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2018年10月04日

2018年4月9〜20日◆甦れ日本(後編)

これの続きです。

この方は「アジアから学ぼう」と。
シンガポールや中国にだって学ぶところがあるんだから「しっかり勉強しましょうや」と。
それから韓国、いや、北朝鮮にだって学びましょう、と。
学ぶところがあるのだから。
そういうところに学びつつ、とにかく手を結ぶ隣国を一つに絞り込みましょう、と。
「仲良くする国は一つありゃいいじゃないですか」と。
「インドには日本の未来がある」と。
これは武田先生も何年か前から思っていた。
あと、仲良くするとよさそうなのはベトナム。
気質が合う。
それから旅先で出くわすタイの人というのは機嫌がよくていい。
そんなふうにして仲良くする国ときちんと手を結んで、きちんと商売をやれば、日本はますますと。

 たとえば、今のインドは江戸時代の日本に一番似ています。士農工商と同じようなカースト制度があって、そのカーストが自由経済とうまく折り合いをつけている特殊な事例です。インド型社会は精神性という点で、日本に一番適合しているかもしれません。(58頁)

勝海舟が「朝鮮にも清朝にも必ず外国が攻めてきたら西郷隆盛のような者が現われる」と予言した。
でも何年経っても現れない。
そのことを突っ込まれた晩年の勝海舟は小さい声で「おっかしいなー」と言ったらしい。
でもインドにはいるかも知れない。
西郷隆盛が、あるいは坂本龍馬が。
なぜならば「カーストがあるからだ」と。
面白い発想。
その坂本龍馬や、今やっている『西郷どん』の西郷隆盛、吉田松陰らはどこの階層から出てきた?
これはもちろん「士農工商」の「士」からも出てきているが、ほとんど「農」に近い人たち。
非常に身分の低いお侍さんたち。
そういう人たちがものすごく立派な志を持つことができるんだ。

「農」の中心は百姓です。百姓とは、単なる農民ではありません。言葉のとおり、百姓とは生業が100個ある人たちです。いわば、自営業者、マルチクリエーターです。農業もする人もいれば、木工をする人もいる。文章を書く人もいれば、祭りを取り仕切る人もいる。一般的に、医術も百姓の生業のひとつであって、医者も農に属していました。要は、100ぐらいの職のバリエーションをポートフォリオマネジメントしてきたのです。(76頁)

松前船。
あれは全部、土地を持たない次男坊が船に乗っかって「北前船を操った」というような。
だから士農工商の「農」というのは百姓。
様々な「姓」を持つ人々。
この様々な姓の中から大村益次郎(村田蔵六)とか関寛斎。
こういう医学を志す人も生まれてきている。
日本はこの「百姓の力で近代化を成し遂げた」という。

士農工商の中で、「商」は一番序列が低いというのは正しいのです。(77頁)

浮世の商業というものに関しては、あまり尊敬は払わなかった。
なぜならば「商は価値を作れる職業ではない」。
価値を回転させることはできるが「物を作る」という実体経済には参加していない、と。

AIが普及すると、「商」のホワイトカラーの効率化がどんどん進みます。(77頁)

眠らずに世界中から情報を集めて、その中で一番の利得はどこだというのは。
人間の直観や知識よりもAIを鍛えた方が、たちまち。
AIというのはかくのごとくして人々からいわゆる「職業」を奪っていくだろうけど「百姓」のランク、クラスにはAIが立ち入れない仕事が宝のごとく渦巻いている、という。

「20世紀は二人のアメリカ人によってつくられた時代です」という。
だからまだアメリカは威張っている。
その二人のアメリカ人とは誰か?
もう言われれば頷く。
20世紀をつくったアメリカ人。
エジソンとフォード。

 20世紀は、エジソンが電気製品をつくって売り、フォードが自動車を大衆化しました。これこそが、僕は一番大きな社会変化だと思っています。この2人が20世紀を決定づけたと思っています。(102頁)

