カテゴリ


2018年11月27日

NHK クローズアップ現代+ 企業が注目!発達障害 能力引き出す職場改革(修正しました)

昨日の夜にやっていたヤツ。
11月21日に放送予定だったのが理由は知らないけど延びたっていう。
一通り全文書き起こしてみました。

11月26日(月)午後10時〜10時25分

企業が注目!発達障害 能力引き出す職場改革 - NHK クローズアップ現代+
15人に1人ともいわれる発達障害。高い能力を持っていてもコミュニケーションが苦手なことなどから職場で孤立しがちだった。しかしいま、人手不足に加え、きちんと能力を引き出せば大きな戦力になることから企業のニーズが高まっている。なかには発達障害の人材活用に成功し業績アップにつなげるIT企業も現れた。ポイントは、障害の特性にあわせて社内環境を変えたり柔軟に休暇が取得できたりする多様な働き方を受け入れるきめ細かな配慮だ。他にも、特定の仕事だけを担当させられたりして意欲を失う人が多かった反省から、キャリアアップの道を開いた衣料関連の会社も登場するなど、能力を引き出すノウハウが蓄積され始めている。企業で潜在能力を発揮し始めた発達障害者の姿を紹介する。

(VTR)
先月開かれた企業向けのセミナーです。
席を埋め尽くす各社の人事担当者。
注目するのおは、発達障害のある人たちの雇用です。
大手機械部品メーカー「何しろ市場にたくさんいますので、今ならよい人材を選んで採れると」
今、発達障害のある人たちが急速に活躍の場を広げています。
発達障害のある社員「ADHDですね。アスペルガーと。集中がもたずに、いろんなところに注意散漫なところがあるので」


発達障害
生まれつき脳機能の発達に偏りがある障害。
「コミュニケーションが苦手」「注意力に欠ける」など、一般の職場になじむのが難しいとされてきました。
しかし、人手不足に加え、障害者の法定雇用率が挙げられたことで積極的に採用する企業が急増しているのです。


法定雇用率:民間企業・国・地方公共団体に義務づけられる従業員に占める障害者の割合

発達障害のある社員「信頼していただけるからがんばろう、貢献しようという思いが出てくる」

一方、就職してもおよそ3割の人が1年以内に辞めています。
周囲に障害を理解されず、仕事とのミスマッチに悩む人も少なくありません。
発達障害のある男性「段取りを組むのがすごい苦手なところもあるし、うっかりミスがちょっと」
発達障害のある女性「どう伝えたらいいのかな。『健常者の苦手』と『発達障害者の苦手』の違い」
15人に1人とも言われ私たちの周りに当たり前のようにいる、発達障害のある人たち。
職場で、それぞれが能力を発揮するために何が必要なのでしょうか?


就労支援事業所Kaien(東京・秋葉原)

発達障害のある人の就労を支援する事業所です。
男性「書類の発送、宛名書き、昨日の引き続きでよろしくお願いします」
利用者の多くは一度就職したものの様々な事情で辞めた人たちです。
ここで苦手なビジネスマナーや職場でのコミュニケーションなどと学び再就職を目指します。
竹内賢太さん(24)です。
以前、飲食関係の仕事に就きましたが1年半で辞めました。


広汎性発達障害のある竹内さん
【強み】 こだわりが強い 仕事が丁寧
【弱み】 十何な対応が苦手


前の職場では同時に複数の仕事をこなす調理場の補助を任されたといいます。
竹内「人間関係が難しく『一度説明したから覚えろよ』みたいな感じ。『君ができないせいで、ひとつずつ周りがまかなっている』『できないから周りがやっちゃってるんだよ。君のせいで遅いんだよ』っていう感じで、しょっちゅう言われてました」


企業向けの勉強会

雇用する側も発達障害の社員が辞めていく現状に焦りを感じ、この事業所に相談にやって来ます。
企業の人事担当者「(その人の特性を)どう受け止めればいいんですか?」
企業の人事担当者「(職場に)慣れていく、適応していくものですか?訓練することによって」
Kaienエリアマネージャー大野順平「できればやっぱり凸凹も含めて、みなさんには肯定的に受け止めて欲しいなというふうには思っていて」


大野「発達障害ってこういうものでしょみたいな決めつけというか、発達障害の方々の多様性みたいなものを正しく受け止めるのが難しかったりするのかなと」
会社と障害のある人とのミスマッチをなくすため、事業所が進めているのが雇用前実習です。


がん研有明病院(東京・有明)

