あるような気がします。」


「承認欲求」も私にないものの一つだな。
あった方がいいの?
でもやたらと承認欲求ばかりの人も叩くでしょ?

視聴者からのFAX
「古山さんご家族の日常を見させていただきありがたく思いました。発達障害が話題になることが増えてどの親も自分の子どもはどうなのか発達障害とはどういうことなのか知りたいことだらけでした。胸がギュッとしましたありがとうございます。」

質問
「中1の息子が発達障害の診断を受ける予定です。症状も軽いので今まで普通学級できましたが大きくなるにつれて周りとの差など困ることが増えてきて学校から診断を勧められました。本人は思春期で難しいときなので自分は発達障害じゃないから病院に行かないと言っています。自分では診断を受けてほしいんですがどう説得すればいいでしょうか」


上野「難しいですね。うちの息子は小学校1年のときに行ったので親が連れて行ったんですが思春期になるとなかなか難しくて。ただ周囲と自分とのずれが生じて本人が苦しんでいるようだったら、ずれが楽になるんじゃないかということで病院に、行ってみようかとそういう働きかけがいいのかなと思いますがいろいろケースがあるので難しいです。」
井上「本人が自分の困ったところしんどさをお父さんお母さんと話し合って納得して病院に行ったほうがいいのかなと思います。」


視聴者からのメッセージ
「このような子育ての悩みはお父さんも同じようにあります。お母さん前提での話は同じ子育てをしている親としてお父さんはより孤立します。」
「今日初めて知って、隣の家がそうなんだけど、やっと理解しました」


今回の内容、ネット上ではあまり評判が芳しくなく。
「普通の子供だってこんなことあるだろ!」的な。
そしてそういう意見を目にして、更に追い詰められる発達障害者とその親。
今回の内容は私には無関係な内容だったんで、私には何とも言えないけど、多少理解が深まった(定型発達者の子育てよりも大変そうだといった理解)という人もいるだろうし「これが発達障害ならかなりの割合の子供が発達障害だ」みたいな見方もあるようだし。
個人的には、主に取り上げられていた小学校六年生の女の子の将来が非常に心配だなと。
これだと中学校でも特別支援学級だろうし、そうなるともう普通の学校に上がって普通に就職してみたいな道は絶たれるのではないかとか。
そういうのが一切絶たれなければ幸せかというと、絶たれなかった自分が今現在、全く救われていないので、「その子にとってどういう状況が最もよいか」ってのはわからんワケで。
健常者と変わらない生活を送れるようになるのが、その子にとって幸せとは限らないのでね。
難しすぎる問題で。

posted by ひと at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
埼玉県です。
早速、書いていただき、ありがとうございます。
放送内容が良くわかり、助かりました。

小6の女の子の家庭での様子は我が家ととても似ていて、
うちの子も小学生なので読んでいて他人事ではなかったです。

我が家の現状は、親子で大声で怒鳴り合いなので、
お母様の落ち着いた対応は真似したいなと思いました。

詳しく丁寧に書いていただき、本当にありがとうございました。感謝します。
Posted by 埼玉県 at 2017年07月25日 11:42
お役に立てたようで何よりです。
親だっていろいろ大変なので、感情的にならなというのはとても難しいことだろうなと思います。
私の母は感情的になって怒鳴ったりということはなかったのですが、私の言うことを全く取り合わない感じで、そのために私は未だに「自分が何を言っても、誰も真剣に聞く気もないんだろうな」みたいな感じでいます。
怒鳴り合うということはお子さんとの間に「対等な関係性」があるように思えるのですが。
「だから怒鳴り合ってもいい」ということではないですけど。
Posted by ひと at 2017年07月25日 19:19
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