20世紀とは何かというと「電気製品と自動車の時代」。
この二つを大量生産を可能にし、アメリカは100年間、世界を支配してきた。
この大量生産のために一つの課題に対応する商品がベストセラー。
例えば車。
走る。
それだけ。
他には何にも使えない。
一つの課題に対応する商品がベストセラー、ヒット商品になり時代に君臨した、と。
だから「車欲しい、車欲しい、車欲しい」ということ。
グローバリズムとは「絶えずマイノリティを差別した」ということ。
だから世界基準というのは「少数をイジメてイジメてイジメ抜く」という正体を持っている。
グローバリズムとは何かというと「平均以外は排除していく」という。
特に主導するアメリカングローバリズムは数少ないデザイナーが数少ない生産品のデザインを決定し、大量均一商品を世界にあふれさせることに成功した。
ほんの数人の人が考えたデザイン。
少ない人たちが握って、作る時はブワーッと作らせて最大のお客に掴ませるという。
これがアメリカングローバリズム。
グローバリズムの言語。
これが英米語。
英語。
ところがあれだけ「英語、英語」「バイリンガル、バイリンガル」と騒いでいたが、これはものすごい勢いで今、自動翻訳機が・・・。
「別に、もう勉強しなくていいんじゃねぇか?」という。
間違いないことは、もう日常会話に関して時間がどんどん短くなってきている。
だからもう間もなく、同時通訳ぐらいの感じに入れるのではないか?
そうすると申し訳ないが英語教育というのが、これは「もうAIに任しといた方がいいんじゃないか」と。
それよりもっと重大なことは日本語の学びを深めて日本語でいくつもの言い回しが出来るような、そんな日本語を仕込むことの方がAIを完璧に使いこなせるのではないか?と。

 たとえばLINE翻訳だと、「今日、一緒にご飯に行きませんか?」の場合、「ご飯」が「rice」と訳されるから誤訳になってしまう。しかし、「今日、一緒に夕飯に行きませんか?」と直せば、ちゃんと翻訳してくれます。このように繊細な言葉選びができれば、スムーズに自動翻訳できます。(113頁)

 僕は、英語は字幕がつけば、ネイティブと同じ速度で話すことができます。だから、聞き取れない単語があっても、スカイプの画面を開いておいて、リアルタイムで字幕がついていれば、それで意味を理解できます。(117頁)

マイクロソフトというのは急成長しているらしい。
もう間違いなく2020年の東京オリンピックは人間ではなくて翻訳機が、もういっぺんに進化するんじゃないか、と。
東京オリンピックを境にして、全く「英語教育何だったの?」という。
そしてもう一つ、この若い人たちの持っている「未来を解くカギ」。

サービスを伴わない車の職業運転手は、昔のエレベーターガールのような存在に近くなるでしょう。(118頁)

「え?タクシー、人が乗ってたんですか?」と言われる時代がもう来るのではないか?

 自動運転と同じく、未来に大きなインパクトをもたらすのが、次世代通信システムの5G(第5世代移動通信システム)です。(124頁)

今も日本は、4Gの接続率がすごく高い。−中略−モバイル通信に関して、日本は世界の中でもとても進んでいます。
 なぜ日本ではこれほど普及率が高いかというと、テレビが強いからだと思っています。
−中略−日本はすでに携帯電話網が全国に広がっているので、うまくインフラ投資を行えば5Gが全国に一気に広がります。−中略−
 とくに5Gで重要なのは、遅延がほとんどなくなることです。5Gになると、たった1ミリ秒の遅れで情報通信ができるようになります。
(124〜125頁)

ホロレンズ(マイクロソフトのRMデバイス)のようなMRゴーグルをかけていれば、3次元で中継をリアルに見られるようになります。(129頁)

世界は「デジタルネイチャー(計算機自然)」へ向かっていくはずです。(133〜134頁)

 CGの解像度が上がるにつれて、水槽の中の本物の金魚とCGの金魚は、きっと区別がつかなくなっていくでしょう。(136頁)

多分エンターテイメントの方から入ると思うけれども、たとえばボクシングの選手の頭のところに小さなキャメラが付いて、まるで対戦相手のパンチを受けるようなすごい中継ができる。
あるいは野球選手のバッターボックスからの情景等々が放送できるようになるということが可能になった段階で「遠隔医療」という。
これはすごい。
優秀なお医者さんをどこか県庁所在地の一点に集めておいて機材さえ持ち込めばその優秀なお医者さんの指先が完璧に再現できるという。
そうしたらそれはやっぱりかなりの方が・・・。

 リアルとCGが融合していくのはモノや生き物だけではありません。我々人間もバーチャルや機械と融合していきます。(137頁)