この日、竹内さんは清掃の仕事を募集する病院に招かれました。
実際に働いて互いに仕事の内容を確認、障害の特性と、どの作業が向いているのか見極めます。
女性「マニュアルをお渡ししておきます。これはベッド清掃のマニュアルです」
(写真付きマニュアルを見せる女性)
病院は事前に竹内さんが口頭での指示は苦手と聞き、一目でわかるマニュアルを用意していました。
男性「ここから下まですべて」
竹内「はい。わかりました」
業務内容を具体的に示せば、竹内さんはテキパキとこなすことができました。
竹内さん自身も、丁寧でこだわりが強い自分の持ち味が生かせそうだと感じました。
竹内「こういう機会があれば、最初に失敗も含めてチャレンジができるのはいいと思います。患者様が気持ちよく過ごせるようにしたいな」


この就労支援の取り組みにより就職1年後の定着率は95%を超えています。
雇用する側にとっても、具体的にどう迎え入れればいいのか分かると好評です。
がん研有明病院 人事部 西田尚美さん「実習する方がどれくらいサポートが必要で、私たちでどれだけフォローできるか、企業としては対応できる力というものを事前に備えることができることができるのかなと思っております」


(スタジオ)
武田真一アナウンサー「今日は作家の市川拓司さんにお越しいただいています。ご自身も発達障害であることを公表されています。まぶしい光や大きな音が苦手ということで、きょうはスタジオの照明、少し落としていますけれども、本番始まって大丈夫ですか?」
市川「このぐらいならば、なんとか大丈夫です。よろしくお願いいたします」
田中泉アナウンサー「現在、日本で発達障害のある人たちは診断を受けている人だけで、推計48万人。その他診断を受けていない人を含めますと10倍以上いると言われています。その障害ですが、このように主に3つのグループがありまして、これがそれぞれ重なることもあります」


ASD(自閉スペクトラム症)
・対人関係が苦手
・強いこだわり・感覚過敏

ADHD(注意欠陥・多動症)
・落ち着きがなく
・うっかりミスが多い

LD(学習障害)
・文字の読み書きや
・数字の計算が苦手


武田「ちなみに市川さんはこのうちどれに当たるんですか?
市川「もう全部ですね」
武田「全部ですか?」
市川「要はこだわりが強いとか、あるいは何だろう?孤独癖が強いとか、対人関係が苦手っていう自閉スペクトラムで、ASDってヤツですね。多弁、多動、落ち着きがない、物忘れがひどいっていうのはADHDですね。あと、文字を書くのが非常に下手くそで、文章書くときに、紙に穴開けちゃうぐらい、もう、鉛筆で書いてると、芯の先が折れちゃうぐらい、ちょっとぎこちなさがあって、それはもうLDだって言われてますね」
武田「小さいときは何か高いところから飛び降りるのが大好きだったと」
市川「今も大好きです」
武田「今もですか?それはADHDの、なんですかね?」
市川「もう5mぐらいの所から、中学の時、校舎の3階から飛び降りようとしたことが」
武田「大変ですね」

田中「最初にご説明されていたASDは、よく耳にします『アスペルガー症候群』『広汎性発達障害』も含まれます」
武田「という市川さんなんですが、ベストセラーの『いま会いにゆきます』も書かれて今や、本当に人気作家のひとりなんですけれども、実はその前に出版社で3か月、税理士事務所で実に14年、サラリーマン生活を経験されたと。これ大丈夫だったんですか?やっぱりご苦労されました?」

いま、会いにゆきます (小学館文庫)



市川「全然ダメです」
武田「どんな?」
市川「出版社を三月で辞めてますから、とにかく社会人いなって最初にもう、ぶち当たったのが大人社会という建前と本音とか、あるいは理不尽な規則とか、規則のための規則みたいな、本当に自分の中ではちょっと信じられないような社会だったものですから、常に上司に『これは間違ってるんじゃないか』とか『こんなことやってたら、この会社、ダメになる』とか」
武田「言っちゃうワケですか?」
市川「新入社員のくせに、我慢できないんですよ。そういうことがね。それで、もちろん上からも怒られて、これはお互いのためによくないなと思って、これは最初のボーナス貰う前に辞めないと申し訳ないなと思って、三月で辞めちゃいました」
武田「そのあと、でも14年間、税理士事務所で働かれてたんですよね」
市川「こっちは逆に、組織はダメだと思って、とにかく人の少ない所。だから税理士先生とあと事務員の2、3人ぐらいしかいない。だからこうなると、対人関係は問題ない、何とかできるだろうと思って入ったんだけど、そうしたら今度はADHDのほう、注意欠陥多動障害のほうのケアレスミスの連発。本当に入ったとたんに相当なミスをしでかして。だから逆に言えば、ずっと雇っていただけたことのほうがすごいことだなと思います。14年間、自分が続けられたというよりは、よく雇っていただけたと思いますね」

