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2024年09月12日

2024年6月24日〜7月5日◆富士山(後編)

これの続きです。

先週は引っ張ったワケではないのだが、説明をしておかないとわからないと思ってあれだけのことをお話したのだが、やっと今週から「なぜ『古事記』『日本書紀』に富士山が登場しないか」という。
藤原氏の陰謀がその裏側にあったのではないだろうか?
この藤原不比等・鎌足あたりをからかうようなおとぎ話が生まれた。
紫式部が

まづ、物語の出で来はじめの祖なる竹取のおやなる竹取の翁(「源氏物語」絵合の巻)

源氏物語 文庫 全10巻 完結セット (講談社文庫)



つまり「日本国に物語が生まれた初めての物語は『竹取物語』、かぐや姫の物語だった」と言っている。
これ(「竹取物語」)はご存じかと思うが、作者不詳。
これは当然で権力を握った藤原氏をからかっている。
これは戸矢学さんの説だが、このかぐや姫に求婚して見事にふられる公子、貴族・庫持皇子(くらもちのみこ)こそ藤原不比等ではなかったのだろうか?という。

 この物語の中で五人の貴公子の執拗な求婚に対して、かぐや姫は難題を与えます。(120頁)

A蓬莱山に生えている金銀製の枝木──庫持皇子=藤原不比等(121頁)

だが金と銀で樹木が生えるワケがない。
しかもどうもこの金と銀の木の枝をちょこっと舐めたりなんかすると永遠の命が得られるという。
永遠の命が得られる蓬莱山の山頂に生えた植物。
これをキーワードとしてちょっと覚えておいてください。
そして結末から先に言ってしまうと、かぐや姫は朝廷側がお侍さんを出して懸命に守るのだが、月の軍団のまぶしさに一時的に目が見えなくなって、かぐや姫は月に帰ってゆく。

 かぐや姫は、育ててくれたお礼にと、竹取の翁夫婦に「不老不死の妙薬」を残します。−中略−
 しかし翁も媼も悲しみのあまり、薬など呑む気にならず、それを献上された帝もさらに悲しみ呑むことをせず、結局はその薬を手つかずのまま、天に最も近い駿河の高山の頂に運ばせ、燃やすように命じました。
 その結果、山頂からは煙が絶えることなく立ち昇り続けることになったということです。
 それ以来、山は「不死山」と呼ばれるようになりました。
(119〜120頁)

だから恐らく(富士山は)活火山だった。
それを不老不死の薬を燃やした煙と見立てた。
いっぱい物語の中に意味を込めて語るという手法を紫式部がマネする。
この後に「ある御代の頃、光り輝かんばかりの美しい少年が生まれました」という「源氏物語」、藤原氏の公子の物語になる。
これがどうも「竹取物語」に対抗した物語ではなかろうか?
富士伝説。
不老不死の薬を山のてっぺんで燃やしているので、不老不死、死ぬことがない。
不死(フシ)の山。
「不二家」の不二もまさしく。
不二家はペコちゃん・ポコちゃん。
二つとない。
それで「不二」だから。
このあたりからフシとかフジとかそういう呼び名で、あのアサマの山を呼ぶようになった。

戸矢さん、ここから本当に面白かった。
なぜ不比等は「古事記」「日本書紀」その中で富士山を隠したのか?
しかも富士山の大元の神様はスサノヲノミコトとクシナダヒメ。
これはアマテラス系の神様が宿っている。
それをいつの時代からかコノハナサクヤヒメに変えた。
今、富士山に男の神様がいて、嫁さんに行ったのがコノハナサクヤヒメじゃないかという。
そういう説にもなったりしているのだが、このあたりから戸矢さんも余りにも大胆な説なのではっきり書いていないのだが、ページ数で言うと270ページのある本で、終わりにかけてやっと切り出される。
これは戸矢さんの本を読んだ武田先生の解釈で、間違った解釈だったら申し訳ありません。
(番組内での解釈と本の中の解釈では異なる)
だがそう解釈しないと戸矢さんのこの本は読めない。
なぜ藤原氏は富士山のことを「古事記」「日本書紀」に書かなかったのか?
それは富士山を「神籬(ひもろぎ)」、神の山と崇める別の国が関東にあったから。
別の国のご神体が富士山だったので、奈良に都を持つ藤原氏は触れたくなかった。
「え?関東に?別の国があってそこの神様が富士山だったから?」となるのだが「じゃ、その国って何だよ?」という。
というふうに武田先生は解釈で戸矢さんの本を読んだ。
これは凄い異様なことなので仮説として聞いて下さい。
そうでないと戸矢さんの本が読めないし。
平城京があった時代、関東には平城京の天皇が手を出せない別勢力の大王が住んでいた。
その大王の信仰する山が富士山だったので「敵の山を拝むということは負けたことになっちゃわない?」という。
関東はバカにされていた。
「坂東」といって「野蛮人しか住んで無ぇ」というので。
ところが「それ、変じゃ無い?」という。
関東には宗教・軍事・経済を統括する巨大な大国があった。
「それを藤原氏は歴史から消したんだ」という。
関東は平安期、坂東と呼ばれた荒れた大地、未開発の後進エリアと紹介されているが、とんでもない。
とても豊かな農業国家の大国であった。

 もともと関東地方には縄文時代の早い時期から多くの人々が暮らしていたことは、関東各地に無数に残る「貝塚」によって明らかです。
 縄文時代の貝塚は、日本列島全体で約二五〇〇カ所発見されていますが、その四分の一は東京湾岸一帯に集中しています。
(180〜181頁)

大森の貝塚なんかそう。

 弥生時代に入ると、突然のように巨大古墳が関東各地に築造されるようになります。
 日本屈指の規模である埼玉古墳群は特に有名です。
 その中の一つである稲荷山古墳から出土した「鉄剣」は、一一五文字に及ぶ金象嵌の銘文が発見されたことで大ニュースになりました。
(181頁)

鉄剣が出たということに関して驚きが日本人は少なすぎる。
ヤマト政権、奈良にあった政権は銅剣。
脆い。
鉄剣の方が遥かに強い。
その鉄剣には漢字で文字が書いてある。
文字は115文字。

 金錯銘鉄剣には、−中略−ワカタケル大王(雄略天皇)に仕えたヲワケの功績などが記されており(212頁)

でもそれは違うんじゃない?
戸矢さん、申し訳ございません。
戸矢さんが言ってらっしゃることと違うかも知れないが、武田先生はこう読めた。
続ける。

稲荷山古墳は、−中略−前方後円墳です。
 築造されたのは古墳時代後期、五世紀中頃と考えられています。
−中略−墳丘部の長さだけで一二〇メートルあります。(210頁)

鉄剣の技術、漢字の文字使用、金による装飾、こういうのは600年代、7世紀の中頃のヤマト政権を凌駕する文明があった、という。
それでヤマト政権の藤原氏、不比等を圧倒するような文化、技術、農業、そういうものをこの関東の大王は持っていた。
この関東の大王の神の山が富士山だった。
だから古事記には触れなかったという。
(大王の名前は本の中に)ある。
ここからもの凄い不思議な話になる。
仮説。
今度は稲荷山古墳を見る。
稲荷山古墳の円墳と方墳がある。
前方後円墳。