水槽の中に本物の魚とCGが一緒に泳ぐという。
そういうのが出来ると人間の生活にも影響がでてくる。
機会と人間が融合していくんじゃないか、と。
「耳」から「目」。

昔、聾唖学校の先生になろうと思った武田先生。
聴覚の障害のある方のことを昔「ろうあ児」と言った。
そこの先生になるつもりだった。
でももう今、補聴器の発展がすごい。
音をわずかでも聞けるようになった。
それと同じ。
この数十年で目、耳、手、足などの障害。
それがメガネをかける気楽さで機械に代わってもらうという。
あのパラリンピックを見てもすごい。
あれはもう、個人の努力もあるが、でもやっぱり。
一本足スキーを可能にした、あの機材の発達。
あれはささやかな発明だが、彼ら(障害者)に与えた「自由」というのは大きい。
障害者の方が雪山を100何キロで滑れる。
これと同じ事が社会にも起こって。
おそらく機械による介護、寝たきり老人等々の介護が可能。
あるいは、親戚にも「うまく歩けなくなっちゃった」というのがいるが、ロボットスーツさえ着込めば「朝の散歩は可能」という驚くべきところに進んでいる。
だから「ブロックチェーン化」。

これからの日本はすべてをブロックチェーンにして、あらゆるものはトークンエコノミーであるという考え方にしていかないといけません。(166頁)

となるといわゆる「金融経済」そのものが変わる。
「仮想通貨」という単位で経済が回り始めるのではないか?と。

プラットフォーム企業がわからない。
ブロックチェーンがわからない。
トークンエコノミー。
これもよくわからない。
トークンエコノミー。
カッコして「法定通貨だけではなく、交換したいものをクーポンにして交換する」という金融経済。
(本の注釈は「ここでは貨幣経済に対して、法定通貨のみならず価値交換に用いるこのとのできるトークンの発行に依拠した経済の意味で用いています」)

武田先生の解釈。
トークンエコノミーというのはビール券みたいなヤツ。
「ビール券4枚」みたいなので、それでビールが買えるワケだから。
それがドンドン広がっていったら、それは今言う仮想通貨になるのではないか?

この方が一生懸命わかりやすく書いてらっしゃるのだが、わかりやすく書いてあっても「わからない」という。
この方はこんなことをおっしゃっている。

PASUMOも仮想通貨のひとつです。(169頁)

武田先生が考えるに「仮想通貨とは『質札』のようなもの」。
この人の書いてらっしゃるのを見ると「質草」。
物とお金の交換だけでなく、物を質札にして、ネット上で手に入れて物と交換できる。
たとえばプラットフォーム企業とかビットコイン、リップルなどは質屋みたいなものか?
「悪質な質屋」のようなものとか、別何か個に形容詞を付けないと・・・。
やってみないとわからない。
この間、楽屋でボソッと話した時、興味半分に松ちゃん(松本人志)がやっている。
松ちゃんは「俺やってるでぇ」。
結構盛り上がっていた。
「いやぁ、遊び、遊び」
それで同じことを言っていた。
「やらんと何か、わからへんやん。浜田(雅功)やるかい!あいつは現金主義や!」と言っていた。
中国では電子マネーとして急成長している。
日本でもトークンエコノミーの流れは「もう後戻りはできない」と著者は言っている。
これはどんどん広がっていくのだろう。
もう間もなく東京オリンピック前後ぐらいから現金で物を買う人は覚せい剤か「オレオレ詐欺」の受け子か。
もう「持っているだけで逮捕」みたいな。
そしてこの仮想通貨からもう開発が始まっているが、人口減少と高齢化のための労働力不足、人手不足によりロボット技術化、無人化商店街が急速に日本で成長し始めている。
これはコンビニはできている。
カゴの中にバーッと入れて、もういっぺんにテーブルの上に置くと計算してくれる。
カードをピッ!と当てて支払いを済ませるから、やっぱり現金を持っていると「覚せい剤を買おうとしている人と間違えられる」という時代は、もう今すぐそこに来ている。
「この無人化等々が急速に日本では勢いづくだろう」と。
クビになる店員さんがいないから。
今やコンビニがそう。
TSUTAYA。
10回以上かかって、まだ一人でできない武田先生。
あの広大なTSUTAYAのレンタルの棚の中で、従業員の方が5〜6人。
武田先生が利用している店舗はわりと大きいので。
あとは誰もいない。
それで何を借りるか自分で決めて。
自分で機械の前に行ってカードを突っ込んで。
だからあのカードのこともやっぱりあれは仮想通貨なんだろう。
「値上がり、値下がりする」というのだけがわからない。

人間ドックも込みで、心臓の手術(二尖弁の手術を受けた)で大きいのでお薬、定期点検に行かなければならないので「病院会計」。
これも今、オール無人化。
これはもうすぐに駅、空港等々も全部「無人化になるんじゃないか」と。
東京駅で駅員さんはもう箱の中にしかいない。
昔、ズラーッと並んで(改札鋏を)カチカチ言わせていて。
いちいち(切符を)切っていた。
もう今、誰もいない。
そこに何の違和感も感じない。
空港の方も2020年に向かって「顔認証が進むだろう」と。
駅、空港、改札カウンター、手荷物チェック等々で、すべて人間が消えていく可能性がある。
今、銀行に人がいない。
この方角に向かって日本は進むが、それが日本をどのような未来に導くか?