田中「NHKに寄せられた発達障害のある人たちの声です」
・障害の特性への理解が進まず「ワガママ」と言われ 傷つきます
・コミュニケーションが苦手で怒られっぱなし 社会に出るのが怖くなりました
田中「他にも『期待されず、仕事内容が限定的、もっと活躍の場が欲しい』といった声もありました」

武田「上司から怒られながらというお話でしたけど、それでも働かなきゃいけない。何を支えに生きてこられたんですか?」
市川「何を支えにというよりは、まずは子供の時に母親が、とにかく俺なんかよりもはるかに破天荒な女性で、彼女がもう『何をやってもいいんだよ』『お前は間違ってないんだよ、違うだけなんだ』と」
武田「否定されなかった?」
市川「否定されなかったというよりは『もっとやれ』って。『私だったらもっとこうやるよ』。すっごい母親の、ちょっと破天荒な、またそれも育て方ですけれども、それによってもう、鋼の自尊心みたいな、ダイヤモンド級の自尊心が育ったもんですから、やっぱり叱責を受けたり、失敗しても何かへこたれない、非常にメンタルな強さというのを何かそこで育まれたって感じありますね。それは母親、教育するなんていう概念は全くない人でしたから、何て言うのかな。ラッキーだったとしか言いようがないんですけど」


やっぱりこの手のうまくやれている人って「親のおかげでちゃんと自尊心が育ちました!」ってタイプの人が圧倒的に多いなと思うのだが。
それができなかった人が大部分だと思うけど、できなかった私たちは一体どうしたら?
こういうのを見ても、その解決の糸口は存在しない。

武田「奥様の存在も大きかったとお伺いしましたけど」
市川「結局、社会人って理不尽なこととか、あるいは自分のミスのことでいつも悩むと、全部、心身症として今度は体に出るようになったんですね。心は折れないんだけれども、体の方が折れてしまって。胃が痛いとか。だからもう、毎朝事務所に行く途中に、お腹を下してしまって、それからまた出社、みたいな。そういうのの状態になった時に彼女と結婚して、食事とかあるいは香りを使ったケアとか、いろんなものをやってもらって、だんだんと自分の状態をよくしていったという感じですね」


うん。
私も職場で部下全員から無視されたりして、どんどん体調がおかしくなって最終的には退職に追い込まれたけどね。
誰も支えてくれなかったよ。
で?
そういう支えてくれる人がいない人はどうすれば?
それ以降、私は酒を飲み続ける生活になったワケだが。
他にどうにもしようがないでしょ?

武田「発達障害の特性を生かして会社の成長につなげようという取り組みも一部の企業で始まっています。ご覧ください」

(VTR)
グリービジネスオペレーションズ

この会社は先日の発達障害って何だろうスペシャルでも取り上げられた会社。
そっちには社長へのインタビューもあるので、そちらもどうぞ。
番組中での取り上げ方は今回の方が詳しい感じ。

オンラインゲームやSNSサービスで知られる大手IT企業の子会社です。
社員の7割に当たる36人に発達障害があります。
かつて発達障害の社員にコピーや資料作成などの事務作業を任せていたこの会社。
5年前、障害の特性を生かした経営に切り替え、事業規模の拡大につなげました。

グリービジネスオペレーションズ・福田智史社長「福祉の意味で障害者を雇用していると、雇用していることが目的になりがちなんですね。戦力化させることで、より持続可能になるのが一番のポイントかなと思います」
広汎性発達障害のある女性「視覚過敏がありますので、色に関していろいろと気になってしまうので、1つのものへのこだわりが強く、視界に入るものに過敏に反応してしまいます」
入社当初の業務はデータ入力。
しかし会社は女性の特徴を強みと考えゲームキャラクターの色付けを任せました。
女性「わかりますかね?こっちが青っぽい緑で、こっちが黄緑色の緑。(黄緑色の緑は)明るく見えすぎてしまうかなって」
微妙な色合いにこだわった繊細で独特なデザインに持ち味を発揮し、今では看板商品の政策を担うまでになっています。
女性「発想がいい意味でも悪い意味でも少数派ということが多いので、色でも『これだったらこう』みたいな王道があったとしたら、そうじゃないところから見られるという視点が私の強みだなと」


