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2017年09月27日

ハートネットTV 自閉症アバターの世界 第1夜 脳内への旅

ハートネットTV 自閉症アバターの世界 第1夜 脳内への旅
昨日の夜に放送していたヤツね。
「見逃した!」という方は再放送が10月3日(火)です。
この続編は今日の夜8時から放送されます。

今回「セカンドライフ」のこととか、文字だけでは伝わりづらいかな?ってのと、この番組は後から公式の方に「番組まるごとテキスト」ってが掲載されるので、今回は主に私の感想とか。

セカンドライフは15年前誕生し一時爆発的なブームが起きた。
その後次第に利用者は減少。
住人のいる街も少なくなった。
しかし今もここを楽園として住み続けている人々に池上さんは出会った。
自閉症の人たちだ。


現実の世界って、いつまでたっても言葉もよくわからないし習慣とかまるっきり違う外国に住んでいるみたいなので、ネットの中の仮想現実みたいなものの方が馴染みやすいっていう感覚はわかる。
私はその「ネットの中」ですら他人と関わるのが難しくなってしまって、SNSからほぼ撤退してしまったけれども。

ワイオミング州に住むラリーという自閉症者(アスペルガー症候群)。
この人は自分の脳内世界をセカンドライフ内に展開している。

130以上の部屋が複雑に入り組んでいる。
この空間は今も拡大し続けている。


部屋をたくさん作っているだけでなく、この人は音楽もやる。
あくまでセカンドライフ内だけということのようだが、クラブDJとして非常に高く評価されている。

ラリーがアスペルガー症候群と診断されたのは二十歳の時。
感覚が過敏で日常生活では目や耳から過剰な情報が飛び込んでくる。
そのため時々パニック発作も起きるという。
しかし仮想空間では全ての情報を自由にコントロールする事ができる。


現実の世界は私たちにとっては不確定要素が多すぎるからね。
むしろ現実の世界の方が「自分だけがルールを知らされていない(しかも「ルールを知っているくせにわざと悪態をついている」みたいに叩きまくられる)」バーチャル世界のようだ。

途中まで見ていて「ラリーってのは一日中こうやってネット上で遊んでいていいご身分だな」ぐらいに思っていたけど違った。
長い事、夜間のスーパーマーケットの棚卸の仕事をしている。

社会学者 池上英子
自閉症スペクトラム症の人たちは、私たちとは違う目で「世界」を見ています。
時には同じ景色を見ても違って見えることもあります。同じ音を聞いても彼らには違って聞こえることもある。それはまるで禅の修行で問われることのようです。
「あなたには真の世界が見えていますか?」
「あなたは本当に世界を感じられていますか?」
認知の相違に触れることによって、私自身にそう問いかけられている気がするのです。


定型発達者たちは思い違いをしている。
同じものを見ても、同じ音を聞いても、健常者同士であっても一人一人それは異なる。
私たちがまるっきり違うってのは当然としても。
そのあたりって、大昔の哲学者が既にいろいろ言っていることだし。
人間という生物には「客観」は存在しないのだから。

番組で取り上げられたタイプの人と私は障害特性が真逆かな?と思った。
私の脳内は映像化できない。
映像がない。
夢(夜、寝ている時に見る方のね)が音しかなかったり、映像があってもかなり不明確だったりってことがたまにある。
小説を読んでいても、登場人物の姿かたち、周囲の景色とか、私は頭に思い浮かべていない
思い浮かべることができない。
自分の脳内をいくら探しても「映像」は発見できない。
じゃあ音だけが存在するのか?っていうとそれもないな。
たまに脳内で常に美しい音楽が流れているっていう人がいるらしいけど、そんなものも流れていないしな。
私の脳内にあるのは何だろう?
定型発達者と共有できないために名前がついていない「感情」や「感覚」とか。

ラリーという人は現実の人間関係を構築することには困難を抱えているようだが、セカンドライフの中ではとても周囲とうまくやっている。
他のSNS上で他人と満足に交流できない私でもセカンドライフであれば、彼らのように交流ができるのか、やっぱり私には無理なのかは実際にやってみないとわからないが。
やらないけど。
そういうことに時間を取られたくない。
って思う時点で私はセカンドライフに入り込んでいる人たちとは違うんだろうな。
この人たちの「世界」はそれが現実の世界にはなじめないにしても、他人に対して開かれている感じがする。
私の「世界」は全て自分の内側へと向かい、閉じられている感じがする。
発達障害者は「他人と関わりを持ちたいタイプ」と、それをあまり必要としないタイプに大別される。
私は後者なのだが、セカンドライフにずっとい続ける人たちは前者なのかな?と思う。

仮想と現実の境界は一体どこにあるのだろうか。
私たちの見ているこの世界は本当に現実なのだろうか。


posted by ひと at 07:55| Comment(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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