カテゴリ


2017年09月27日

NHK あさイチ 発達障害(3)どう乗り越える?コミュニケーションの困りごと

発達障害(3)どう乗り越える?コミュニケーションの困りごと|NHKあさイチ

今朝やってたヤツね。
第三弾らしいのだが第二弾はこれかな。

始めに『うちの火星人』という四コマ漫画の中からいくつかのエピソードが紹介される。

うちの火星人 5人全員発達障がいの家族を守るための"取扱説明書"



@サプライズで自転車を妻にプレゼントした夫。
 「ありがとう」と自転車に乗る妻。
 どんなリアクションをしてくれるかわくわくして待っていると…。
 そのまま乗って帰ってきませんでした。
A「テスト落第しちゃった」としょんぼりして帰ってきた息子。
 「長い人生の中の小さな失敗だから気にするな」と言ったつもりがなぜか、ものすごくびっくりする息子。
 その訳は…。
 「80歳まで落第し続けるのか」と勘違いしたようです。


作者によると火星人というのは発達障害のある家族のこと。
沖縄の地方紙で4年間連載が続く人気の漫画です。
モデルとなっているのは沖縄県に住む平岡さん一家です。
原案は、父の禎之さん。
漫画では唯一、地球人という設定です。
その訳は、禎之さん以外の全員が発達障害だからなんです。
話してみると、確かに家族同士、かみ合っていない感じが…。


「(グラスに水を入れるのは)少しだけでいい」
かなり少ない量を入れる。
「半分ぐらいでいいよ」
「『少し』だから『少しでいいんでしょ』って頭で考えて『少ない』って言われたら『はいはい』って。」


家族との間に感じるズレに禎之さんは長い間1人、悩んできました。
禎之「『よく分からないな。家族には謎があるな』と常々思ってはいたんです。どうしても理解できない部分があって、本当に悩んでましたね。」
しかし、妻から「火星人だと思って接してほしい」と言われたのをきっかけにコミュニケーションが驚くほど楽になったといいます。
禎之「妻から(火星人と)言われて面白い考え方だなと思った。本で読んで、知識では知っていたので、果てしないギャップをどう考えたらいいかと思った時に、『地球人と火星人』という考え方はそのぐらい文化も違う、感じ方も違うっていうことで、共通認識、共通のキーワードができたかなっていうことで。」
妻「私たちは『地球人』ではないので、全く違うことを考えていることが多いんですよ。いつも想定外のことが起きると思っているほうが(地球人)にはいいみたいですよ。」
妻の発案した火星人という設定。
あえて別枠で捉えたほうがお互いに理解が進む。
そんな家族の取り組みからコミュニケーションのヒントを探ります。


私は自分の障害を知るのがとても遅れたので、長い事「自分は他の人と同じはずだ」と思い込んでいたというか思い込まされて生きてきた。
ことごとくズレが発生するが「同じはずなのにズレるのは自分に非がある」と非難され続けた結果、自分でもそうやって自分で自分を追い込んできた。
そうやって「同じハズ」と思っている間には「どうやればお互いにとっていい状態にできるか」みたいな方向性は目指せない。
ただただ、一方的に非難されて「自分が悪いんだ」と思わされて、追い詰められるだけ。
今は「違うんだな」っていう前提で考えるので「では、こうやってみたらどうだろう?」という考えを持つことはできるが、結果的に何も解決はしていない。
自分が一方的に何かやったところで、あくまで「対人」である以上、相手も歩み寄ってくれなければダメなんだなと思う。
歩み寄ろうとしてくれる人が一人もいないってことではないけど、今のところ私は何もうまくいっていないワケだが。

有働由美子アナウンサー「今のをご覧になってどう思われました?類さん。」
栗原類「僕もいろいろと共通する場面があって、先ほど息子さんがお水を『ちょっとだけお願いします』と言ったとき、ほどほどがよく分からない。ちょっととなったら、それこそ64分の1とか、少しぐらい。例えば、一般の人から見れば一口ごくりと飲めるものがその感覚が分からないので、例えば『コップに線があるのでその線まで入れてください』と具体的に説明してくれれば分かりやすいんです。」
有働「発達障害『あさイチ』でも何度か取り上げています。皆さんご存じかもしれませんが発達障害は、主にですけれども3つあります。」


・ASD(自閉スペクトラム症)
  コミュニケーションが苦手・こだわりが強い
・ADHD(注意欠如・多動症)
  不注意・落ち着きがない
・LD(学習障害)
  読み書きが苦手・計算が苦手


ゲストの栗原さんはADHDとLDの間。
栗原「昔、LDというのは計算とか漢字の読むことは大丈夫だったんですけれども、書き順を正しくするというのが小さいころできなかったのでLDが最初、ちょっとあると診断されたんです。」
井ノ原快彦「そのときはそうだったんですか?」
栗原「基本的には、ADHDです。」
有働「不注意、落ち着きがないという特徴があるほうですね。」
井ノ原「コミュニケーションとかちょっとずれを感じるなと思ったことありますか。」
栗原「結構ありましたね。特に10代のころは。自分の考えが周りに理解されないということがあったんですけれども暗黙のルールや、本音と建て前というのが最初は分からなくて。よく舞台の稽古になったらみんな、明日も早かったりするじゃないですか。舞台は毎日稽古をするので。それで終わったあとにみんなでごはんに行くというのが最初分からなくて、反省会とかそういうのをするのなら稽古場ですればいいと思っていたんですけど。でもやっぱり食事の場でみんなでやったほうがよりいいコミュニケーションが取れるということが分からなかったんです。僕からしてみたら僕は『明日早いので先に帰ります』と言ったら『みんなも明日早いじゃん』と言われてもそれでも僕はみんな、地方から来ている人もいるかもしれないから『帰ればいいじゃん』と思っていたんです。具体的に『食事の場のほうがコミュニケーションが取れる』と説明してくれれば理解できるんですよね。」
井ノ原「またお酒好きな人が多いからね。舞台やってる人って。」


瀬田宙大リポーター「『うちの火星人』という考え方で向き合っている平岡さん。あえて漫画に出てくるキャラクターで見ていきたいと思います。なぜ、こうしている(定型発達者である父は人間として描かれているが、それ以外の家族は動物で描かれている)かというのは発達障害のある家族同士でもお互いの特性や性格を理解しやすいようにということでこのようにキャラクター化したのが始まりです。例えばよく出てくる妻はワッシーナさんといいます。お話が、よくあちこちに鳥のように飛んでいってしまうのでワシをイメージしてそのようにキャラクター化したということです。あともう1つ特徴的に描かれているのが透明なヘルメットです。漫画の中では、外出するときに発達障害のある家族に描かれています。地球の環境から自分を守るために身につけているという設定です。それだけ外出するときは大変なストレスがかかるということを表しているわけなんですね。こうした平岡家、あえてそれぞれ地球と火星、違う星に住んでいる人間どうしと捉えることでお互いのコミュニケーションがうまくいったという1つの例です。では具体的にどうやってうまくいったのかがポイントかと思います。まずはそのあたりから見ていきます。」

妻のワッシーナさんが発達障害だと分かったのは8年前。
それまで禎之さんは妻の謎の感情スイッチに悩まされてきました。
禎之「非常にきつい表情と言葉を投げかけてきたり、急に変わるのでびっくりするんですよね。二重人格じゃないかとずっと思っておりました。例えば、夫婦で何気なく普通に話をしていたのに、急に押し黙って非常に苦しそうな顔になり、きついことばを投げかけてきたり。ほかにも、夕飯の支度中にちょっと声をかけただけなのに『面倒くさい!』と連呼するばかりでとっても嫌な態度を取られたこともありました。」
一方、妻のワッシーナさんは夫とは全く違う考えでした。
妻「正直、私はズレを感じてなかったんですね。二重人格だと自分で思ってないので。全く主人が言っていることは重要視してないっていうか受け止めてなかったですね。」
当初は、妻の性格や態度が悪いせいだと思い、直させようとばかりしていた禎之さん。
発達障害だと分かってからは家族として、より楽しく暮らす方法を探そうと決心。
そこで考えたのが…。
禎之「明日からどうすればいいかという『取り扱い説明書』を作ろうと決心して。」
まず、夫婦はお互いに、どこが違うのかじっくり話し合いました。
すると、妻が自分の中でどんなことが起きているかを整理したノートに解決のヒントがありました。
謎の感情スイッチを読み解く鍵は「魔の時間帯」。
その時間帯というのが帰宅直後でした。
妻「すごい多分疲れてるんですね。だからちょうど外から帰ってきた30分は『魔の30分』」。
妻をはじめ発達障害の家族にとって外は、とても過酷な環境。
光や、音などの刺激を過敏に受け取ってしまいます。
その状態で帰宅するわけなので帰った直後の30分間といったらとにかく大変で、例えるならこんな状態なんだとか…。
妻「ダイビングしてる時に、酸素ボンベが突然新開に向かって落ちて行った状態。死にそうってこと。酸素ボンベが落ちっていってパニックに陥っている人が『私今、パニックなんだ』って多分思わない。落ち着いてきてから初めて『死にそうでパニックだったんだ』って。」
帰宅直後は、極度の疲れからパニックを起こし自分でも感情をコントロールできなくなっている状態。
禎之さんは、家族の感情が高ぶっているのを察知すると魔法の言葉をかけるようにしました。
「卵にな〜れ!」
「一度、休みを取ろう」という家族の合言葉です。
禎之「とにかく落ち着かせないといけない。いかに休ませるか。本人はそういうときほど休みたがらないので『好きな本でも読んだら?』と言ったらますます落ち着いて。」
妻「『魔の30分』をとにかく休む。脳をクールダウンさせる。フル活動していたのを。それだけでパニックのようなトラブルからかなり解放されました。」
また、作業途中に声をかけると全く取り合ってくれないことについて。
禎之さんが理由を尋ねると妻は「料理の手順を追うのにいっぱいいっぱいなので話しかけられると頭の中が、ごちゃごちゃになる」と言いました。
普通ならそっとしておくところを禎之さんは、あえてこう聞くようにしています。
「今、頭の中はどういう状態?」
スタッフ「訊くしかない?」
禎之「そのつど訊くしかない。しつこくでも。どんなにしつこく訊いても答えてくれるので。大体。」
妻「地球人同士は暗黙の了解で、このときはこう思う、ああ思うと暗黙の了解があるじゃないですか。私たちは『地球人』ではないので、全く違うことを考えていることが多いんですよ。だから訊いてもらった方がいいですね。」
あえて状態を聞くことでお互いの距離がぐっと縮まったといいます。
禎之「通じるところが少しでもあれば、それを足掛かりに少しずつ。少しずつしかわかっていかないけど、確実にわかっていくので。それを楽しむのが一番いいかな。」


