カテゴリ


2018年01月24日

2017年8月21日〜9月1日◆心を操る寄生虫(前編)

前回(この番組の前の週は「編集手帳」なのでそれより前のことだと思われる。『おしゃべりな腸』のことか?)に「腸内細菌だ。それが人間を操る」というような話をした武田先生。
予感っぽいのが今年の夏「妙に当ったな」と思ったのは「小さな生物が人間社会を揺する」というのが結構多かった。
ヒアリ。
ヒアリ騒動はすごい。
七月の下旬だったかにマダニが50代の女性を殺したというのが世界で初めて発表されたという。
マダニ感染症、猫から感染 女性死亡 「ネコからヒト」初確認  :日本経済新聞
武田先生はマダニで人が死んだのが「世界で初めて」であると誤解しているようだが、マダニで人は前から死んでいて、この事件が珍しいのは「猫からヒトへの感染事例」だから)
だから「生き物万歳」もいいが、寄生生物、腸内細菌が人間を・・・というのにクラっときた武田先生。
本屋さんに行って探していたら、その発展形でズバリ『心を操る寄生生物』。

心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで



著者はキャスリン・マコーリフ。
もっと細かに前にお話しした彼女(『おしゃべりな腸』のジュリア・エンダースのことか)の説を前進させている。
腸に住んでいるような、あるいは胃袋の中に住んでいるような、小さな小さな腸内細菌とか寄生生物、寄生虫があなたを操っているのではないか?という。
寄生虫が体の中に入って脳を侵して人間を操るというホラー映画があるという水谷譲。

エイリアン (吹替版)



これは動物の世界で言うと前にご紹介したのは「寄生虫の指示によって猫にわざと喰われるネズミが出現する」と。
それでそういうことが実は生物世界にはいっぱいあって、人間社会にもあるのではなかと考えるとピタッとくる人がいる。
「この人はやっぱり腸内細菌、寄生虫じゃないかな?」という人が。
我が国の総理大臣、安倍晋三さん。
あの方は一回目に総理大臣になった時にズタボロで辞めていった。
気弱に眉毛を下げて。
あれはお腹の調子が悪かった。
腸が弱いということでお辞めになった。
いい薬に巡り合って今度、堂々たる総理として高い支持率を維持されて、一瞬のうちになくされて。
だけど、一回目の安倍晋三総理と二回目に登場した安倍晋三総理は別人のように性格が違う。
一回目の時はもう、支持率が低調になるとテリー(伊藤)さんのところに対談を申し込んできたというのが芸能界で流れた人。
いろんな芸能人と対談をやりたがって支持率を上げようと・・・。
今度は支持率が高い時は強気、低調になるとすごく丁寧になられるが、本性は強気。
あれだけ民進(党)から揺さぶられて堂々としてらっしゃる。

今、武田先生は一生懸命調べているが、女性の事件が多い。
政界もすべて含めて。
芸能界も含めて。
「わたくしは彼を許しません・・絶対に!」とか「ハぁゲぇ〜〜〜!」「違うだろ!違うだろ!! 違うだろーー!!!」。
あんなタイプの女性がいただろうか。
まだはっきりしないが、力のないお父さんを娘さん二人と、どうも奥さんが力を合わせて殺したらしいというあの事件。
夫を自宅に放置? 死体遺棄の疑いで母娘3人を逮捕 横浜 - 産経ニュースこの件かと思われる)
旦那さんをとっかえひっかえ殺したんじゃないかという、認知症の疑いで裁判を引っ張っておられるあの70代の方。
青酸連続殺人:筧千佐子被告に死刑判決 京都地裁 - 毎日新聞この件かと思われる)
そして千葉で自分が職場であまり大事にされていないので睡眠導入剤をコンデンサーミルク(「コンデンスミルク」のことを言いたかったかと思われる。英単語としては「コンデンサー」も「コンデンス」も同じだそうだが)みたいにワーッと。
それで世間話をしながら・・・。
睡眠剤混入、上司や同僚への不満が動機か 容疑者供述:朝日新聞デジタル
話題の中心は全部女性。
しかも、もうこれから老いていくという方。
稲田(稲田朋美防衛相)さんも含めて。
この人たちは失言とか犯罪とか、ソーシャル・ネットワークを使ってのプライベート暴きとかと色々あるかも知れないが、これはもしかしたら原因は一つで「寄生虫」。
これじゃないか?
あの中で一番ショックだったのは「この人さえいなくなればいいんだ」と言いながらすぐ「あ、もう殺しちゃおう」と簡単に決断する人。
繰り返すことが多くて動機が判然としないのは、実は動機は一つ「寄生虫」。
こういう解き方で接近していったら・・・。

寄生生物という、内臓の中に住み着いてその生物を操るという。
探すとそういう事例がいっぱいある。

吸虫はアリの脳に入り込み、運動と口器をコントロールする部分に居座る。そのようにして感染したアリの行動は、日中はほかのアリとまったく変わらない。ところが夜になると、巣に帰らずに草の葉のてっぺんまでのぼっていき、下顎をつかってそこにしがみつく。空中にぶらさがりながら、草をはむヒツジがやってきて自分を食べてしまうのを待つ計画だ。ところが夜が明けても食べられなかった場合は、また巣に戻っていく。(17頁)

やがてアリのついた草が食べられたとき、寄生生物はよやくヒツジの腹のなかにたどり着く。(17〜18頁)

そうするとアリの中にいた寄生虫がヒツジの腸の中でバーッと増えていく。
吸虫は、そこまで考えてやっている。

 その話の主人公は鉤頭虫と呼ばれる寄生生物だ。−中略−この寄生生物は成体になる前に、池や湖に住む小さなエビのような甲殻類の体内で成熟しなければならない。それらの甲殻類は、危険の気配を感じるとすぐ泥のなかに潜ってしまう習性をもっている。しかし鉤頭虫が成長の次の段階に進むためには、マガモ、ビーバー、マスクラットなどの腸に入り込む必要があり、どの動物も水面で暮らしながら甲殻類を食べている。−中略−感染した甲殻類は思いもかけない行動に出ることがわかった。驚くと下に向かって潜るのではなく、あわてたように砂地の表面に姿を見せ、せわしなく動き回るのだ。(18頁)

だから食物連鎖というのが自然界は支配しているというが、その食物連鎖を巧みに利用して隙間で生きていく寄生虫というのがいる、という。
「野良猫にはマダニが」とかって言うが、そのほかにもそういう隙間で生きていく寄生虫というものがいることを忘れてはいけないということ。

ふつうは森の下草で暮らして泳がないはずのコオロギが、池や小川に飛び込んでいたという。(36頁)

これも実はハリガネムシという寄生虫にコントロールされて自殺したコオロギかも知れない。
これは草の下で鳴いておけばいいものを、月夜の晩、満月が中天にかかったりすると鳴くのをやめて湖や池を目指し、遺書も書かずにトーン!と飛び込むヤツがいる。

ハリガネムシは宿主の体から抜け出すと水中で交尾し、やがてメスが卵を産んで、それが孵化して幼虫になる。(41頁)

これは結構でかい。
ひも状で7cmぐらいある糸みたいなやつ。
それがグルグルにお腹の中に憑りついているのだが、成人(「人」ではないけど)して色気づくと「女欲しい」とかって言い始める。
「もう眠れない!」みたいな。
それでどうするかというと、宿主であるところのコオロギを自殺衝動に導いて月夜の晩に自殺させる。
(本によると「自殺衝動」ということではなく「光に向かって進め」という寄生虫からの指示で月の光を反射した水面に入ってしまうらしい)
それで水中で死んだところでお互いが抜け出して交尾し・・・。
そしてこの交尾が済んだあとは、カワウなんかに憑りついて腸の中で卵はまた大きくなる。

ダイエットには理由がある。
女性が痩せる、生き物が痩せようと志すというのは何かある。
これが寄生生物の力だったりするという。
人間というのはやっぱり喰ってゴロゴロしとくのが一番楽しい。
でも痩せようと思うのは、他の何者かが「痩せなきゃダメよぉ」と。
自然界を見ていこう。
「太った蚊」というのはあんまり見たことがない。
「飛べねぇ!」「重てぇ!」とかっていう蚊はいない。
これは、蚊は絶えずダイエットしている。
しかも自分の意思ではない。
寄生虫がダイエットをさせている。
蚊に憑りついたマラリア原虫。
マラリアをばら撒くマラリア原虫という寄生生物。
これは蚊を操っているのだが、単純な操り方ではない。
「こんな小さな虫に、どこにそんな知恵があるんだ」というぐらい巧みに蚊という生き物を操って、マラリア原虫はマラリアをばら撒いている。

 だが、こうした過程でマラリア原虫を取り込むと、それまで貪欲に血を吸っていた蚊がたちまち食欲を失ってしまう。科学者たちはその理由を、マラリア原虫が子孫を人間に感染させるには蚊の体内で繁殖する必要があるから、繁殖している期間に蚊が血を吸い続ければつぶされるリスクが高まり、寄生生物にとって利益にならないからだと考えている。ただし一〇日後には寄生生物の子孫が成長し、より感染しやすい段階に入る。そうなると微生物は食欲を増進させることで大きな利益を得ることができるので、蚊の唾液腺に侵入し、抗凝固物質の供給を経ってしまう。その結果、蚊が血を吸おうとするたびに血はすぐ血小板で固まるようになる。蚊はいつものように血をたっぷり吸えなくて苛立ち、空腹を満たすためにより多くの宿主に噛みつく(53頁)

蚊はより多くの人の肌を求めて飛び回り、血を吸い回り、多くの原虫が人間の体内に侵入するチャンスを増やす。
一遍に吸わせてしまうと一人しかないから、わざと詰まらせる。

マラリア原虫は蚊が人間をにおいで探し当てる力を利用して、蚊と人間を近づけているかもしれないい。−中略−マラリア原虫が人間の体内に入ると、元々の体臭を強めたり、蚊を引きつける新しいにおいを出させたりする可能性がある。(54頁)

一寸の虫にも五分の(魂)と言うが、一寸にも満たないミクロの虫が、かくの如く宿主の心を操ってパラサイト世界の原動力というか、動かしている。

ヒメクモバチの仲間の寄生バチ−中略−だ。このハチがクモを捕まえて腹部に卵を産みつけたときから、寄生バチによる専制が始まる。卵が孵化して小さいミミズのような幼虫になると、クモの腹部に小さい穴をあけ、そこから体液を吸う。(60頁)

「獅子身中の虫」というヤツ。
内側から喰っていくのだが、クモの方は喰われている意識がないという。
だから「いけす料理」の反対側。
喰い物を保持しながら喰い続けて最後に息の根を止める。
「それまで生かしとく」という。

 メスのエメラルドゴキブリバチはワモンゴキブリのにおいを嗅ぎつけると、体長ではかなり見劣りするにもかかわらず強引に追跡して襲いかかる。−中略−そこでハチは、注射器を巧みに扱う邪悪な医者を思わせるそぶりで、毒針をもう一度そっと突き刺す。今回の狙いはゴキブリの脳だ。−中略−やがて戻ってきたハチはゴキブリの残った触覚の根本をもち、「まるで犬をひもでつないで散歩させるように、ゴキブリを巣穴まで連れていく」−中略−そしてゴキブリの足の外骨格に卵を産み付けると−中略−その後、卵からかえったハチの子どもたちはゴキブリの体をすっかり食べ尽くし、やがて成虫となって巣穴を飛び立つ。(64〜65頁)

いけすで魚を飼い、新鮮に保ちつつ刺身を食べるという、高級料亭の逆さのパターンで。
いけすの中に住みながらいけすを喰っちゃう、みたいなそういう暮らしをする。
だからこのハチはゴキブリの脳の領域の意識を奪う化学物質を作れるということ。
だから相当高度だろうと思うのだが、そういうことができる。

 アリタケの仲間のこの冬虫夏草−中略−は、胞子の段階から従順さとは無縁だ。胞子はオオアリの体についた途端、菌糸を伸ばしてアリの体内に侵入し、すぐに体全体を占領してしまう。さらにアリに命令を出して、太陽が最も高い位置になる時刻きっかりに木の上にいられるよう、若木にのぼらせる。アリは地上からおよそ三〇センチの高さで木の北西側にある葉の裏まで移動し、しっかりと固定できる主葉脈めがけて噛みつく。それと同時にこのキノコはアリの下顎をコントロールする筋肉を破壊し、アリの口を永久的に閉じたままの状態にする。彫像のように動かなくなった宿主は息絶え、その頭からはキノコが生えてきて、一本の柄の先に子実体ができる。まもなく子実体が破裂して胞子が地上にまき散らされ、そこでまた新しいアリに拾われる。(70頁)

ということで「冬は虫であるが、夏は草になる」という摩訶不思議な。
これもフードチェイン、食物連鎖の不思議「冬虫夏草」。
これは薬草なんかで使われているが、不思議な生き方。

トキソプラズマ問題が出てきた。
「猫に寄生して」という。
これは「人間には大丈夫だ」とかって言われていたが、マダニもそうだがやっぱり「家禽」と言うか家で飼われている獣というのは、それはやはり寄生虫にとっては願ってもいないターゲット。
トキソプラズマというのは影響を実は与えている。
今は「ない」と言われている。
「妊婦さんだけ気にしてください」ぐらいに言われている。

どんな方法であれトキソプラズマは実際に自分の脳に入り込んでおり、それが自分の性格を変えて危険嗜好を強めていると、フレグルは私に行った。さらに自分の研究から、この寄生生物は何百万人もの人々の脳をいじくりまわし、交通事故、統合失調症などの精神疾患、さらに自殺まで増やしている可能性があると考えるようになったようだ。(77頁)

トキソプラズマ原虫が居ついたニューロンは、ほかの三倍半も多くドーパミンを生産していたのだ。(95頁)

「インフルエンザが人を操ってやってるんじゃないか」という説がある。

被験者は予防接種を受けてから三日間の、ウイルスが最も移りやすい時期に、予防接種を受ける二倍の人と交流していた。「社会生活がとても限られていた人やシンプルだった人が急に、バーやパーティーに出かけたり大勢の人を自宅に招いたりする必要があると思うようになった。それが被験者の多くに起きていて、ひとりやふたりの変わった人の話ではなかった」と、ライバーは話す。(115〜116頁)

そう言われると風邪をひく直前に歩きたがる心当たりがある武田先生。
ちょっと「風邪かなぁ」と思うと「葛根湯、買いに行こう」と思う。
マネージャーに頼めばいいのに「葛根湯、買いに行こう」と思う。
あれはもしかしたらインフルエンザが人を社交性にするというホルモンで「大流行を演出している」という可能性があるという。

性感染症の場合もウイルスによって操られているのではないか?という。
この入院時の報告では「病状が出る直前に性欲が強くなった」という報告が多い。
(という記述は本の中にはない。インフルエンザと異なり、性感染症は症状が出る前に感染しやすいというこではないようなので「HIV感染者は末期段階になると恐ろしいほどの性欲にとりつかれる時期を過ごす」とのこと)
「浮気の虫」と言うが、これはもう東洋人の直感で「虫の仕業」。
本人の罪ではない。
寄生生物。
寄生生物は宿主の社会性、性欲、そして人の好みを操る。
とんでもないタイプの人を好きになったりする。
長嶋(茂雄)さんではないが「俺の守備範囲じゃない」のに行ってしまう。
「ライトを守っているくせに、レフトまで走っていく」みたいな、そういう熱病みたいなところが浮気の「気」にはある。
だからこれはやはり寄生生物の可能性が高い。

トキソカラには、イヌ回虫−中略−とネコ回虫−中略−のふたつの種があり、名前が示すようにそれぞれイヌとネコに感染する。このトキソカラが私たちの精神面に問題を引き起こす可能性がある大きなヒントは、その幼虫が人間の脳に住みつくことができるという事実だ。−中略−北米とヨーロッパの人口の一〇パーセントから三〇パーセントがこの寄生生物の幼虫に感染していると推定され、一部の貧しい国では感染者が人口の四〇パーセントに達すると考えられている。(123〜124頁)

症状というものが判然としないので「害がある」ということは断定しにくいが、行動においては行動障害、それから散漫等々が原因は実はソキソカラではないかと。
もしかするとこのトキソカラの脳内の感染によっていわゆる老人に多い「認知症」というのが可能性があるんじゃないか?という。
これはやっぱり調べてみる甲斐がある。
それであの友達のカケナントカさん(加計孝太郎理事長)という方は「獣医学部をつくりたい」とかとおっしゃったのではないか?
あれは動物を媒介にする寄生虫から操られて「今治にどうしても動物病院つくりたい」という。
「総理の責任じゃなくて、みんな寄生虫だった」という。
そんなことをフッと考える時がある武田先生。

『寄生獣』

寄生獣 新装版 コミック 全10巻完結セット (KCデラックス アフタヌーン)



右手に棲みついちゃった「ミギー」というヤツ。
漫画として最高傑作で、映画になった瞬間、つまらなくなった(と思う武田先生)。

寄生獣



頑張って作ったワリに・・・。
ただやっぱり漫画の方が怖い。

ターミネーター2 劇場公開版〈DTS〉[『T3』劇場公開記念バージョン] [DVD]



あの中に銀色の水銀人間が出てくる。
手の形が刃物に変わったりする。
あれの変身の仕方がそっくりだから、相当『寄生獣』の知恵が影響を与えているのではないか?

 人間を苦しめる寄生生物は一四〇〇種類以上もいて、それもわかっている数だけだ。まだ発見されていない種類が無数にある(132頁)

武田先生がすごく胸に沁みた言葉。
「腸の中には心の住む内臓世界があり、頭には脳が作る意識の世界がある」
そんなふうに人間を捉えたらどうか?

posted by ひと at 10:49| Comment(0) | 武田鉄矢・今朝の三枚おろし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: