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2020年04月05日

2019年5月6〜24日◆バカシリーズ(前編)

(今回は週の途中で本が変わったりしているので、本ごとに分けた方がわかりやすいかな?とも思ったけど、いつも通り一週間単位で分けます)

奇妙なものをまな板の上に乗せてしまった。
「バカシリーズ」と題して、バカについて語っていこうかなぁというふうに。
本屋に行くと「バカ」というタイトルを頂いた本が多い。

バカとつき合うな



まず平積みにしてあって「注目の最強のイノベーター」と本、自らキャッチコピーが書いてあるが堀江貴文さん(この本の帯に「最強のイノベーター 堀江貴文」と書いてある)と、「天才」とニックネームらしい西野亮廣さん。
この本は表紙が強烈。
腕組みをして実に賢そうな横顔でこっちをにらむ堀江貴文さん(実際には横顔ではなく正面を向いている)と「いま最注目の天才」と言われているらしい西野亮廣さんの写真(この本の帯に「いま最注目の天才 西野亮廣」と書いてある)。
12万部突破。
気にはなっていたが読んでいないという水谷譲。
徳間書店。
本の中身よりもタイトルの「バカ」というので、ちょっと誤解していて注意も受けた武田先生。
『バカとつき合うな』というタイトルだから「堀江さんと西野さんにつき合うな」という本かと誤解していた。
読み始めたらとんでもない間違いで。
堀江さんと西野さんが我々一般人の頭の悪い連中に「バカとはつき合ってはいけない」ということを教えて下さる本。
「結構上から目線てことですか?」という水谷譲。
「そんな言い方失礼よ。二人に」とオネェ言葉になる武田先生。
素晴らしい啓発本。

 そんなバカばっかりの環境の中、ひとりの例外に出会います。小学校3年生の時の担任の星野先生。彼女はこう言ってくれました。
「あなたの居場所はここではない」
(18頁)

とにかく堀江さんの成績がズバ抜けているので、クラス全部がバカ。
それで先生が「バカしかいないから、ここにいちゃダメ」と、そうおっしゃった。
堀江さんは「あ、バカと付き合っちゃいけないんだ、僕は」ということに気づいたという。
堀江さんはどこの小学生かというと、福岡県、筑後平野。
田園地帯。
田んぼがバーッと広がるところにポツーンとあった小学校で、バカに囲まれて少年時代を送っていた。
「この環境を変えよう」ということで、この方は偉い。
とにかく田園風景のバカから脱出すべく人生を歩き始めるという。
小学校三年で周りはバカばっかりで、という。
結びの方に書いてある言葉(実際には結びの方ではない)なのだが、堀江さん曰く

 ぼくの人生はある意味、バカとの戦いとともに始まりました
 小学校はバカばっかり。同級生だけではありません。教師もバカ。家に帰ると、父親も母親もバカ。
(18頁)

堀江さんは気づく。
「自分の人生にバカしかいない」ということを。
それで「あなた、こんなとこに居ちゃダメ」と教えてくれた星野先生もバカ。
(本には星野先生だけ「例外」と書いてある)
それで彼はどうしたかというと、筑後地方の有名中学高校に行って東大に入るという。
だから人生でもう「バカしか会ってない」という。

武田先生はこの人の文章をバーッと読んだが、この本は本当に頭の悪い私たちはバカだから、文字を克明に読めないだろうから、二人がおっしゃる大事なことは全部赤文字で書いてある。
(この記事内では赤文字の箇所はすべてアンダーラインを入れました)
ページをめくってもめくっても真っ赤。
編集の方には申し訳ないが、一個だけバカだから言うが、赤文字で書くと人間は赤文字のところしか読まない。
だから妙にバカを躾けるためにも赤文字で書くのはやめたほうが。
バカがさらに増えるのではないか。
この本の編集のすごいところは、その上に章の一番最後に何が言いたかったかが箇条書きでまとめてある。
(「まとめ」として箇条書きで書いてあるのは章ではなく節)
そこだけ読めばだいたいわかる、という。
頭の悪い子たちにわからせるために、二重三重の編集の工夫がしてある。