私は多分訊かれたとしても自分の感情とか考えみたいなものを、すぐにまとめてうまく返す能力に欠けるから答えられないな。
番組を見ていて最初「魔の30分」ってのがピンとこなかった。
私も外に出るのは異常な緊張状態を続けなければならないのでひどく疲れるけど(疲れているのを自覚するのは困難だけど)帰ってから30分?って思った。
うん。
私は30分じゃないな。
翌日とか下手したら翌々日までずっとひどい頭痛がする。
そのぐらい脳に無理をかけてしまっているってことなんだと思うけど。
30分程度で何か解消できるようなもんじゃないよな。
それと、家族がいないからってのもあるけど、家族がいた時だって自分がつらくて周囲につらく当たるとか(主観的には)やったことないな。
やれないっていうか、すげぇこの人たち甘えてるっていうか、今までどんだけ恵まれた環境で育ったんだよ?って思ってしまった。
障害特性上、どんなに自分で抑え込もうとしても不機嫌な態度を取ってしまうっていう状態なのかも知れないけど、自分がそんなふうに誰かに甘ったれた態度を取ったことがないから、ただただ見ていて腹が立ってしまった。

浜島直子「すごいいいアイデアですね。お互いニックネームを付けて火星人、地球人って。うちももうすぐ3歳の息子がいるんですけど、とにかく暴れてすぐに泣くし怒るし、すごくやんちゃなんですよ。見るとイライラして腹が立って『私って、なんてダメなお母さんなんだ。こんなことぐらい許してあげないと』と思うけどイライラしちゃって。ああやってキャラクターみたいにして『暴れ肉だんご』とニックネームを付けて。コロコロしてかわいいから『暴れている肉だんご』って。SNSで『うちの暴れ肉だんごは今こんなに部屋を散らかしています』って。そうすると漫画のキャラクターを見ているみたいに自分も客観的になれたし、さっきまでのイライラが『おい!』という突っ込みに変わるんです。心の中にゆとりが持てて客観視できる感じです。」
有働「ここから専門家の方と一緒にお伝えします。コミュニケーションのずれは発達障害の方と、そうでない方。ズレが生まれてくるんですね。学術的にいうと、どうなんですか。」
名古屋大学准教授 岡田俊「われわれのコミュニケーションは『暗黙の了解』という言葉がありますね。暗黙の共通認識を前提にしてしまっていることが非常に多いです。言葉通りに理解してしまうとずれてしまう。、表情や視線、ジェスチャーとか話の流れや空気いろんなものでわれわれのコミュニケーションが規定されているんですけれども、そういったものを読み取るのが発達障害の方は苦手だということがあります。」
柳澤秀夫「いわゆる空気が読めない。KYということですか?」
岡田「KYというとあれですけど『空気として私たちが読んでる部分』と『経験として積み重ねている部分』があります。経験として積み重ねている部分に依拠しやすい方々だということだと思います。」
有働「コミュニケーションを取っていて、ズレて今、空気が悪くなってしまったなというのは感じますか。」
栗原「僕自身がまだそこまで分からないんですよ。ズレたかどうか。ただ子どものころにもよくあったのが先ほどVTR(冒頭の4コマ漫画)にあった、一部として落第したけど80ぐらいまで人生80歳まであるよという言葉もいわゆる文字どおりそのままとして受け止めてしまう。褒め言葉とか元気づけようとしている言葉やギャグというのが全く違いが分からずに僕も小さいころ、学校で『眉毛がない人がいるよ』って言ったから僕はそれをギャグだというのが分からずに先生とかほかの生徒の人たちみんなの顔をチェックして眉毛がないかチェックしたりすることが多かったです。それは、ウソだったんですけど、冗談、ウソだったと分からないことが多いので具体的に説明されることによって言葉で分かる力はあるんです。」
井ノ原「慰める言葉も直接というか具体的に。」
栗原「分かりやすいようなことがいちばん伝わりやすいことが多いです。」
柳澤「具体的に言われれば自分の気持ちが修正できるんですね。」
栗原「修正できます。」
瀬田「そこにまさにヒントがあります。平岡家でもそれがあります。実際にあったことです。気持ちがうまく伝わらないことがよくあるそうです。」