プラットフォーム企業、ブロックチェーン化、ビットコイン、リップル、仮想通貨等々。
トークンエコノミーとか。
響きはいいが意味がまったくわからない言葉がズラーッと。
だけどこの若い方のご意見を聞いていると心から日本の未来に向かって「頑張っていけよ!」と叫びたくなる。

今は、2060年ぐらいに日本の人口は8000万人ぐらいまで減ると予想されていますが−中略−それでも、機械化によって一人当たりの生産を増やしていけば、労働力と購買力が減少してもGDPを成長させることは可能です。(160頁)

考えてみれば昔は駅に全部駅員さんがいて、切符をカッチンカッチン切って、乗降客何万人をさばいていた。
定期(券)はちゃんと見ていて「ちょっと待って!切れてる!」「期限過ぎてるよ!」みたいな。
エラい。
切符を切りながら「期限切れてる」という数字まで。
ところがもうそれが全部今、無人化で済むようになった。
その無人化にすることによって職業を無くす方々が無人化に反対するかといえば、今までなかった。
スーッと無人化の方角へ日本は。
だから「この先に未来があるんだ」と著者は言う。

今は、2060年ぐらいに日本の人口は8000万人ぐらいまで減ると予想されていますが(160頁)

ここで完全に日本は高齢化社会を通過する。
もうすぐ終わる。
武田先生たちが死に絶えて「高齢化社会」と問題視されたものが少子化とともに終わる。
ここから大きな国が次々と高齢化に入っていく。
最大は人類始まって以来の巨大な高齢者の層を持つ中国。
半端ではない。
70歳以上が1億を超えるという。
「一人っ子政策」をとっているから、下の世代が細い。
この時に中国が喉をかきむしるが如く欲しい技術が「ロボット技術」。
これはもう輸入に頼るしかないという。
今、中国は着手できない。
中国は人を使わないと経済が回らなくなる。
映画の撮影で行った友人から聞いた話。
日本でテレビのクレーン車はキャメラマンが上に乗っかって一人操る人がいる。
あれは中国で十何人いる。
機械は機械のまんまだが、遮二無二人間がくっつけてある。
働く場所がない。
だからクレーン車があるのだが、全部車で運ばない。
途中で必ず降ろす。
それでみんなで押す。
その時に「10人いる」というような態勢で空海映画とか作っている。
映画『空海−KU-KAI−美しき王妃の謎』公式サイト
そこに労働を作っている。
労働をたえず作っておかないと。
職の無い人だけでも1億人ぐらいいる。

そして日本の本当の敵はどこにいるか?
実はカリフォルニアに住んでいる。
グーグルやアップルという巨人。

 すでにカリフォルニア州は、GDPでいうと世界6位の規模にあります。イタリア経済より大きいのです。(178頁)

我々の周りにアメリカ製品はほとんどない。
戦争に使う道具以外。
でも「アメリカは豊かに」というのはいわゆるグーグル、アップルが持っているショバ代。
これがガッポガッポと入ってくるから「トランプさんでもOK!」。
この状況を終わらせるのがブロックチェーン化による・・・。
そういうことだと思う。
真ん中に中央の偉い司令塔があるんじゃなくて、いろんな所に司令塔があるという。
そういう「経済的元締め」を置かずに「非中枢的」な情報の貯め方。
スマートフォンでも情報を引きずり出す。
あれは誰が答えているのか?
たとえば武田先生が日本語で日記を書いて「英訳せよ」と言ったら英訳してくれる。
「はいはい、はい。はい日本語」
「誰がやってるんだアレ」と考える時点でそこがもうお爺さんの考え。
「スマートフォンの向こうに誰がいるんだ?」という。
「はいはい、武田さんですね。わからないことがあるの?」
無着成恭みたいな人が何十人も並んで「はいはい」とスマートフォンでやっているのか。
そうではない。
非中枢。

日本の多くの大企業は、でかくてのろい恐竜みたいになってしまいました。この状況を打開するためにも、「どうやって哺乳類型の小さくてフットワークの軽い企業をたくさん創り出して、恐竜型のでかい企業とつなげて、これまでと違うイノベーションを起こせるか」を考えなければなりません。(226頁)

posted by ひと at 10:13| Comment(0) | 武田鉄矢・今朝の三枚おろし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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