その中で「すごいなぁ」と思ったのは堀江さんの言だが「一つの仕事をずっとやっている人はバカ」。
武田先生は色々やっているのでイノベーター。
歌ったり演じたり。
この「一つの仕事をやっていこうとするバカ」ということで、同じ歳のイチロー選手を挙げている。
(本には「彼の年齢はぼくのひとつ下です」と書いてあるので「同じ歳」ではない)
これは武田先生もハッとした。
「あ、堀江さん、イチローがバカに見えるんだ」と。
それはやっぱりすごい。
イチローを「バカ」と言える人というのは。
だってイチローは野球しかやっていない。
でもCMにも出ているしたまに役者さんもやっていると反論をする水谷譲。
だから彼もイノベーターなのではないか?
よくわからないが「天才だからバカなんだ」という。
(本の中にはイチローがバカという表現はない)
この理屈を丁寧に話していかないと堀江さんを誤解させることになるので。
イチローは「天才」という意味の「バカ」という。
このへんのレトリックがすごい。

「ひとつの仕事で一生やっていこうとするバカ」という章(実際には節)があって、一生やっていこうとするバカの中にイチロー選手が出てくる。
ところがこの辺、堀江さんは賢い。
この人の理論「イチローは一万人に一人のバカ」。
だから他にイチローみたいなのがいないから「天才のバカ」なんだ、という。
(このあたり、ちょっと本の内容とは異なる)
「自分はそうじゃない」と。
自分は「一万人に一人」みたいな能力がないから100人に一人の能力で勝負する。
100人に勝てばいいんだ。
ここからが堀江さんのすごいところ。
「100人に一人」という能力を100個集めればイチローと戦える。
いわゆる「マルチ」。
いろんなことができるようになればイチローに勝てるんだ、という。
凡才でも能力を100持つことによって、一万人に一人の天才と戦うことができる。

 ぼくは「多動力」というキーワードを使って、やりたいことを複数持ってそのどれもをやることを繰り返し薦めています。(86頁)

これは別の本で彼の中にあった。
だから「多動力」という言葉を知りたければそっちの本も読んでくれ、という。

多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)



持っていき方がうまい。

そして武田先生がびっくりしたのが西野亮廣さん。
今最注目の天才。
本の中から抜き書きすると兵庫の方で絵本を描いてらっしゃる。

えんとつ町のプペル



この絵本で注目をされて。
また「キングコング」という漫才コンビの人。
この方は関東圏ではあまり知られていない。

 いまはこの通り、テレビとは距離を置いて、別のかたちで、自分のやり方で先輩方に追いつき追い越そうとしています(38頁)

たまにネットでの炎上があるような方。
わざとさせている。
炎上させるような大物関西芸人。
今、パフォーマンスとビジネスに絞って活動してらっしゃる。
彼自身、大阪漫才コンクールで「ほとんど総なめした」と書いてらっしゃる。

ほとんどの先輩が、ダウンタウンさんみたいな漫才スタイルだった。誇張ではなく本当に、99%の先輩がそうだった。−中略−
 それを見て、みんながやっているダウンタウンさんのスタイルと真逆のスタイルでいけば勝てるはずだ、と戦略を立てたんですね。結果、キングコングは漫才コンクールを総なめにしました。
(24頁)

今、うけている人のマネをしない。
これが賢い、あるいは勝ち抜くテクニックだ、という。

そして「こんなことを言っていいのかな?」と思うぐらい大胆な発言。
「さんま、タモリの番組には一切出ない」
理由は彼らが番組というゲームのルールを作っているから。
そこに例えばゲストで出ても自分に人気が集まるはずがない。

 この話をほかのたとえで言うと、ファミコンの個別のゲームカセットが売れれば売れるほど、一番儲かるのはファミコンというハード自体であり、それを作った任天堂だということです。だから、さんまさんやタモリさんはファミコン。松本さんはファミコンのカセットではなくて、プレステを作ったようなものです(37頁)

だからこういう人たちに近づいてはいけない、と。
違うところで勝負しなさい。

ロジカルシンキングを繰り返せば「勘」が備わる。(67頁)

注釈が書いていないのでわからないが、とにかく皆さん言葉自体を覚えてください。
「ロジカルシンキング」
勘に頼るようなバカな生き方はしない。
ロジカルシンキングでベストな選択ができるようになる。

不安だからといって群れるな。(67頁)

ロジックこそ最大の支援者。(67頁)

かっこいい。

そして最終章では二人はお互いを絶賛し合う。
対談を聞いてきた武田先生だが、こんなにお互いをお互いを褒め合う。
やっぱりお互いバカじゃない人を見た時の喜びというのはすごいのだろう。
もう抱きつかんばかり。
西野さんは堀江さんのことを「父」とまで呼んでらっしゃる。
(本の中は父ではなく母だと書いてある)
何か惹かれるものがあるのだろう。
だいたいこういう文章の繰り返しで、他にあまり皆さんにご紹介する文章がない。
同じことの繰り返しなので。
「バカと付き合うな」
もうそれだけ懸命に言ってらっしゃる。
バカがどんな人とか、そういうことは書いていない。
いろんなバカが書いてあるのかなぁ、と思ったのだが。
そのバカについては具体的な名前がない。
とにかくこの本は二人がずーっと喋り続けて、聞いているだけ、という。
録音されたのを文字にしたような、そんな本。

とても印象的な文章で、こんなことを言えるのは今、堀江さんしかいないだろうと思う。
堀江貴文という人の「バカに対する宣戦布告書」というか、それが本の頭、プロローグに書いてあるのでそれをご披露して、この本から別の本に移っていこうというふうに思う。

堀江さんの宣戦布告書。

R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき



 あなたは自由であるべきだ。
 なのにもし、あなたがいま自由でないとしたら、その理由は簡単です。
 バカと付き合っているからです。

 あなたがいま、何歳だとしても、どこでどんな仕事をしているとしても、あなたがこれを読んでいるのが何年のことだとしても。
 あなたの自由を邪魔するものはつねに、バカの存在です。

 楽しくはないでしょうけど、思い出してみてください。
 バカはいつでもいたはずです。
 10代で出会ったバカ、20代で出会ったバカ、30代で出会ったバカ、40代で出会ったバカ。
 あなたがいま何歳であろうとも、バカがいない年代などなかったでしょう。
−中略−
 つまり、バカは偏在する。
 バカはある意味、普遍的なんです。
−中略−
 とはいえ、そういう人に石を投げてはいけないのは当然のことだし、一方で、だからといって、彼らを仕方なく受け入れなければいけないということもありません。

 だから、あなたができることはただふたつだけ。

「バカと付き合わないこと」と、
「バカにならないこと」です。
(2〜3頁)

これを読んだ時に胸が震えた武田先生。
音楽(『ツァラトゥストラはかく語りき』)に乗せるといい。
これを朗読しながら『2001年(宇宙の旅)』が浮かんできた。

2001年宇宙の旅 (字幕版)



とにかくまとめる。
これほどバカという単語があふれ、繰り返される本も非常に珍しい。
人は普通、本と話しながら文を読んでいく。
皆さんそうじゃないですか?
「へぇ〜」とか「ウッソー!」とか。
「こんなことあるんだ」「あ!この気持ちわかる」「うまいな、この表現」とか。
実はあれは「本と話す」。
ところがこの本は違う。
この本はすごい。
本がずーっとしゃべってくる。
「アンタの話なんか聞かん!一切。なぜならアンタがバカだからです!」
そういう姿勢の本を取り上げてみた。

もう一度繰り返す。
今、まな板の上には「バカシリーズ」と題して、最近巷にあふれている「バカ」という本を色々探してみたのだが、この『バカとつき合うな』という頭のいい堀江貴文さんと西野さんの共著とは対象的に、ドキッとするタイトルの本があった。
それがどんな本かというと「世界初は」つまり「世界で初めて」。

世界初は「バカ」がつくる



この世界で初めてというものとか出来事はバカしかできないんだ、と。
こういう本。
最強イノベーター堀江さん、そして注目の天才西野さんのバカをめぐるパンセ、瞑想録から離れて、今度はロボット工学に於いて「バカでなければ新しい発想のものはできない」とおっしゃるロボット博士のバカをめぐるパンセをお送りしようかなぁというふうに思っている。
こちらの本はというと『世界初は「バカ」がつくる』。
(発行所)さくら舎。
生田幸士。

東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻教授(170頁)

『バカとつき合うな』と『世界初は「バカ」がつくる』というのが並んでいると、両方読もうという気になった。
もう皆さんもお気づきだと思うが「バカ」という単語の解釈がこの生田さんの場合は堀江さん、西野さんとは全く変わる。
堀江さんが「あなたがもし自由でないとしたら、バカと付き合っているからです」で始められるのだが、この生田教授はツカミの「はじめに」のところでバカの代表としてスティーブ・ジョブズが挙げてある。
この教授は、スティーブ・ジョブズというのをバカ扱いなさる。
では、なぜ故にスティーブ・ジョブズはバカなのか?
どう考えてもバカには思えない。
一種「天才」と言われた方。

 スティーブ・ジョブズは、傲慢さゆえに追放されたアップルが低迷し、請われて戻ったとき、「アップルとはどういう会社なのか」を世にアピールすることから始めました。広告代理店と議論を重ね、ついに「Think different」というシンプルなキャッチコピーにたどり着きます。
 このコピーを練りあげたときのことを話すとき、涙をため泣き出したそうです。理由を問われるとこう答えました。
「ものすごくピュアなものがここにある。魂が震える」
(1〜2頁)

「少年に戻って、違うものを作っていこう」という。

 ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑教授の発言「イノベーションは訳のわからないところから生まれる。ばかげた挑戦をやるべきだ」は、まさに的を射ています。(2頁)

このあたりも堀江、西野さんとはバカの解釈が全く違う。

 ビジネスジェット機「ホンダジェット」の開発をした藤野道格氏が主翼の上にエンジンをつけるという世界初のアイデアをいい出したときには、「こんなバカなエンジンは見たことがない!」と上司から罵倒されたといいます。しかし、藤野氏は異例のスピードで試験飛行に成功、ベストセラー機にしました。(2頁)

(藤野氏の名前を番組では「ミチノリ」と言っているが「ミチマサ」)
物事の評価がこの人の発想で一変しつつある。
こういうのは面白い。

皆さん方は「バカ」と言うと、昨今「バカ」で有名になったのはバイト先の厨房でいたずらをしている「バカ」。
動画を見ただけで思わず誰の口からも「バカ!」というのが出てくる。
ここで生田教授は、その手のバカと世界初を作るバカの違いの法則を規定してらっしゃる。
(このあたりの話は本の中にはみつかりませんでした)
バイト先でバカをやっているヤツはどうしてバカなのかというと「人様の厨房で人様の道具でやってるからだ。だからバカなんだ」。
世界初の何かを作れるバカは、バカな遊びをやる道具すら自分で作る。
自分で作らないとバカになれない。
うまいことを言う。
だからライトという人が兄弟そろってバカで、よせばいいのに空を飛ぼうなんて思った。
でもちゃんと飛行機という道具そのものをライト兄弟は道具として作った。
それから海に潜りたいなと思った人も自分でドラム缶を持ってきて沈めたワケで。
だから自分で作った道具ゆえに世界初の道具が生まれて、やがて人は空を飛び、海にも潜れるようになったのだ、という。
このへんがバカの規定が鮮やか。

バカなことの根本には「人を喜ばせたい」という情熱がなければならない。
それは厨房でいたずらする子も誰かを喜ばせたかったのだろう。
でも何も面白くない。
誰かが笑ってくれると思ったのだろう。
大戸屋はバイトの研修のために一日店を閉めて、かかった経費が一億円。
だから堀江さんが言う「バカ」には本当に迷惑するワケだが。

ホンダの本田宗一郎という人がいる。
この人は親分気質の人。
「ものごとを発想する時に、一番大事なものを思いつめなさい」とおっしゃる。

 本田宗一郎とこんな会話を交わしたそうです。
「車の部品でどれが一番大事かわかるか?」
「エンジンですか」
「お前、エンジンだけの車に乗ってこい。すぐ死ぬぞ。ブレーキが一番だよな。エンジンを開発するのは当たり前だ、むしろそれに並行して同じくらいのパワーでブレーキもつくるんだ」
(71頁)

人を喜ばせたいという情熱の濃度がどこにあるか、という。
本田宗一郎というバカはいいことをおっしゃる。

プライベートなことからちょっとお話しようかなぁと思った。
九州、福岡に月に二度ばかり帰った武田先生。
地元の街歩きをするという短い番組をテレビで持っている。
女性と一緒にブラブラ歩く。
どこでも福岡は取材をさせて頂いて感謝している。
この間は、福岡の名門高校修猷館に行って、ここで取材をやらせてもらった。
水谷譲はピンとこないだろうが修猷館というのはめっちゃエリート校。
エリートというか頭のいい子。
堀江さんが出た高校があるのだが、福岡では修猷館の方がNo.1。
これは面白い。
九州はわりと九大にこだわる。
その九大の入学率、東大に行くのもここは今、No.1か。
この高校の卒業式の後、まだみんなクラスにいる、お別れ会をやっているのを取材した。
武田先生が取材した段階ではまだ国立の結果が出ていない。
これからだった。
マイクを向けて「私学の方の合格しました?」と訊くと「ああ・・・私学の方は・・・」とかと言って。
皆さん国立を狙ってらっしゃるから。
「あ、そう。私立はどこ?」とかと言ったら早慶なんてゴロゴロ。
とにかく福岡No.1の県立のエリート校。
スポーツは一生懸命みんなクラブ活動をやっているのだが、何せ福岡といえば東福岡がいるから。
ここは強い。
ラグビー、サッカー、なんでも。
柔道も強い高校がある。
筑紫丘といってタモリさんが出た中堅校があって、ここも抜群。
頭がいい。
ずっと取材してまわる。
ラグビー部だったか、ガッチリしたいい青年ばかりで。
「頭はいいわ、体はいいわ」みたいな。
そこのキャプテンか何かをからかっていたらラグビー部の子でクスクス笑って指さす男の子がいて、見たら第二ボタンがない。
かっこいい顔をしている。
武田先生は初めて見た。
今でもそういう伝統がある。
「女の子から取られました」とかと苦笑いしているのだが。
「あ〜青春だね〜」とかと言って。
取材が終わって帰る段になった時に、なるほどと思ったのだが、キャメラマンがこう言った。
「武田さん、さすが修猷館。バカ居ませんね」
「そらわかるよ。みんなマイク向けてね、ちゃんと答えるし」
「いえいえ、そういうことじゃないんですよ。キャメラ向けても、誰一人ピースするヤツが居ない」
これはギクッとした。
「ピース度」というのはある。
もう何が言いたいかわかるだろう。
テレビキャメラを見ると、バカほどピースをしたがる。
必ずいる。
マラソン大会でも箱根駅伝でもいる。
修猷館はピースをするヤツは一人もいない。
それをキャメラマンの直感で「やっぱりピースするバカがいませんね」というのが。
ハッとした武田先生。
「そういう見方があるのか」と。
人のマネをしない。
ピースの意味。
「平和のピース」と勘違いしている水谷譲はバカ。
「V」は「まだオマエと戦う」という意味。
この二本(人差し指と中指)は「弓を引く手」。
「オマエに向かって俺はまだ弓が引ける」と。
というのは、とある戦争で負けた側の兵士の右手の指を切った。
それで指を切られることがもう兵士でなくなったという証拠なのだが、ある戦い。
それはナチス・ドイツとイギリス・チャーチルとの戦いで、チャーチルがイギリスの故事を思い出してイギリスの市民に向かって「指はある」。
そうすると故事を知っているイギリスの市民たちがVサインを出して「弓を彼らに引こう」「ナチスと戦おう」という意味合いで。
それを卒業式で弓を引くヤツがあるか?
お父様やお母様がいらっしゃるのに。
それはともかくも「ピースを出さなかった」という感動。
つまり「人のまねをしない」という。

『世界初は「バカ」がつくる』の生田教授がどんな研究をなさったかと言うと、生態学による推進力の調査。
どんな魚にも尾ビレ・背ビレ・胸ビレが付いている。
魚のヒレの推進力は効率がすごい。
進む力、尾ビレを振って。
これが力学で言うと推進力90%。
だから確実に進める。
ヒレの持っている力学的推進力効率ていうのは、群を抜いている。
それに比べてスクリューはなんと、60%がやっと。
なんかスクリューのほうが進む感じがしている水谷譲。
イルカの尾、あるいはクジラの尾には勝てない。
それでスピードを上げるために船に付けるのはスクリューではなくて「尾ビレ背ビレ胸ビレのほうがいいんじゃないか」という発想を生田教授が持った。
この研究がバツグンに「バカ」。


posted by ひと at 10:29| Comment(0) | 武田鉄矢・今朝の三枚おろし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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