平岡家のズレ「気持ちが伝わらない」
夫:仕事でつらいとき「つらい」と言っても気持ちが伝わらない
妻:相手の表情が読みとりにくい
  言葉で具体的に言ってもらわないとわからない

             ↓
夫:つらさは90/100くらいなんだ・・・
妻:それは大変ね


瀬田「具体的に伝えるというのがポイントです。」
井ノ原「『分からないだけなんだ』ということ『ご本人がいちばん今すごく大変な状況なんだ』ということ、外から見たら分からないことが多いよね。具体的に、お互いのコミュニケーションというのが大事ですね。」
瀬田「妻のワッシーナさんが特におっしゃっていたのは頭の中がずっとレーシングサーキットで車が全速力で走っているぐらいフル回転しているそうです。相手の言っていることを理解する時に。だけど表情に出ないのでコミュニケーションがなかなか伝わらないってことです。」
井ノ原「それを8年前に気が付いて。それまではいろいろ大変だったんですね。分かってからもいろいろ大変だったろうし。」
瀬田「8年間たって、家族の中ではうまくいっているんですけどお父さんとしてはもう1個心配事がありました。
お子さんたちがこれから自立していくわけで家族ではうまくいっても外ではどうなるのか。そのタイミングが思いのほか早くきました。長女のニャーイさんが結婚したんです。結婚を境に、お父さんがある秘策を授けたんです。」


平岡家の長女・ニャーイさんです。
4年前に結婚し現在、那覇市内の実家近くで暮らしています。
夫と息子たちの4人暮らし。
家族と幸せな生活が送れている裏には、お父さんからの助けがあったといいます。
もともとニャーイさんの特性は時間の感覚がないこと。
例えば「仮装パーティーの衣装作りよ」と時間を忘れて徹夜で完成させるも翌日から1週間寝込んでしまうなんてトラブルがしょっちゅうでした。
そんな長女が結婚するときお父さんはあるものを作りました。
何かというと…。
禎之「このままやらしていくと、絶対に問題があるなと。別の家庭になると向こうの家庭の理解の問題、今まで一緒に暮らしたことのない人と世帯を持つので工夫も大事なので、『取り扱い説明書』を持たせようと、花嫁道具の一つとして。」
お父さん手作りの説明書をニャーイさんは今も大切に持っています。
中には、「耳は騒音に弱く目は、まぶしいのに弱い」などといった感覚の過敏に関することや「パニックになりやすい魔の30分があること」など一緒に暮らすうえで知っていてほしいことが10ページにわたって書かれています。
ニャーイ「『これ作ったから』ということで、夫も見て『すごい』と『愛の詰まったお父さんからの“トリセツ”だね』ってことで、主人と私の二部持ってます」
説明書の中でニャーイさん夫婦にとって特に役立った項目はあの、時間の感覚がないということ。
ニャーイさんが時間を忘れて没頭していそうなときには夫が、すかさず「アラームかけた?」と時間制限を設けたり…それでも止まれないときは肩をたたいて合図。
夫婦いわく強制終了ボタン、オン!
ニャーイ「強制終了ボタンは一番助かっています。翌日に仕事があるときには(夫が止めに)出てきてくれるので。対処法がはっきり提示できたら自分から提示できたらいいなと思いますよね。」


父親だの夫だの、周りから助けてもらえまくりで何かもう見ていて辛すぎる。
こういう助けてくれる人がいない人がどうしたらいいのか、いくら本を読んでも講演を聞きに行ってもテレビを見てもわからない。
もうこういうの見ても自分に役に立ちそうな部分がない上に、つらくなるだけだからやめたほうがいいのかな?って思うのだが。

浜島「さすが。」
栗原「当の本人を知っていない人からすると取扱説明書はすごく助かりますよね。自分が持っていたら助けを求めるときも最初出されたときはぎょっとするかもしれないけど自分の症状を説明すれば理解してもらえるきっかけにはなるかもしれない。」
井ノ原「旦那さんだけではなく仕事の人とかもそうかもしれませんね。」
岡田「まず重要なことというのは相手に渡しただけではなくてニャーイさん自身もその説明書を持っているということだと思います。自分自身を理解するということだし自分自身を理解しているからこそ、適切なときに助けを求められるということです。先ほど(番組内のこの前に紹介されたコーナー)健康器具の取扱説明書のことがありましたけれどもあれは『こう使いなさい』『こうしてはいけません』というものだったと思います。それに比べると、これは『どういった成功した体験がある』『こうやったらうまくいった』『うまくいかなかった』という経験が積み重ねられて書き記されているものというところが違うと思います。取扱説明書という形ではなくても多くの家庭の中で生かしていけるんじゃないかなと思います。」
柳澤「今のケースは時間の感覚がないというケースでした。シャットダウンのボタンを押してもらってありがたかったということですが時間の感覚がないということが分かっていないとシャットダウンのボタンを押してしまうと反発してしまう場合もあると思いますけれども。」
岡田「うまいのが予告をしてあげるということです。5分なら5分で終わろうねと。それでもやているとシャットダウンしてあげると受け入れることができるんですね。」
瀬田「困り事が書いてあるだけではなくて対処法も一緒に書いてあることもポイントです。実は平岡家は長女のニャーイさんだけではなくて次男のウッシーヤ君この春大学に入学しました。入学に際してみんなに分かってほしい自分との接し方をスピーチしたんです。一部をご紹介させていただきます。」

僕のことを、ことばの通じる火星人だと思ってください。
質問するときは選択肢を準備してもらえると見当違いな答えで、皆さんを迷わせることがなくて済みます。
ただ、困って固まっていても表情に出にくいので怒って無視しているように見える場合があります。
集中しすぎて返事ができないときもあります。
そのときは、机や肩をたたいてくれると助かります。
以上のことは、視力の弱い方が眼鏡をかけるように、僕にとってなくてはならない眼鏡です。

浜島「分かりやすいですね。具体的にどうしたらいいのかという対策が直接教えてもらったらこちらも対処できますものね。」
瀬田「もっともっと知りたいということで、このスピーチが終わったあとに『あれってどういうことだったの』とか、『どうしてあげたらいいのどうしてほしい?』と積極的に聞いてもらえたそうです。そうすることでウッシーヤ君もこういうことだよと伝えられて今、学校生活がうまくいっているとおっしゃっていました。」
柳澤「ウッシーヤ君1人で作ったの?」
瀬田「発達障害と分かってから8年間かけて、成功と失敗をたくさん積み重ねてその積み重ねがあったうえで入学が決まって半年間親子を中心に一緒に考えたんです。文章ではないのであえてキャッチーな言葉を入れることで印象に残るようにということも含めて話し合って決めたということです。」
浜島「手紙があるからこそ相手も『別にこれ言っちゃダメなことじゃないんだ』と思えますよね。『言っていいんだ』って。」
瀬田「本当はウッシーヤ君は『必要ないんじゃないかな』と思っていたそうです。やってみたら『大事だったんだ』と分かったと言っていました。こうしたコミュニケーションの話、いろいろあると思いますがコミュニケーションが苦手な人ってコミュニケーションを取ること自体が嫌だなと思うことがあると思います。そこを楽しみながらやり取りできる方法が今いろいろと出てきているんです。」

