今、NHKで「シュリンク―精神科医ヨワイ― 」というドラマが放送されている。
これはどうやら漫画が原作らしく、今回のドラマでは発達障害には触れないけれども、原作には発達障害の話が登場するらしい。
当然ドラマの一回目「(1)パニック症」も見たのだけれども、それもひっくるめて「ありえねぇだろ!」みたいな感じはする。
毎回精神疾患に関してはとても丁寧に描かれていて、かなりリアルな内容なのだけれども、そっちじゃなくて。
病院経営っつーか。
一日に来る患者数って三人ぐらいか?みたいな。
ヒマヒマだな!!!
そして診察室広っ!
それで経営成り立つのか!
後ねぇ、医師が一人の患者に外に出てまで付き添ったりとか聞いたこともないなっていう。
今回の「(2)双極症」はそこまでじゃなかったけれども、一回目は結構ひどかったねぇ。
このドラマを見て「精神科の医者ってここまでいろいろやってくれるんだ」とか「自分の担当医は数分話を聞くだけで終わりだからダメな医者だ」なんて誤解を生まないことを祈る。
それってカウンセラーの仕事では?みたいなことを医師に求める声もよく聞くので、ドラマでもドキュメンタリーでも医師の話を聞く時間みたいなのは変に長いものばかりをメディアは見せるからな。
あくまでこれはドラマなので、実際の病院はあんなんじゃないということで。
で、今回のヤツね。
うん。
双極症(以前は「躁うつ病」、その後は「双極性障害」と呼ばれていたもののことだと思うけれども、この表現は私は知らない)を扱ったという珍しい内容。
非自発入院のシーンも登場ということで、内容的には結構画期的というか意味のある内容だったということで。
だから今回も精神疾患の描き方は全然問題だと思っていないのだが。
見た後で何か引っかかりみたいなものを感じてしまって、後になってから「ああそうか」みたいな。
双極症を発症した兄(谷山玄)の妹(楓)が、凄くいい人っていうか。
兄はとても苦労人なのだ。
確か子供の頃に父が亡くなり、母は子供二人を置いて失踪みたいなんだったと思う。
当時二人とも小学生ぐらいかな。
兄は自分は進学も諦め、早くから働いて妹を大学にまで行かせたという。
まあ美談♡。
実際にそういう感じの話はある。
結構ある。
で、たまたまなのか普通そうなっちゃうのかは不明なのだけれども、そういう状態になった時に「下の子はクズになりました」っていう話しか聞いたことがないのだ。
私が知らないだけでこのドラマみたいになるパターンも存在するのかも知れないが、そういう事例は見聞きしたことが一度もない。
姉がそうやって苦労して妹の面倒を見たのだが、妹は姉を単なる金ヅル程度にしか思っておらず何だったか忘れたけど何か結構な金額を姉に出してくれみたいなことを言い出して・・・みたいな話とか。
弟が何も自分は辛い思いをしていないので、姉に対して全く遠慮のないことをしまくるみたいな話とか。
ちょいちょいその手の話を聞くので「上の子が苦労して下の子に何かしても、苦労を知らない下の子はクズにしかならないんだなぁ」っていうことで。
どっかで結末が悲惨な方向の後味がすげぇ悪いぐらいのドラマとか映画とか作ってくんないかな。
それを見て首が取れるかと思うぐらい頷きまくる人が大量発生かなと思うけれども。
今回のヤツは再放送がある。
シュリンク―精神科医ヨワイ― (2)双極症 - Shrink - NHK
NHK総合 9月11日(水) 午前0:35〜午前1:26
で、当然1クールぐらい放送するんだろうと思ったら、次回で終了。
たった三回で終わるんだな。
最後は「パーソナリティ症」かぁ。
これも病名が変更になったんだな。
こんな名称は聞いたことが無いからな。
「パーソナリティ障害」って言われてたヤツが、例の「『障害』って名前が付くのはよくない!」みたいな流れで変更になったのかな。