この男性は1対1のコミュニケーションが苦手。
入社当初の業務は書類のコピー作業でした。
しかし会社は男性が情報を図やテキストにまとめる力に秀でていることに注目。
1600人が働く、グループ全体の人事マニュアルの製作を任せました。
広汎性発達障害のある男性「あちこちにある情報を1か所にまとめて整理したりですとか、手順を明確化したりといったところは、特に自分の強みが生かせるのかなという」

社員の能力を最大限に引き出すため、この会社が力を入れるのがきめ細かな環境作りです。
聴覚が過敏で周りの音が気になる社員には、ヘッドホンを提供。
電話で話すことが極度に苦手な社員が多いため、思い切って電話を置くのもやめました。
さらに1日30分の有給仮眠など障害のさまざまな特性にフレキシブルに対応できるようにしています。
こうした配慮をすることが、結果的に会社全体の業績アップにもつながると考えています。

福田社長「投資をして、能力を引き出してあげる。そこから仕事を継続しながら成長していけるのが一番。多様な働き方が可能になってきたら、そもそも障害ではなくなると思う、発達障害は」


サザビーリーグHR

発達障害のある社員により高度な仕事を任せるため、独自の制度を作る企業も出始めています。
衣料品などを扱う大手企業の子会社です。
6年前から発達障害のある社員を積極的に雇用し、現在およそ60人が働いています。
最近『モチベーションが上がらない』と離職する社員が出始め、危機感を募らせていました。

サザビーリーグHR・宮下茂樹部長「状況が激変しているので、われわれが仕事ができるスタッフを選ぶスタンスだったのが、仕事のできるスタッフに選んでいただく立場になってしまっているので『成長したいんだったらうちに来てやろうよ』というような場所が示せればなっていうところですよね」
そこで今年度、新たなキャリア制度を導入しました。


「リーダー職」制度
・マネジメントに挑戦したい社員登用
・手当 毎月5000円
・管理職への道も


リーダー職を目指している入社6年目の山田翔太さん(仮名)です。
これまで一貫してパソコンでの作業を担当してきましたが、新たなステップに踏み出したいと思うようになりました。
山田「コピーとペーストを延々と繰り返すのがメインで『AIがいれば自分たちいらないよね』みたいな話になるのが怖かったですね。霧の中で働いていたみたいなところがあったんですけど『リーダーでどう?』みたいな話になると2年、3年、5年、もしかしたらこっちの方向でやってけるかもっていう、ちょっとモチベーションになりました」

発達障害のあるメンバー8人を率いることになった山田さんは苦手意識のあったコミュニケーションを取る努力も始めました。
この日の仕事は、商品の口コミ調査。
後輩に進め方を直接伝えます。
山田「検索キーワードを4種類から5種類いないでやってみて欲しいんです。個人の主観で選定してもらっていいので」
(困惑する後輩)
山田「変えます、変えます。この二つ、一つずつ・・・」

相手の反応を見て、指示の出し方も工夫。
仕事を続けることに前向きな気持ちが持てるようになりました。

山田「目標が与えられたのは大きいと思います。あんまり障害者枠にあてはめられたくないというのはありますから。もうちょっと(上を)目指してみようかなと」

更にこの会社では去年から発達障害のある社員を、本人の希望を踏まえながら親会社に派遣する制度も導入しました。
職場にうまくマッチすれば、完全に転籍。
給与の水準は上がり、手がける仕事も大きくなります。

2か月前から本社のIT部門で働いている発達障害のあるこの女性。
この日、社内向けの大きなプレゼンの仕事を任されました。
サザビーリーグ・石橋晃部長「このツールの説明、資料の説明なんですけど、お願いできないかなと」
広汎性発達障害のある女性「はい。すごい大役なので、どこまでつとめられるかというのが正直あるんですけど」
石橋部長「大丈夫、大丈夫」

会社側は本人の能力を見極めて仕事を任せることで、戦力としての可能性が広がっていくと感じています。

石橋部長「やれると思っていることはやってもらう。チャレンジして無理だったら『無理ですね』って『じゃあ、1個ハードル下げていきましょうか』みたいなのは普通の人でもある話ですよね」
広汎性発達障害のある女性「信頼していただけるからこそ、こちらも『頑張ろう』『貢献しよう』という思いは出てくるっていうのはすごくありますね」


(スタジオ)
武田「最近、障害者雇用の水増しの問題もありましたけれども、今ご覧いただいた企業は、発達障害のある人たちを戦力というふうに位置付けていました。多様な働き方ができれば、もやはそれは障害ではなくなるという発言もありましたけど、どういうふうにご覧になりました?」
市川「その通りだと思いますね。だから、それがわかっている会社っていうのは、これからやっぱり可能性が広がっていくと思いますね。自分が思うには、障害というよりは、これは一つの個性っていう言い方もありますけれども、それだけじゃなくて、やっぱり能力の一つの現れ方の違いであったりとか、あるいは価値体系の違い。それが例えば、発達障害と言われてた人たちが、それがマイノリティーであるがゆえに、マジョリティーの基準から見れば、それを障害と呼ばれるだけで、それがもし逆転したらば、もしかしたら見方が変わってしまうかも。それは数がね、逆転したら変わってしまうかも知れないぐらいに思ってます」
武田「最近、バリバリ働いていないと生きる価値もないというふうな空気も、社会にあると思うんですよね。そういった中で苦しんでらっしゃる発達障害の方、たくさんいると思うんですけれども、市川さん、そういう方々にどんなことを伝えたいですか?」
市川「根本的にご自分でそうやって思ってしまうのは、結局、周りからも言われるからだと思うんですけれども、その周りのそういうものの言い方っていうのは、本質的に何か人間っていうものを捉え間違えている。生産性とか、それこそどれだけのお金を生み出す力があるのかで、その人間を見るっていうのは、もう今の資本社会の比較的新しいものの見方で、もともとは人間っていうのは、人として生まれて人として生きている限りは、もうそれだけで価値があるんだ、尊いんだと。そういうふうに自分自身も思うべきだし、あるいは周りの人間に対しても、そう思うべきであって、それが人間のやっぱり何て言うのかな、最も本質的な本来のものの考え方だったはずなんですよね。それが変わってしまったという気がしますね」
武田「そういう考えに今、立ち返るっていうことですね」
市川「だからやっぱり近代社会になって、そういう価値観がまた薄れてきたところで、また新たに想像力とか働かせて、そういう発想の転換をしていくべきなんじゃないかなと思いますけど」
武田「そうやっていろんな人たちの力を合わせることで、また社会や、社会も新たな発展ができるかも知れないわけですね」
市川「それが最近はやりのダイバーシティーっていう言葉ですよね」
武田「今日はありがとうございました」

武田「さまざまな可能性を秘めた発達障害のある人たち。その能力を生かして、更に大きく飛躍してもらおうという取り組みも始まっています。


発達障害 組織を超え 飛躍する人も

(VTR)
発達障害のある人が通う
就労支援事業所 ギフテッドワークス
初心者にプログラミングなど、さまざまな技術を教える
次々と秘められた才能"が開花している


(画面を見ながら体を上下させている男性に対して)
インタビュアー「何をしてるんですか?」
男性「よけようとしているんです。老人向けにリハビリを促す目的で前屈運動をやるゲームです」

皮膚に触れるものに過敏に反応する男性が開発したのは─
「肌への刺激が少ない服」
自身の特性を生かした
男性「内側には肌にあたるものが何もない。縫い目が肌にあたらないように外側にすべて出しています」

ここで才能を磨き、起業やフリーランスの道を選ぶ人も─
男性「いくらでもがんばれば挽回できる世界だと感じるので」

事業所を運営する河崎純真さんも発達障害がある
仲間とともに既存の価値に縛られない新しい社会の実現を目指す
ギフテッドワークス・河崎純真代表「ちゃんと技術を身に付けて、どこでも活躍できるようになれば、時間や場所に依存せずに、この島国、日本に依存せずに世界に活躍の場が開ける」


うん。
まあ、本当にこういう所で働ける障害者自体がかなり少数派というか、すげぇ人気で「狭き門」みたいだしね。
そりゃあ、みんな十分な配慮をしてもらえて出世も望めたり、やりがいとか感じられるような職場の方がいいに決まっている。
旧来の実際には発達障害者の大部分が向かない「事務補助みたいなのやらせときゃいいだろ」的なのはお互いにとって不幸だし。
おそらくたまたまではなく、こういうところで活躍している発達障害者たちは若い。
そして大部分が知能が並みかそれ以上。
そして何より毎日出社できるだけの体力があり、「家に帰ったらぐったり」みたいな人でも支えてくれる家族がいたり。
私には若さも体力も支えてくれる人もいないのです。
年齢的にこういう働き方とか職場って望めないよなぁ・・・って感じだし。
もう「老後」みたいなものを見据えて考えなければならない世代の、長いこと未診断で何のサポートも受けることもできず、自尊心なんて持つことも許されなかった私たちにとってどういう方向性がいいかみたいなものは、これから活躍して出世だって結婚だって望める若人たちのこととは別枠で考えなければならないことなんじゃないかと思う。

posted by ひと at 10:16| Comment(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: