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2018年09月20日

本当は怖い昭和30年代

本当は怖い昭和30年代 (双葉文庫)



昭和30年代は『みんな貧乏だったけど』『人情があって』『夢も希望もあった』今の日本人が失ってしまった大切なものが残っていた時代だった…しかし、そんなノスタルジィは記憶が極端に美化されたものだということは、ちょっと調べればすぐに分かります。暴力とカネが全てな日本の暗黒時代へようこそ!
ってことで。
若い人は知らないから仕方がないにしても、ある程度の年齢の人でも「昔はよかった」的な話はよく聞くワケですが、子供の頃のことを考えても教師の暴力は野放しだったし、汚くて臭くて不衛生だった昔がよかったとは思えないなぁ・・・ってことで。
で、この本を読んでみて、さすがに30年代は生きていなかった(まだ前世だった?)からわからないけど、「ああ・・・昔はそうだったよな」みたいな話も出てくる。

昔って結構赤ん坊が殺されていた気がするけど、今の方が子供が殺されているみたいな印象操作がされているけど、そんなことないよな。
全体に昔の方が人間の命が軽かったっていうのは、体感的にわかる。
そしてプライバシーっていう概念自体がなく。
小学生の時に、毎年クラス全員の親の名前と職業入りの連絡網(もちろん住所も電話番号も!)っていう、今なら個人情報保護の観点で絶対に許容されないであろうプリントが配布されていた時代だからな。
そんなのが、ほんの数十年前だからね。

最近「マスゴミ」なんて言われて、マスメディアの酷さが話題になることがあるけど、昔も負けていなかったんだなと。
本の中にもマスコミのせいで誘拐された子供が殺された話が出てくる。
当時って犯罪者に対しても人権無視みたいなのが普通だったよな。
今はテレビなんか見ていても、逮捕された人が手錠をかけられていたら、手錠の部分はモザイク処理されてるじゃん。
昔はそんなのなかったんだよね。
このあたりのことは三浦和義(サッカーのじゃないよ)氏によっていろいろ変わったんだけど。

この本には出てこないけど、何十年か前の新聞を見たら、夏場に「原因不明」で亡くなっている人が大勢いたって話がネットに上がっていた。
どうやら今でなら「熱中症」って診断されるものが、当時は「何で死んだかわからない」みたいな扱いになっていたらしい。
昔は「熱射病」「日射病」っていうのはあったと思うけど、それより前にはなかったのかな。
トシヨリは「昔は熱中症だなんていうような弱いヤツはいなかった!」とか言うと聞くが、そんなワケないよねぇ。
実際、命日が夏場っていう人は妙に多いなって今年気づいた。

内容的に小学生ぐらいだと刺激が強すぎるかも知れないけど、中学校ぐらいで歴史の授業でこのぐらいの内容をやればいいのに。

posted by ひと at 19:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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