東京・葛飾区の施設。
友達づきあいや、集団が苦手、学習に困難があるなどの子どもたちが通っています。
ここで最近取り組まれているのがこのカードゲーム。
コミュニケーションが、不思議とうまくいくんだそうです。
人の話を黙って聴くこと、ルールはそれだけです。 | tobiraco(トビラコ)
そもそも発達障害の人は、自分がどのタイミングでしゃべればいいかが分からなかったり、みんなが話しているテーマとは関係ない話題で口を挟み、周囲から「空気が読めない」と言われがちです。
そのため、このゲームでは3つのルールが決められています。
順番にカードを引き、引いた人は裏に書いてある質問について話します。
答えたくないときはパスすることができます。
ほかの人は、それを聞く。
たったこれだけです。
(実際にゲームをやっているシーン)
『こんな1日があったらいいのになという理想の1日について話してください』
「好きなことをたくさんやりたい?」
「好きなことをたくさんやりたい。」
「どんなことを?」
「ゲームとかテレビを見たりとか。自転車でどこかに行ったり。」
児童発達支援 放課後デイサービス施設 取締役 河高康子さん
「日常的な会話の中で自分がしゃべって次は誰がしゃべると意識することは少ない。共通のルールがある中で共に会話をしていく。自分が聞いてもらった経験をして、そしたら相手の話も聞いてみようって思える。合わせてもらった経験があって自分も合わせてみようと思えるといいなと思います」
施設に通っている小学6年生のしんのすけ君。
この日、初めてお母さんとカードゲームに取り組みました。
母『家でどんなお手伝いをする?』
しんのすけ「してない!」
母「マッサージしてくれたり、タオルを畳んだりしてくれんじゃん」
しんのすけ「うるせえな、そんなのたまにだろ。敬語やめろ。もっとお前らしいぶっさいことばをしゃべれ。」
母「お前って言わないで。」
興奮からか、ついつい乱暴なことばが出てしまい会話のキャッチボールが成立しません。
母親の三奈子さんもそんな、しんのすけ君の態度に長年、悩んできました。
母「特性が強いんだけど、それがすごくわがままに見えてしまったり、実際、本当にわがままなところもあるし、特性でわがままに見えるところもあるから、親の私でもどっちなのか分からないときもある。」
ゲームを始めてから15分。
徐々に落ち着いた会話が出てきました。
しんのすけ「『好きな場所は?』自然がたくさんあって人が少なくて落ち着く場所。」
母「どこ?」
しんのすけ「どういうところだろうな。『自然の中にいて』って感じかな。誰もいない方が落ち着く。」
母「『自分が持っているもので友達に自慢できるものは何?』自慢?自慢できないでしょ。」
しんのすけ「もし自慢してもいい世界だったら何を自慢したい?」
こんなふうにしんのすけ君から答えを促すようなこともありました。
母「『好きな色は?』ピンク。」
しんのすけ「俺、好きな色は何だろう。普通に青かな?」
しんのすけ「『好きな季節は?』やっぱ秋とか春とか。暑過ぎでも寒過ぎでもないっていう、それがいいんだなやっぱり。」
30分近くゲームを続けた中で三奈子さんにとって意外な答えもありました。
しんのすけ「『先生や友達から褒められてうれしかったことは?』なんもない!」
母「ないことないでしょ。友達から褒められてうれしかったこと、ひとつぐらいあるよ。」
しんのすけ「ない!はい次、次!」
ふだんは口にしないしんのすけ君の本音だったのかもしれません。
しんのすけ「褒められるのはただ単に気分をよくするだけだと思う。そこまで思い出に残らない。」
母「やってみてよかったです。落ち着いて二人の時間をゆっくり過ごせたことがよかった。普段は落ち着いてここまで面と向かって話したりしないので。」


井ノ原「すごいゲームですね。」
柳澤「知らず知らず自己分析していましたね。」
井ノ原「大人がやってもいいし子どもと一緒にやるというのはどの家庭でもいいんじゃないですか。最初、悪態ついているときはかわいすぎて笑ってしまいそうになってしまったけどお母さんは困ってましたね。」
有働「15分ぐらいで変わっていくんですね。」
岡田「ゲーム自体は勝ち負けがないですよね。正解もないですよね。自分のことについて語るという体験が少ないわけなんですけれど語って相手の人に聞いてもらって耳を傾けてもらえる。特に批判を受けないという中である意味で緊張したりとか格好つけたりとか恥ずかしがったりという形がなくてうまく自分が出せるというのがあったと思います。お母さんもうまく聞けるようになっていましたよね。それが彼のスキルでもあるし、お母さんのスキルもあるということなんですね。」
井ノ原「いいですよね、あれは自分のことだってあまり話すって飲み会でも自分の話ばかりしちゃったらみたいなそういうときは落ち込んでしまいますよね。『しゃべりすぎちゃった』みたいな。でも『しゃべってください』『自慢してください』と言われたら。」
瀬田「しかも『あなたの番です』と言われているからしゃべりやすい空気がありますよね。コミュニケーションの基本をゲームで学べるというのが一つのポイントなんです。実際、新人研修でも使っているところがあるそうなんです。」
栗原「こういうゲームが僕の時代にはなかったので、こうやって当事者の人たちに自分の発言をさせる機会や自己肯定感を強くするようなきっかけになるというのはいいゲームだなと思います。」
柳澤「コミュニケーションの基礎は自分のことを知ることから始まるのだということが分かりましたね。」
井ノ原「自分のこともいっぱい考えてましたもんね。実際あそこまで聞くことは一緒に仲間になっても数年たたないと知らないことは結構ありますよね。先ほど新人研修とおっしゃっていましたけれど初日にいろんなことを知ることができますよね。」
瀬田「もう1つ、ご紹介したいVTRがあります。発達障害の人がコミュニケーションを楽しむ場所としてこんな場所もあります。


今日の夜に放送される
自閉症アバターの世界 第2夜 仮想と現実を生きる
の予告的な内容が流れる。
自閉スペクトラム症のアンさん。

視聴者からのメッセージ
コミュニケーションのズレは相手の状態を知ろうとする、相手は自分と違うと認識することは相手が発達障害かどうかはさておき、優しい考え方だなと思いました。

ここで一旦、発達障害関連のコーナーは終了。
番組の最後で視聴者からのメッセージなどが紹介される。

福岡県 50代 土星人
発達障害、発達障害って、そんなに変?
コミュニケーションが難しいのは火星人だけじゃないですよね。
地球人と思ってる人でも、コミュニケーションが上手くいかない人多い。
みんな宇宙人でしょ!


東京都 40代 タコ
番組のご夫婦うらやましい・・・。うちは家族全員なので、私がパニックのときに一生懸命冷静にいまは話しかけないで!と伝えても、ぜんぜんおかいまなし・・・。こどもにはなんとか我慢しているけど、だんなにやられるときれてしまいそうになります。


有働「家族全員が発達障害だった場合、冷静な説明書を書いたりとかできないという場合はどうすればいいですか。」
岡田「まず1つは家族だけではなくほかに理解者、支援者を作るということだと思います。医療機関でも発達障害者支援センターでも公的機関でもいろいろ援助していますのでアクセスされたらと思います。」


発達障害者支援センターでそんなことまで面倒見てくれるとは到底思えないけどね。
公的機関なんてどこも手いっぱいで、一人一人のことにじっくり取り組んでいる余裕があるところなんてないと思う。
やってくれんのならやって欲しいものだけど。

浜島「晩ごはんのとき家族しかいないときに『わっ』となったらどうしますか。」
岡田「とりあえず落ち着くことですね。『わっ』となったことによって感情的に対応するとかえってエスカレートすることがあります。」
井ノ原「ご自分たちだけで時間を設けてトリセツみたいなものを作っていこうというのはなかなか難しいことですか。」
岡田「難しいけれども、落ち着いたとき皆それぞれ尊重しながらやっていこうと話し合いで。大体興奮しているときは進まないと思いますよ。」
柳澤「興奮を押し鎮める秘訣みたいなものはないですか?」
有働「VTRでは『卵になれ』と言っていましたね。」
瀬田「誰かが気付いたら『卵になれ』。相手を否定するのではなくて静かになればいいんだなと言っていました。」
有働「それを冷静な時に家族でルールで決めておくということですかね。」
岡田「一人一人、例えばクッションを持つと落ち着くとか、いろんなパターンがあると思いますよ。」


発達障害があってもなくても、そうやって冷静に話し合えるような家族だといいけどね。
それすら無理な家族ってのいるよなぁ。
って自分が結婚していた時のことを考えても「絶対無理だ」って思える。

大分県 40代
六年生の娘は、知的障害は、無く、ADHD注意欠陥症が、グレーゾーンだと、夏休みに、診断されました。四年生まで、マイペースだなと、思っては、いましたが、五年生で、いじめや、先生とのコミニケーション
(原文ママ)が、上手くいかず、友達関係もダメになり、今は、いじめは、無く、落ち着いていますが、死守運気と、反抗期そして、発達障害毎日、どう、乗り越えれば良いのか、奮闘中です。類さんを見ていると、娘と、似ていると、思っていましたが−中略−類さんは、どう、乗り越えましたか?

栗原「僕の場合はアメリカにも行っています。アメリカと日本は学校の仕組みが違いますが日本のときは僕自身も学校のほとんどのみんなとはなじむこともできなかったので、僕がよくしていたのはとりあえず自分が信じられる友達がいたので、その人たちにしか話さないことと自分の学校での悩みは極力、親に相談をするのと僕がいちばん信頼している主治医の先生がいるんですけど主治医の先生に学校でこんなことされたとか母親にも相談できないような悩みはその人に相談していました。やっぱりずっと1つの組織に1年以上通ってとなったら信頼できる人がいないと乗り越えるのは不安なので、信頼できる人を1人でもいいので探してほしいと今は思っています。」

そういう人が一人もいなくて子供時代を過ごしてきた自分がかわいそうすぎるなと思うが、もう今更何一つ取り返しはつかないな。

千葉県 50代 らんらん
私自身ADHDです。
コミュニケーション面ではそれほど困り事はありません。
コミュニケーションで問題を抱えるのは主にASDではないでしょうか?
発達障害と一括りにされると誤解や混乱を招くのではないかと気がかりです。


瀬田「改めてこの図で紹介します。3つに大きく分かれますが重なりがあるというのが発達障害の1つの特徴ですね。」
岡田「いろいろな特徴を一つずつ持っているということも少なくありません。」


高校生の娘に発達障害の感じがあります。−中略−何でも素直に受け入れないので困っています。それでいてできていないことがたくさんあるのでどう、向き合えばいいのか分からないで悩む時がおおいです。そういう時はどうしたら良いでしょうか?

岡田「治させたい、解決したいと思うことをなんとか受け入れさせようということをすると、かえってうまくいかないことがあります。一人一人得意なこと苦手なことがあります。発達障害の人だけではありませんね。それを話題にする中で自分の困り事っていうのも話題にできるようになってきてその延長線上の中に発達障害の受容も出てくるのではないかなと思います。」
有働「(別の視聴者からのメッセージで)担任の先生に話をしていますが学校の先生が発達障害の理解がない方もいらっしゃるということなんですが」
栗原「先生たちには1回で理解してもらえませんでしたので、アメリカに比べたら日本は理解していないことがすごい多いと思います。僕の場合もそうで、先生たちを信頼しないわけではありませんが別に信頼できる人、主治医とか親のことばを聞きながら過ごすというふうにやっていました。学校の先生たちにも悩みを相談するのは必要とはいえ、それでも何もしてくれなかったことが僕のときは多かったので、僕はそうなったら先生じゃなくて違う人たちを信頼するようにしていました。」
有働「その人はどうやって見つけたんですか?」
栗原「主治医の先生僕が5歳のときからその主治医のところに通っていたのでそこで気付いたら、いろいろと話をしていた。『気付いたらこういう人がいた』という、長い目で見るような感覚を持つのがいちばんだと思います。」


自分で探そうとして探せるもんじゃないってことかね。

有働「類さんの話を聞いていると『ちょっとはどのぐらいちょっとなんだ』とか『そりゃそうだろうな』と思います。私たちのほうが空気を読みすぎるというか…」
井ノ原「芸能界もすごい多いけどね。やっぱりあいさつに行かなくちゃいけないのかとかさ。」
有働「空気を読みすぎて自分たちで苦しくするというか。(空気を)『読めなくてごめんなさいみたい』な感じもあるし。」
井ノ原「『はっきり言っていく』というのはいいかもしれないですね。」
柳澤「あうんの呼吸だけではないということをやっぱりね。」
有働「海外行くとそうですもんね。」
井ノ原「YESかNOかはっきりしてる。」
有働「そんないろんなことも考えさせて・・・今日は皆さんありがとうございました。」


うん。
助けてくれる家族がいない人はどうすれば?
自分で何をどうすりゃいい?
カードゲームを一緒にやる相手もいないっていうか(もちろんいないけど)そんなもんやらなくても「KY」とか非難されない程度には会話ができるようになったさ。
で?
どこまで行っても極限まで神経をすり減らして無理やり地球人に合わせ続けて、何日も頭痛に悩まされて?
それをどうしたらいいのかってずっと模索しているのに、何の解決の糸口も掴めない。
本当に困っているし、この先どうしたらいいのかわからない。
だからこそ、この手の番組を見続けているけど、毎回毎回家族が助けてくれるみたいな人ばっかり。
誰も助けてくれる人がいなくて、それこそ発達障害者支援センターで「こういう支援を受けて、たった一人でどうにもできなかったのが、何とかやっていけるようになりました」みたいな事例とか出してくれない?
まあ、そんな人は存在しないから取り上げることができないんだろうけど。

posted by ひと at 19:19| Comment(2) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「深夜の保護者会」の記事を、
私のブログからリンクさせてもらいました。
こちらの「あさイチ」も、後日投稿する時に、
またリンクさせて下さい。m(_ _)m

どちらも、発達障害の家族を持つ定型の人向けの番組だったと思います。

親子共発達障害や、
頼れる人がいない当事者向けの解決策も
放送して欲しいですよね。

あさイチでは、
「医療機関や発達障害者支援センターで支援してくれる。」と紹介されましたが、
私の地域の発達障害者支援センターは、
「話を聞く」以外に何もしてくれませんし、
医師とは相性が合いませんでした。(>_<)
Posted by みみりん at 2017年09月28日 17:39
いつもありがとうございます。
本当に助けてくれる家族がいる前提みたいなものしか放送されなくて、下手をしたらこれを見た定型発達者の皆さんが「発達障害者ってなんだかんだいっても周囲にみんな助けてもらえてるんだな」なんていう誤解をされないことを祈ります。

確かにどの支援センターもそれどころではない状況ですので、何かしてくれるのを期待するのは無理ですよね。
私は今の医師とは合っていないこともないとは思いますが、あくまで医師なので、状態を聞いて薬を出すか出さないかレベルのことだけですので。
普通の診察でそれ以上を期待できようはずもないと思っています。
Posted by ひと at 2017年09月28日 20:30
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: