ニューロダイバーシティ 発達障害の人が活躍できる社会を NHK解説委員室
まあ、番組のだいたいの内容はサイトを見ていただければよろしいんだけれども、どうにもひっかかるところがいろいろとある。
ところが今、人口が減少に転じ、働き手が不足し始めたことで、発達障害の人が持つ強みに、もっと目を向けていこうという企業が出てきています。
ん〜・・・。
「強み」がある人ならね。
あるとは限らないものでね。
例えば自閉スペクトラム症の場合、注意力や集中力が高く、情報処理にも長けていて、仕事で高い技術や精度を発揮する人がいる。
「発揮する人がいる」。
うん。
いるよね。
たまにね。
LDは、物事を多角的に考えられ、発明や独創的な思考ができるなどの強みが、あくまで一例ではありますが、先行研究で示唆されているとしています。
このあたりはあんまりじゃないかと思うけれども。
「あくまで一例」ってそりゃあ、発達障害じゃない人にだって「物事を多角的に考えられ、発明や独創的な思考ができる」人はいるよね?
「同性愛者は芸術的な才能がある」「黒人は全員リズム感が優れている」みたいな種類の偏見だよなぁ・・・。
ただ、ここで忘れてならないのは「ニューロダイバーシティ」という考えは、多様な人材の活躍を目指すことであり、決して特別な能力を持つ人だけの話ではないという点です。
ここまで特別な能力を持つ人だけの話をしていた気がするけれども。
例え特別な能力を持たない人でも、その力を最大限発揮できる社会を目指すことこそ、私は最も重要だと考えます。
特別な能力を持たない発達障害者って、すげぇ使えない人なワケで、ソイツに「力を最大限発揮」していただくってのは、周囲にとって本当にいいことなのかねぇ?
「戦力」「人材」って観点でいくと、ソイツを働かせるために余計に人とかカネとか手間とかがとられちゃったりしたら、本末転倒なのでは?
発達障害の人の受け入れは、負担が大きいと感じる企業もあるかもしれません。
しかし、そうした人をサポートする環境を整えることは、実は周りの社員の働きやすさにも繋がっていくという面もあるのではないでしょうか。
そうかなぁ?
まあ、発達障害以外の社員も気軽に体調が悪かったりした時に休めるようなシステムだの、周囲とうまくいかない時に調整をしてくれるようなシステムだのと、発達障害の人以外も共通で使えるような状態になると全員にとっていいってことかなとは思うけれども、そんなことができるぐらいならとっくにやってんじゃないかと思うけどな。
ニューロダイバーシティが、一部の業種、一部の能力を持つ人だけに留まらず、多様性を尊重しサポートし合える職場が、さらに広がっていくことを強く期待したいと思います。
発達障害ではない人でも、本当に仕事ができない人っているじゃん。
そういう人は「アンタは障害者じゃないから勝手に頑張れ」で、発達障害があれば、たとえ全然仕事ができない人でも周囲がサポートして行政もカネだして手厚くしますよってこと?
それって発達障害の子供だけをキラキラさせるっていうのと同様の「本当にそれでいいのか?」っていう感じがする案件だよなぁ。