墳丘の中心軸は真っ直ぐに富士山を向いているのです!(210頁)

富士山を神だと思っていた人が作った。

 方士がおこなっていた地理風水の方法に「天心十字法」というものがあります。(182頁)

偉い人、身分の高い人は北を背にして南を向く。
それで右と左に太陽が昇る沈むの十字。
その真ん中、そこに偉い人は住む。
北を背にして南を向き、東から昇る太陽を西へ見送る。
その十字にランドマークがないとダメなので、探してみましょう。
北、筑波山がある。
南、富士山がある。
東は千葉、海がある。
ここから日が昇ってくる。
千葉には12794基も古墳がある。
だから日の出の方向にここの王国では亡骸を埋めたのだろう。
それで陽が沈む西に浅間山がある。
筑波山を北にして日の出の方角は海の方角で千葉、そして日が沈む方角に浅間山がある。
その十字を結んだところに王の住みたもう皇居があった、という。
十字だからその場所が簡単に出る。
何と大宮。
前に大宮っていう名前は・・・と武田先生がおっしゃっていたと思う水谷譲。
それがそういうこと。
今の時代「翔んで埼玉」とか「ダサい埼玉」とか言って、とんでもない。

翔んで埼玉



あそこに「大きな宮」と書く地名があるということは、とんでもない人が住んでいたという名残りで

 氷川神社の鎮座する地は古来「大宮」と呼ばれてきました。(184頁)

しかもこれは一宮。
一宮というのは「縄文の頃からあった神社」という意味。
非常に古い。
さあここから謎解き。
「翔んで埼玉」なんてバカにしている場合ではない。

(番組冒頭は武田先生がスピルバーグ監督作品のオーディションに落ちた話。恐らく「太陽の帝国」)

太陽の帝国 (字幕版)



戸矢さんはの説は面白い。
戸矢さん、申し訳ありません。
こんな言い方をしては何だが、戸矢さんはもの凄い仮説なので用心深く文章が書いてあるのだが、用心深い分だけはっきり言って面白くない。
ただ、大宮という名前が関東の埼玉にあったのはデカい。
武田先生も一度だけロケで行ったことがあるのだが、あそこの氷川神社、これは氷川神社の総本山だから。
(氷川神社は関東の)いろんなところにあるが。
江戸時代の話だが、大阪の人がバカにして「氷川神社と犬のクソ」と言った。
江戸の町にゴロゴロあるのは犬のクソ。
(徳川)綱吉さんが「犬殺しちゃいけない」と言ったので犬のフンが酷くて。
それで氷川神社が同じぐらいある。
氷川の方、申し訳ありません。
武田先生も毎年拝みに行っているのは氷川神社なのだが、これは農業の神様。
ここの総本山が大宮の氷川神社。
これは一宮だから。
大宮氷川神社の歴史はどのぐらいかというと凄い。
二千年前からあったという。
まだ弥生が始まる前。
これは学識を持った、漢字を持った人、それから陰陽、方学術、風水を知っている人、それから農業を豊かにする技術者が大宮あたりに住んでいた。
「その始まりが大宮の氷川さんですよ」
武田先生も行ったことがあるがデカいお宮さん。

当時の「大宮」はどのような状態にあったのでしょう。−中略−
 二〇〇〇年前のこの地に、「宮居」を構える「王」がいたということなのです。
(204〜205頁)

先進の情報、都市計画、生産・経済力、指導力を持った人がここに二千年前住んでいたという。
まだ弥生がやっと始まって、稲作が始まったばかりの頃。
「そんな(人なんか)いるか?」というので歴史を探ると一人いた。
その人物のことが何と日本の歴史ではない。
中国の歴史書に書いてある。

 二二〇〇年前の歴史書『史記』の一説です。
 秦の始皇帝の時代について司馬遷が公式に記録した記事の中に記されています。
(141頁)

そこにある人物がいる。
それは紀元前91年の記録なのだが、中国はその頃は秦の始皇帝の時代。

秦の始皇帝が徐福に命じたのは「不老不死の薬」を入手することでした。(145頁)

中国の伝説で、ある場所はわかっている。

 古来、霊薬は伝説の神仙の国・蓬莱山において入手できるといわれていました。(145頁)

一番最初に「それが欲しい」と言ったのは秦の始皇帝。
秦の始皇帝は中国で絶大なる力を持っているので「取ってこい!」と言う。
(徐福は)「わかりました。アタシが行ってきましょう。アタシね、実はその山見たことがあるんです。つきましては相当長い航海になりますんで、船、資材、開発者、それとその薬が見付かるまで、その人口を私に預けてください」というので始皇帝は「わかった!オマエが行って探してきてくれるんだったら、探索の船を出そう。船も一艘や二艘じゃダメだ。大船団で行ってこい」。

 始皇帝は、海神への献上として良家の若い男女三〇〇〇人と、あらゆる分野の技術者たちと「五穀の種子」とを徐福に預けて送り出しました。(145頁)

 徐福一行の出航地は、琅邪台が有力です。現在の青島です。(154頁)

 徐福一行の出帆は、紀元前二一九年のことであったと推定されています。(154頁)

そしてどうなったか?

もちろん徐福一行は、あれから二〇〇〇年経ついまもなお帰還していないのですが──。(155頁)

誰一人帰ってこなかったという。
そのうちに始皇帝は死んでしまう。
ところがその後、「史記」を書く時に徐福の噂を聞く。

 しかし徐福は、平坦な平原と広大な湿地を得て彼の地にとどまり、みずから王となって、戻らなかった」(144頁)

「え?どこに辿り着いたんだ、徐福は!?」
様々な説があるのだが、戸矢さんがおっしゃっているのは「埼玉の大宮に着いちゃった」という説。

何が事実で何が物語かわからなくなった水谷譲。
(冒頭で「不思議の国のアリス」の話があった流れで、今回の話はまるで)ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」。

不思議の国のアリス (角川文庫)



でも日本というのはそういう意味で、ある意味で「不思議の国」だったのではないか?
考えてみればそう。
奈良・春日山で人間と鹿が共生しているということの不思議を西洋の人達が凄く驚いている。
あの人達にとってはルイス・キャロルの不思議の国に入ったみたいで。
それと鹿煎餅をあげると、仕込みでそうなってしまったのだろうが、鹿が一礼する。
奈良の鹿は頭を下げる。
ちゃんとバウするという。
何か彼等(インバウンド)はめっちゃ興奮するみたい。
しかも信号機が青になると鹿が渡る。
それから両手を見せたら諦める。
エサを持っていると鹿は寄ってくるが、両手を見せると「あ、そうですか」と言いながら。

ここから。
徐福伝説は残された中国でも大話題になって「喰うに困ったら徐福のマネしようぜ」という一団が秦が倒れ漢が興るまでの春秋戦国時代、長江下流、江蘇省、浙江省、その人達の中にこの伝説が届いて「東海の島に行けば徐福のように喰っていけるんじゃ無ぇか」という。
この人達が陸続と千人単位で集団の移住を始めた。
これが日本の弥生時代とピッタリ重なる。
これは徐福同様、船団で移住した渡来の海人族、間違いなくその中に蘇我、物部、藤原等々もいたワケで。
古墳時代を通して渡来人は日本の権力の中枢として潜り込んだのではないだろうか?
近畿王権、ヤマト王権に紛れ込むのだが、ヤマトの天皇家を倒すぐらいの力はあったにしても、なぜか手を出さなかった。
関東の徐福の流れをくむ渡来人達もいて、そういう人達が日本の弥生時代の幕開けを飾ったのではないだろうか?という。
これははっきりしていることで天皇家もお認めになっている。
天皇家は男系で結ばれていくが女性に関しては例えば、後の時代、桓武天皇の母などは百済の人、朝鮮半島の人。
それから女性の性を器として血の交わりはあるのだが、日本の天皇家はルーツを縄文に持ち、弥生、古墳時代、そして飛鳥、平安と繋がっていくワケで。
この中で重大なのは天皇の持っている風水の術、呪いの力というのは他の貴族達を圧倒したのではないだろうか。
藤原不比等は自分と同じ渡来系である関東の大王を除外した。
神奈備(かんなび)が富士だから富士にまつわる記録に関しては向こうが信仰している山なので、天皇家は「知らないよ」と無視して富士山を「古事記」「日本書紀」に描かなかったという。
ところが怨霊が跋扈したとしか思えない事件が起こる。

 藤原不比等−中略−には四人の息子がありました。(115頁)

 なんと、四兄弟は七三七年に、天然痘の大流行により首を並べて病死してしまうのです。(115頁)

当時の考え方では怨霊の祟り≠ニ信じられたに違いないでしょう。(116頁)

一つ考えられたのは蘇我氏の呪い。
その次に考えられたのが利用するだけ利用して殺しちゃった聖徳太子の呪い。
そして三つ目が富士山を無視した呪い。
その呪いがトリプルで来たのではないか?
それで「富士山ちゃんと入れよう」という。
そのあたりから急激に富士山を歴史の中に登場させて、藤原氏が考えたのが「聖徳太子が馬に乗っかって虚空を飛んで富士山を見物に行く」という。
それで聖徳太子が富士山を拝んだということで、聖徳太子の為にも奈良に例のデカいお寺を作る。
そうするとたちまちのうちに富士山は藤原氏に味方するようになったという。
それで「富士山を称えたらいいことばっかりだよ」というので「四人、呪いで殺されちゃったけどその残っているヤツらが非常に豊かになる」という願いを富士に託した。
それで「富める士(さむらい)達の山」で字を「浅間山」から「富士」にしたという。
これは武田先生の解釈。
でも武田先生は「そんなふうに読みました」ということで。

藤原不比等という権力者が天皇家と婚姻を結ぶこと、娘を天皇と結婚させることによって皇太子の祖父となり権力を掌握するという血統の天下取り。
ところが自分の息子四人が次々に天然痘で死んだ。

「記・紀」に登場しない富士山」と「聖徳太子登山によって聖地化される富士山」とは表裏一体のもので、いずれも藤原氏の都合によるものです。
 藤原不比等は、富士山に関わるある事実を隠蔽したかった。
 しかし、抑えられなくなってオープンになったため、子孫たちは富士山を最高度に聖地化しようとした。
 すなわち、みずからの弱点を、逆に強みに転化させようとしたのです。
(117頁)

これはちょっと戸矢さんの説を離れるが、間違いないと思うのだが、この前後に天照大神の神社を伊勢にしたり。

伊勢から富士を望める場所はすでによく知られていました。−中略−観光景勝地・二見浦です。
 夏至の日には、夫婦岩の真ん中に見える富士山から太陽が昇ります。
(129頁)

だから日本のいわゆる神話、或いは信仰の中に富士山が入ってくる。
不思議なことに藤原氏全盛の時代が・・・
それでこのあたりでどうも関東あたり、つまり大宮にあった別の関東の大王の娘さんなんかを天皇家と結ぼうとして姫君を貰ったようだ。
ところが姫君はその藤原氏が気に入らなかったので帰っちゃったという。
これが「かぐや姫」じゃないかという。
だから「月の国」ではなくて埼玉から来た関東の大王のお姫様だったのではないだろうかと。
これは武田説。
その藤原氏の失策を笑った作品が「竹取物語」ではないか?
でもその関東の権力者、王権はそんな姫様がいたのかなぁ?と思う。
これは大宮の方、埼玉の方見て下さい。
大宮氷川神社には三祭神といって三大神様が祀られているのだが、一人の神様の中に氷川女体神社、女性の神様が祀られている。

氷川女体神社は、−中略−「多氣比賣神社」の論社(該当候補の神社)です。
「多気比売」
−中略−「タケヒメ」とは「竹姫」であり、「かぐや姫」のモデルだともいわれています。(199〜200頁)

これはもちろん埼玉の地方の神様ということなのだが、タケヒメこそ実はかぐや姫ではなかったのかと。
この関東の大王がいつの頃、近畿、ヤマト王権に従い、臣君の立場を逆にしてしまうのか?
それは歴史上では判然としない。
でも藤原氏のことなので婚姻を結ぶことによってゆっくりと浸食していったのではないだろうか?

それからもう一つ、これはそっちから調べると面白いのだが関東はこのあたりぐらいから馬の名産地になる。
馬を飼育するのにもってこいの平野があるというので、それを育てているうちに武士団ができる。
それが関東武士団。
馬移動の戦闘能力を持っている。
馬で移動する戦闘能力を持っている軍団というのは始皇帝が始めた軍団。
これは後に平氏を破って関東武士団が天下を取るのだが、そのあたり、大宮に住んでいた大王の知恵だったのではないだろうか?
古田武彦という人がいて、その人の本を読んだから武田先生の中では繋がった。
(番組中に古田武彦氏の具体的な著書名に言及がなかったので何の本かは不明)
それは古田武彦、この方が「関東に大王あり」と書いてらっしゃる。
昔々、近畿天皇家が「古事記」「日本書紀」を作った頃に、関東には大変な王様がいて、その人が作ったお墓こそが稲荷山古墳だという。
この本も併せて読んだのだが、はっきりまたこの本にも書いて無くて。
ただ「王権というのがそんなに簡単にまとまったんじゃ無いぜ」という。
そうやって考えるとちょっとワクワクする。

(「古事記はなぜ富士を記述しなかったのか」を読むのを)中途で「やめようかな」と思ったのだが。
読んでよかった
戸矢さん、いろいろ言ってごめんなさいね。
また別に神社の本を読んでいる。
これもまたいつか、皆さんにご紹介できると思ったのだが。
かつての人々が渦巻いていたという、それが日本には神社で残っている。
だから近くのお宮さんをお通りになる時に、昔ここでは大変な何かがあったと思って(柏手を打つ)。
「ダサい埼玉」とか「翔んで埼玉」とか小バカにしているととんでもないこと。
「翔んで埼玉」は大ヒットの映画だと思う水谷譲。
それももしかしたら氷川神社の御利益のお陰かも知れない。
「オイオイ!映画関係者、頭だけ下げとけよ、神様には」
というワケでお送りした今週だった。
実は大宮の病院で生まれているので、ちょっと誇らしい感じになった水谷譲。
因みに福岡には「高宮」というお宮があって、「高いお宮」と書く。
何かありそう。
その高宮のお宮さんのすぐ近くで生まれた人はタモリさん。

2024年6月24日〜7月5日◆富士山(前編)

(本題に入る前に6月4日放送の冒頭で話したカニカマに関する内容に誤りがあった件の謝罪他)

まな板の上に「富士山」が乗っている。
世界の観光地として有名だが、ちょっと迷いながら三枚におろしたのが。
いくつかの体験があるのでまずはそこから入る。
武田先生は静岡のテレビ局に知り合いがいて、一回そのテレビ局に招かれて、静岡の街で遊んだことがある。
地元のお料理を食べに行くと同時に「久能山の東照宮に行かないか」とお誘いを受けた。
もちろんこれは家康のお墓。
「せっかくですから久能山東照宮へ登りましょう」ということで車、ロープウェイで乗り継いで、久能山という小高い山の山頂いっぱいに久能山東照宮があって家康が祀ってある。
なかなか壮大なもの。
これはもちろん日光東照宮と対を成している。
久能山東照宮の神主さんから言われたのだが「この東照宮の正面向いてるこっから真っ直ぐ行きますと、日光東照宮があります。家康の霊を弔う為には直線で二つ、お宮を建てたんですよ」という。
でも衛星から撮影するワケでもないのに「こっち側から真っ直ぐで日光東照宮があります」なんて信じられない。
江戸時代、戦国時代。
「そんな時代にそんな科学的な測量ができるワケない」と思っていたのだが、この本を読んだら「そうではないぞ」と。
戸矢学さんという神社に滅茶苦茶詳しい方で、河出書房新社から出ている「古事記はなぜ富士を記述しなかったのか」。

古事記はなぜ富士を記述しなかったのか: 藤原氏の禁忌



(本の中の傍点部はアンダーラインで表記する)
その説明に入る前にこの戸矢学さんという方が江戸の町の都市設計について語っておられる。
そのことをやるような専門家が昔いた。
「陰陽師」
陰陽師というのはこういうことをやる人。
(祈祷だけではなくて)星を観察しながら東西南北をきちんと計算したり、それから春分の日・秋分の日とかというのは農業に関わることなのでそういう天然現象の調査をやるのが陰陽師で官僚だった。
これは有名な話だが徳川家康についていて陰陽師の知恵を授けたのが天台宗の天海僧正。
彼は家康に仕えて徳川政権を陰陽師、方術で支えたという。
家康の静岡の方の墓所から富士を挟んで一直線に結ぶと日光東照宮になる。
確かそんなふうに書いてあったと思う。
久能山─富士─日光東照宮は全部風水による都市計画。
江戸の町というのはちょっと乱暴な言い方だが、富士山に向かって背中を日光東照宮が守っている。
天台宗の天海僧正が作った都市計画だが、久能山─富士山─日光東照宮の直線状に世良田という村があって、ここで徳川家が誕生した。
誕生した土地、家康が死んだ土地、家康が守られている土地、そして真ん中に江戸の町があって、その直線上を真っ直ぐ伸ばしていくと奇怪な話なのだが、明智光秀のお城がある。

光秀と天海を直結させるという説≠ェあります(19頁)

そういう裏解釈というか信用はできないのだが全部因縁がある所が一直線上に結ばれているという。
江戸の町の作りもそういう陰陽。
武田先生はびっくりしたのだが

 目白と目黒−中略−東京には五色の不動尊が設けられています。−中略−
 目白不動尊、目黒不動尊、目赤不動尊、目青不動尊、目黄不動尊の五色不動です。
(31頁)

目黄は三軒茶屋にある。
天海が四方方向に不動明王を置いた。
そういう摩訶不思議な話から富士山の話が出て来る。
風水、いわゆる方術、こういう考え方が昔からあって、都市計画はこれに則って東西南北を決める。
だから江戸の町を守る為には不動明王が置かれて、その不動明王の目の色が変わった。
(本には「実際に目に色があるわけではなく」と書かれている)
それが目が黒いヤツ、目が白いヤツ、目が青いヤツ、目が黄色いヤツ、そして目赤だったか。
それと江戸城の周り、ぐるり内堀が水を巻いている。

 江戸城を取り囲む堀り割りが螺旋形になっているのが、はっきり見て取れます。(24頁)

蚊取り線香みたいに。

 らせん構造は、その中心へ「気」を導き引き込むための呪術手法です。(28頁)

これも風水。
地形を見ると、どこかの何かからエネルギーが湧いてくるというポイントがあって都市がそのエネルギーを吸い込むように町を作っていくという。

富士山からの気の流れを取り込んで江戸城へ集約収斂させるという手法を、水路の建設という大がかりな土木工事によって実現したものです。(29頁)

それをどう我が町に呼び込むかが都市の繁栄を決定付ける。
日本の考え方だろうけれども。

久能山東照宮から真西に約一〇〇キロメートルのところに岡崎城があります。
 言わずと知れた家康の生誕地です。
−中略−
 岡崎からさらに真西へ約一〇〇キロメートルの地には亀岡市・亀山城があります
−中略−。この城は、もともと明智光秀の居城であったものです。(19頁)

「天海こそ実は生き残った明智光秀ではないか?」というちょっと怪しげな歴史説が出て来たりするが。
この他にも天海の施した風水術は江戸のあちこちに残されていて、風水のエネルギー源としての富士。
そういえば縁起のいい夢は「一富士二鷹三なすび」。
「富士山」というのはエネルギーの元だったので家康がとことん愛したという。
やはり今でもそうだが富士は世界遺産になっている。
でもこれは富士山の自然が世界遺産になったのではなくて信仰の対象。
富士山信仰。
「『山そのものを拝む』というのは文化としても凄いんじゃ無ぇの?」という
この富士山に関する信仰というのは縄文時代からあったのではないだろうか?と。
富士は神の化身であって

古神道は−中略−自然崇拝が本質です。
 自然なるものすべてに神の遍在を観るもので、山も海も川も神であり、太陽も月も北極星も神です。風も雷も神であり、季節も時間も神です。
(44頁)

ここからちょっと話がややこしいのだが、日本の神道の中には神様の条件がある。

「かんなび」は神奈備、甘南備、神名火、賀武奈備などとも書きます。−中略−神隠の意味で、神の居る山、すなわち神体山として崇敬、信仰されるものをそう呼びます。
 富士山に代表される左右対称の独立峰が多いのですが
(45頁)

「ひもろぎ」は、神籬、霊諸木などとも書きます。
 神の依り代たる森や樹木をそう呼びます。
−中略−森、または疑似森で、神の住まう場所、降臨する場所、神々の集いたまえる場所のことです。(45〜46頁)

「いわくら」は、磐座、岩倉、岩鞍などとも書きます。−中略−巨石のことで、それ自体が神の依り代です。(47頁)

その石のところに陽が一日カーッと強く当たったりなんかする。
日本中の都市は全部これで出来ている。
人間が住んでいる町は「かんなび」、山がすぐ近くにある。
その山こそは信仰の対象になる山で、関東方面はもちろん富士山が圧倒的だが、その他に福岡には宝満山という山がある。
「宝が満ちている」という。
その宝満山に登る入り口の神社が竈門(かまど)神社。
これが「鬼滅の刃」の炭治郎が生まれたところではないかと、そういう説もあるという。
神話が出て来る。
奈良といえば三輪山とか、京都は比叡山。
あれは北東にあるので魔が入って来る方角に神社を建てた。
京都の駅は陽が通るように真ん中をくりぬいている。
あれは凄いと思う水谷譲。
気というのは龍と同じで蛇の形をしているので「流れを作っておかないとダメですよ」という。
龍は入って来る。
これがエネルギーなのだが、これが溜まっては災いを成す。
ではどうするかというと水を飲ませて帰す。
それが京都の池。
大沢の池とか池にある。
だから比叡山から入って来た龍が街に降りてきて水を飲んで帰ってゆくという。
東北には白山がある。
鳥取には大山。
東北地方には岩木山。
お岩木山(岩木山神社)があったりして。
山というのはとにかく信仰の対象で神のいる場所。
「ひもろぎ」というのは神の依り代で、神がそれを伝って降りて来る。
だから御柱を立てたり。
これが縄文から続く日本人の宗教観の中に沁み込んでくる。

陰陽道。
或いは中国では「方術」と言ったりする。
これは東西南北を四匹の動物に例えて説明している。

▼青龍=神籬──神籬は、清流が走る蒼々たる豊かな森。だから清流である。
▼朱雀=靈──靈は、赤く照り輝く陽光。だから朱雀である。
▼白虎=磐座──磐座は、力強く白き岩山。だから白虎である。
▼玄武=神奈備──神奈備は、玄き武き山、だから玄武である。さらにその真上の玄き空に武き輝きを放つ北極星である。
(48頁)

この四つの神の化身を東西南北に当てて都市計画をしたというのが陰陽道。
これは今でも生きていて、お相撲。
「赤総下」とか「青総下」とか。総が下がっている。
あれが陰陽道。
真ん中中心に穴っぽこが空いていて、土俵の真ん中に埋まっている。
相撲の勝負を動かしているのは実は陰陽道によるエネルギーの交わり。
これを昔の人は例えて運命を占ったのがお相撲。
昔はみんな、お相撲のスポンサーは神社だったというから。
奉納相撲だから。
今でも横綱になると神社に行って・・・
こうやって見ると東西南北、これが都市計画を決定したという。
これは「科学的に見てもそんなに大外れではないな」というのがあって・・・

ここから富士山の話に持っていこうかなと思うのだが、富士山て何でこんなに尊いのか?霊山になったのか?
もの凄い長い歴史がある。
これはジオ(geo)で語れば非常にわかりやすいのだが、日本のいわゆる伊豆半島の付け根あたりぐらいからまっすぐ新潟方面に抜ける道にフォッサマグナという、断絶した中央構造体がある。
これは日本のど真ん中に1000kmに渡って大地のズレがある。
これは遠い昔、一億年前のこと、アジア大陸の一部だった島が二つ日本の方角に流れ着いた。
真ん中は穴が空いていた。
何とこの真ん中は凄いことに6000mの溝だった。
富士山が二つ入る程の深い溝があった。
これがくっついた。
だから電車で松本まで行けるようになった。
両側から土砂が流れ込むのと下に流れているマグマの関係で、その空いた溝の所に点々と活火山があって爆発し続ける。
そうしたら6000mを埋めてしまった。
それは本当。
ジオの話だから。
その埋められた溝には火山がずらりと並んで、この火山帯の噴火でその溝を埋める土を吹き出し続けた。
この日本の東西を繋いだ溝、フォッサマグナの繋ぐ原動力になったのが恐らく富士山の噴火ではなかろうか?という。
もの凄い勢いで噴火した。
それぐらい大地を吐き出して日本を繋いだ。
それが富士山だ。
この頭から火を吐いて、土をばらまいて地面をゆっくり広げてゆくという、そういう山のことを縄文人は「アサマ」と呼んだらしい。

浅間あさま」は火山の古語です。−中略−九州の阿蘇も語源は浅間であろうとされますが(49頁)

「アソ」は火山の代名詞となりました。
 音韻転訛の成り行きから考えて、おろらく「アソ+ヤマ」→「アソヤマ」→「アサマ」となったものでしょう。そして「アサマ」は「火山」の代名詞となりました。
(80頁)

富士山は一番デカい「アサマ」。
形も綺麗だし。
それで縄文の頃から信仰の対象だった。
ところが、問題はここから。
縄文時代からの信仰の対象である富士山を「古事記」と「日本書紀」は一行も書いていない。
それを戸矢さんが「不思議ではないか」とおっしゃっている。

本題の富士山に入った。
これは神としての富士山なので、その点、心にとめてお聞きくださいませ。
神の山として有名な「富士山本宮浅間(せんげん)大社」。
ご神体である富士山。
宿る神はコノハナサクヤヒメ。

コノハナサクヤヒメは日本神話の中で、はっきりと「美人」「美女」であるとして記されています。−中略−
 天孫ニニギは降臨した際に、日向でコノハナサクヤヒメと出会って求婚します。
(72頁)

 コノハナサクヤヒメが浅間神社の祭神とされるのは『竹取物語』以後ということです。
『竹取物語』が成立したのは早くても九世紀前半頃とされていますので、コノハナサクヤヒメが祭神とされたのもそれ以降ということになります。
(73頁)

 ここで祀られてきたのは浅間大神あさまのおおかみです。−中略−
 これこそが富士山の神です。
(74頁)

(コノハナサクヤヒメ以前に祀られてきた神は)男性になっている。
女性ではない。
縄文の頃からこれほど巨大な山様だから「古事記」「日本書紀」に書かれて当然だが、天皇の系譜は「古事記」、天皇の出来事は「日本書紀」のテーマということで書いてあるのだが

 富士山は、実は『古事記』にも『日本書紀』にも、まったく出てきません。(1頁)

公式の史書に初めて「富士山」が登場するのは『続日本紀』(七九七年成立)の天応元年(七八一)の条です。
『日本書紀』成立(七二〇年)から七十七年経っています。
(4頁)

「この七十何年というのは何だったんだろうか?」という。
これが戸矢さんの謎。
遠い昔の77年、どうでもいいような気もするが。
あれ程の山をなぜ書かなかったのか?
ここに戸矢さんという著者が凄い疑問を持ったということ。
そしてもう一つ私達が覚えておかなければならないのは、私達が今、思っている富士山と西暦700年代の富士山はちょっと違う。

「記・紀」と同時代の貴重な古文献である『万葉集』−中略−は、山部赤人の「不盡山を望む歌」を録しています。−中略−
駿河有布士能高嶺乎 天原振放見者 度日之 陰毛隠比 照月乃 光毛不見 白雲母 伊去波伐加利 時自久曾 雪者落家留 語告 言継将徃 不盡能高嶺者
(133〜134頁)

今のイメージの富士山な感じがする水谷譲。
700年代の富士の姿を現代語に置き換える。
「富士山のてっぺん見て見ろよ。太陽も月も見えやしないよ。雲がかかっており、雪が降り続けているんだ」
「雪は降りける」
雪が降っているのが下から見える。

「太陽の光も隠れ、照り輝く月の光も見えず」
 というのは、富士山の噴煙がそれほどにすさまじいという意味です。
(134頁)

噴火している。
噴煙を上げている。
雲がかかって。
しかも時々白いのがパラパラパラと落ちてくる。
噴煙の粒が中腹ぐらいまで降りかかってくる。
それをあえて「雪が降りける」と。
雪ではなくて噴煙。
だからどう考えても天平の時代、奈良・天平の世は山頂から噴煙を富士山は上げていた。
それでその頃から「フジ」というニックネームが付く。
それは裾野が美しいので「布を広げたみたいだ」というので「布士」。
或いは高いものだから「尽きることがない」という。
そんなことで「不尽」とかという漢字を当ててそう呼び始めた。
「アサマフジ」というような呼び方で。
それほと巨大なフジは噴煙を上げているのだが「歴史書である『古事記』と『日本書紀』は富士山について書いてもよかったんじゃないの?」という。
これは戸矢さんが疑問を持ったというのが面白い。
ズバリ言うと富士山を記録することを避けた。
「何でそんなことしたんだ?」という。
例の藤原氏、中臣鎌足(番組では「ナカオミ」と言っているようだが「ナカトミ」)から藤原氏は興るのだが、大化の改新で天皇家の中大兄皇子の腹心として活躍し、ライバルの蘇我氏を暗殺し、天皇家への影響力をどんどん高めていった。
これは藤原氏というのは凄く面白くて武力ではない。
結婚で天皇系にまつわりついていく。
娘が生まれたら天皇の嫁にして、その生まれた皇太子に対しては爺ちゃんポジションをとるという権力の握り方をする。
藤原氏に盾突ける豪族はいなかった。
鎌足の倅が有名な藤原不比等。
これは歴史で習った。
不比等なんて凄い。
「並べるヤツが他にはいないぜ」という、そういう名前だから、横着な名前を付けているが。
このあたりから「古事記」「日本書紀」を作る時に富士山を嫌ったのか?
富士山の謎に迫る。

藤原鎌足は娘を産んでおいて、天皇家に嫁がせて孫の爺さんとして天皇家を乗っ取るという、そんな面倒臭いことをしないで天皇を殺しちゃって自分がなればいい。
そう簡単には殺せないと思う水谷譲。
何で殺せなかったのか?
何かあった。
そうしか言いようがないが、天皇家には中国みたいに皇帝を打倒し、殺して天下を取るというのが無い。
天皇家に何かあった。
藤原氏は皇太子の家の横に自分ちを作っていたようだ。
つまり孫んちの隣に自分ちを作って、孫を連れて天皇のいるところに行くものだから天皇も頭を下げてしまう。
爺ちゃんだから。
そういう回りくどいことをなぜやったかというと、結構早い時期だが「この人は天皇家になれない血統ですよ」という辞書を持っていた。

血統証明書≠ニして作成されるのが『新撰姓氏録』−中略−です。(114頁)

とにかく「この姓、この氏、これは天皇家の血統ではありません」「この人達はどこからか来た人です」と書いてある。
そういうのを一冊持っていたものだから、どう足掻いても天皇にはなれないということはこの新撰姓氏録に記録してあるので。
天皇にまつわりついても天皇そのものには藤原氏はなれなかったという。

 不比等の父・中臣鎌足が生まれた中臣氏は、鹿島の社家の出自と現在では判明していますが(113頁)

この鹿島神宮がいわゆる古里の神社。
鹿島は茨城。
ここから鹿に乗って奈良まで飛んでいった。
だから(奈良では)鹿を飼っている。
そういう神話を勝手に作った。
それで何で富士山を消すのかという。
しかも短い。
「77年間富士を消した」というのは戸矢さんが問題にするほど武田先生は問題にならなかった。
それで、戸矢さんすいません。
「(この本を読むのは)やめようかな」「あんまりいい『(今朝の)三枚おろし』に、なら無ぇな」と思って。
武田先生はここまでは面白く読めたのだが、77年間富士山を消したことが藤原氏にとって何かそうとても重大なこととは思えなかった。
それで「この本、どうしようかな」と思ったら、突然、武田先生のスタッフのサカイ君が「何で消したんですか」。
「いやぁ、オマエ興味あんの?でもたった77年・・・」
「いや、何かあったから消したんでしょうね。よっぽど富士山が嫌いだったのか、富士山嫌う理由がその藤原不比等っていう人にはあったんじゃないんですかねぇ。本には何と書いてありました?」
「いや、捨てたんだ」
戸矢さんすいません。
「捨てた」と悪い意味ではなくて、別の本棚に移しちゃったということ。
別の本を読んでいた。
だがサカイが言うものだから、「そんなに気になるかなぁ」と思って。
ここまで言われたら気になるので言っていただかないとと思う水谷譲。
皆さん、本と付き合うことの難しさ。
それでサカイがしきりに「何で書かないんスかねぇ?『古事記』ともあろうもんが」とかと「古事記」の意味もよくわからないヤツが・・・
その時にフッと「このテーマは何か惹きつけるんだなぁ。こういう世代にも」。
それでまたもう一回倉庫から取り出して読み始めた。
本との出会いというのは面白いもので、丁度読み出したところから面白くなった。
よかった。
危なかった。
ここからはまことに申し訳ない。
戸矢さんの学説を武田先生がわかりやすく説明する。
武田先生がわかりやすく説明した分、武田先生の意見が入っているので、まるまる戸矢さんだとは思わないでください。
戸矢さんは大変な学者さんなので、そこだけは。
はっきり言って戸矢さん、書く順番が悪い。
それで急に面白くなり出したところに置いてあった物語が「かぐや姫」。
これは「かぐや姫」をまず置かなければ。
「かぐや姫」の方がとっつきやすい。

『竹取物語』は、日本最古の物語として有名ですが(89頁)

(最古は)「源氏物語」ではない。
このかぐや姫の中には何とテーマにしている「富士山」が出て来る。
竹から生まれたかぐや姫。
五人の貴公子に向かって無理難題をふっかける。

『竹取物語』で、かぐや姫に求婚する五人の貴公子が登場しますが、その一人である「庫持皇子」は不比等がモデルとされています。(118頁)

では藤原不比等、庫持皇子(くらもちのみこ)が探しに行ったのは何か?というところから・・・
ここから急に面白くなった。



2024年09月11日

NHKの「超多様性トークショー!なれそめ」の再放送があります

まだ本放送も終わっていないワケだけれども。
既にNHKの「超多様性トークショー!なれそめ」に発達障害の人が登場するっていうのはご紹介した。
で、その番組の再放送があるそうなので、それも含めて再度ご紹介する。

超多様性トークショー!なれそめ 発達障害に向き合った動画クリエーターカップル
NHKEテレ 9月13日 (金) 午後10:00〜午後10:30(30分)
再放送 NHKEテレ 9月17日(火) 午前0:00〜午前0:30(30分)

番組概要
なれそめの数だけいろんな人生の楽しみ方がある!今回は「一緒に発達障害に向き合った動画クリエーターカップル」田村淳、LiLiCo、小関裕太、吉原怜那、ほか
番組詳細
なれそめの数だけいろんな人生の楽しみ方がある!今回は「一緒に発達障害と向き合った動画クリエーターカップル」。沖縄で同棲を開始したダイスケさんとちゃんまりさん。一緒に暮らすようになり、彼女は彼の発達障害の特性に悩み始めた。しかし「発達障害の困りごとは2人での困りごと。症状と本人を別に考える」という考えに行き着いた。彼女と出会い彼は…。田村淳、LiLiCo、小関裕太、吉原怜那★語り:水瀬いのり


【電子版特典画像付き】遅咲きも晩婚もHappyに変えて 北欧マインドの暮らし



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2024年09月10日

NHK「ハートネットTV」でこれから精神科へ行こうと考えている人向けの内容が放送されました

本放送は既に終わっているのだけれども、再放送が何度かあるのでご紹介する。
私みたいにもう通院しちゃっている人には関係ないかなとは思うが(転院ってのは想定されなくもないけれども)、ドラマの影響なんかもあって精神科や心療内科への通院を検討する人は増える一方だろうし、医師の資質みたいなものはピンキリだし、発達障害絡みだったりするとかなり待たされる期間が発生するっていういろんな問題があるので、そのあたりを詳しく紹介してくれるんだろうなと思うが。
まだ見てないからわからんけれども。

ハートネットTV 9月特集「精神科 はじめの一歩」
初回放送日 9月9日
再放送 NHKEテレ 9月17日(火) 午前0:30〜午前1:00
再放送 NHKEテレ 9月17日(火) 午前5:55〜午前6:25

番組概要
夏休み明け、気分が沈みがちな9月。心身に不調を感じたとき、どうすればうまく精神科への一歩を踏み出せるのか。受診の目安や短い診察時間を有効活用する質問術等を紹介。
番組詳細
長期休暇が終わり、気分が沈みがちな9月…。心身に不調を感じたとき、なるべく早く、気軽に、精神医療にアクセスするにはどうすればいいのか、当事者たちへの取材を元に特集します。スタジオに集う“先輩当事者”や精神科医が、受診するための目安や、予約した受診日までのつらい状態のしのぎ方、短い診察時間を有効に活用する質問術などを紹介。精神科への“はじめの一歩”が少し軽くなる、そんな情報をお届けします。
【キャスター】瀬田宙大


病院で聞けない話、診察室では見えない姿 精神科医療の「7つの不思議」


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2024年09月09日

NHKのドラマ「シュリンク―精神科医ヨワイ―」(2)双極症を見た感想

私のクソみたいな感想なんか別段必要とされていないのは承知しているけれども。

今、NHKで「シュリンク―精神科医ヨワイ― 」というドラマが放送されている。
これはどうやら漫画が原作らしく、今回のドラマでは発達障害には触れないけれども、原作には発達障害の話が登場するらしい。

Shrink~精神科医ヨワイ~ 2 (ヤングジャンプコミックス)



当然ドラマの一回目「(1)パニック症」も見たのだけれども、それもひっくるめて「ありえねぇだろ!」みたいな感じはする。
毎回精神疾患に関してはとても丁寧に描かれていて、かなりリアルな内容なのだけれども、そっちじゃなくて。
病院経営っつーか。
一日に来る患者数って三人ぐらいか?みたいな。
ヒマヒマだな!!!
そして診察室広っ!
それで経営成り立つのか!
後ねぇ、医師が一人の患者に外に出てまで付き添ったりとか聞いたこともないなっていう。
今回の「(2)双極症」はそこまでじゃなかったけれども、一回目は結構ひどかったねぇ。
このドラマを見て「精神科の医者ってここまでいろいろやってくれるんだ」とか「自分の担当医は数分話を聞くだけで終わりだからダメな医者だ」なんて誤解を生まないことを祈る。
それってカウンセラーの仕事では?みたいなことを医師に求める声もよく聞くので、ドラマでもドキュメンタリーでも医師の話を聞く時間みたいなのは変に長いものばかりをメディアは見せるからな。
あくまでこれはドラマなので、実際の病院はあんなんじゃないということで。

で、今回のヤツね。
うん。
双極症(以前は「躁うつ病」、その後は「双極性障害」と呼ばれていたもののことだと思うけれども、この表現は私は知らない)を扱ったという珍しい内容。
非自発入院のシーンも登場ということで、内容的には結構画期的というか意味のある内容だったということで。
だから今回も精神疾患の描き方は全然問題だと思っていないのだが。
見た後で何か引っかかりみたいなものを感じてしまって、後になってから「ああそうか」みたいな。
双極症を発症した兄(谷山玄)の妹(楓)が、凄くいい人っていうか。
兄はとても苦労人なのだ。
確か子供の頃に父が亡くなり、母は子供二人を置いて失踪みたいなんだったと思う。
当時二人とも小学生ぐらいかな。
兄は自分は進学も諦め、早くから働いて妹を大学にまで行かせたという。
まあ美談♡。
実際にそういう感じの話はある。
結構ある。
で、たまたまなのか普通そうなっちゃうのかは不明なのだけれども、そういう状態になった時に「下の子はクズになりました」っていう話しか聞いたことがないのだ。
私が知らないだけでこのドラマみたいになるパターンも存在するのかも知れないが、そういう事例は見聞きしたことが一度もない。
姉がそうやって苦労して妹の面倒を見たのだが、妹は姉を単なる金ヅル程度にしか思っておらず何だったか忘れたけど何か結構な金額を姉に出してくれみたいなことを言い出して・・・みたいな話とか。
弟が何も自分は辛い思いをしていないので、姉に対して全く遠慮のないことをしまくるみたいな話とか。
ちょいちょいその手の話を聞くので「上の子が苦労して下の子に何かしても、苦労を知らない下の子はクズにしかならないんだなぁ」っていうことで。
どっかで結末が悲惨な方向の後味がすげぇ悪いぐらいのドラマとか映画とか作ってくんないかな。
それを見て首が取れるかと思うぐらい頷きまくる人が大量発生かなと思うけれども。

今回のヤツは再放送がある。
シュリンク―精神科医ヨワイ― (2)双極症 - Shrink - NHK
NHK総合 9月11日(水) 午前0:35〜午前1:26

で、当然1クールぐらい放送するんだろうと思ったら、次回で終了。
たった三回で終わるんだな。
最後は「パーソナリティ症」かぁ。
これも病名が変更になったんだな。
こんな名称は聞いたことが無いからな。
「パーソナリティ障害」って言われてたヤツが、例の「『障害』って名前が付くのはよくない!」みたいな流れで変更になったのかな。

posted by ひと at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月08日

ヤマザキ ロールちゃん(キリマンジャロコーヒークリーム&ミルククリーム)

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なが〜いロールケーキ ロールちゃん♪スペシャルサイト | 山崎製パン
水玉模様を付けたスポンジで
キリマンジャロコーヒークリームと
ミルククリームを巻き込んだ
ロールちゃんのバラエティ製品です。


多分9月1日発売。。
ローソンストア100で119円(税込)で購入。
内容量1個。
1包装当たり熱量400kcal。
要冷蔵。

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袋の裏側に「ロールちゃん」とやらのスペシャルサイトの宣伝みたいな。
で、表側に描いてあるウサギっぽい何か(ウサギではないそうだ)の名前が「パパロールちゃん」ということで。
このパパロールちゃんとやらは
休みの日には
甘〜いコーヒーを
ゆっくり
飲むよ♡

とのこと。

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白くて細長い画用紙みたいなものに乗っている。
長さは20cmぐらいで、幅が5cmぐらい。

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生地は柔らかい普通のロールケーキの生地的な。
中に「キリマンジャロコーヒークリーム」で、その中心に「ミルククリーム」。
細いけれども一度に全部食べると多すぎるかな?と思いながら端からどんどん食べていったらすぐに食べきれた。
恐ろしいカロリーだけどな!
味はもっとコーヒーの風味が薄いんだろうと思ったらしっかりコーヒーだなっていう味がする。
ミルククリームの味もするのでカフェオレみたいな味だなと思った。
美味しいロールケーキ。

このシリーズは「ハンディタイプのロールケーキ」ということだそうなので、直接かぶりつくのが正しい食べ方なのかな?
普通にフォークで食べたのだけれども。

伊藤久右衛門 抹茶 宇治抹茶ロールケーキ 小豆入り



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2024年09月07日

ローソンストア100 月とうさぎ

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月とうさぎ | 新商品・おすすめ商品 | 商品・おトク情報 | ローソンストア100〜献立応援コンビニへ。〜
うさぎをかたどったつぶあん大福(2個)と月に見立てた黄団子こしあん(2個)のアソートです。十五夜までの期間限定商品です。

9月5日発売。
本体価格158円(税込171円)。
内容量4個。
販売地域全国 。
製造者(株)五条庵。
100g当たり熱量 大福279kcal/黄団子270kcal。

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直径5cmぐらいのが4個。
上下にパカッと開くようになっていて、底の側が黒くてフタの側が透明っていう。

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箸で半分に割ってみた。
白いヤツが「つぶあん大福」というものだと思われるが、外側は大福だなって感じの柔らかい餅みたいな。
中は粒あん。
普通だけれども美味しいと思う。
黄色いヤツが「黄団子こしあん」というものだと思われるのだけれども、こっちは何でかわからんが外側の部分が硬めだな。
パリパリするとか歯に厳しいとかってことではないけれども。
当然中身はこしあん。

薬師窯 錦彩 十五夜 うさぎ(お月見)(大)



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ヤマザキ 薄皮シャインマスカットクリームパン

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山崎製パン | BRAND PAGE[薄皮シリーズ]
シャインマスカットクリームを包みました。

多分9月1日発売。。
ローソンストア100で130円(税込)で購入。
内容量4個。
1個当たり熱量103kcal。

赤い点数シールが貼ってある。
最近、ヤマザキは年中点数シールを集めるヤツをやっているな。

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小さいのが四つ入っているヤツね。
以前は五個入りだった気がするけれども。
直径が6cmぐらい。

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このシリーズは全部同じ生地なんだと思うけれども、とても柔らかい。
中に入っているクリームはマスカットの臭いがするし、当然マスカットの味のクリーム。
不味いとか合わないってことはないけれども、変わっているなぁ・・・って感じかな。
一度に食べるのは二個でいいかと思ったが二個だと足りないな。
かといって四個では多いしな。
三個食べて一個だけ残すのもいかがなものかと思って、一度に全部食べたけれども。
さすがに四個だと飽きてくる。

シャインマスカット 岡山 晴王 優品 2房 計800g 家庭用 ギフト プレゼント



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2024年09月06日

オリジン弁当 若鶏のこだわり唐揚げ〜醤油味〜

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若鶏のこだわり唐揚げ〜醤油味〜 | オリジン弁当 | オリジン東秀株式会社
オリジン人気の「若鶏のこだわり唐揚げ〜醤油味〜」がリニューアル。香りと風味をより引き立てるため、下味に国産のおろし生姜を使用。これに肉と相性のよい醤油と醤油もろみを合わせることで、より一層味に深みのある唐揚げに仕上がりました。また、衣を改良し、従来品と比べてサクサクとした食感を感じることができます。

9月2日11時発売。
本体価格 : 208円/100g(税込 : 224.64円/100g)。
100g当たり熱量278Kcal。

若鶏のこだわり唐揚げ〜塩ガーリック味〜も同時にリニューアルして発売します。
ってことだったので両方買ってみようと思ったら醤油の方しか売っていなかったのでこれだけ購入。
写真は114g入り。
買ってから時間が経っていたし、冷蔵庫で冷え冷えにしたヤツを食べたので多分本来のポテンシャルではないのを食べた状態かとは思うけれども。
本来はサクサクだったんだな。
当然サクサク感は消滅。
醤油味っていうからザンギっぽいヤツを想像したのだけれども、まず表面がしっとり系ではないのでそのあたりから違う。
味は醤油とニンニクと生姜で、もっとザンギに似ていてもいいようなものだけれども、味もだいぶ違うな。
醤油の味はもちろんするが、思ったよりもガツンと醤油の塩分がキツイ感じの味ではなく。
もっとマイルドな感じ。
リニューアルなので前のも多分食べたことはあるだろうけれども、そんなん味なんか全然覚えてないから前と比べてどうかってのもわからん。
普通の醤油系の味の美味しい唐揚げだねっていう感じかな。

鶏の唐揚げ 醤油味 鶏肉 もも肉 から揚げ 業務用 竜田揚げ 冷凍 業務用 からあげ 冷凍食品 虹色キッチン (2kg (1kg×2))



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オリジン オリジンパウンドケーキ

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発売日不明。
150円(税別)で購入。
内容量1個。
1個当たりエネルギー187kcal。
製造者株式会社アヤベ洋菓子。

オリジンに行ったら見たことのないものが売っていたので「新発売かぁ」なんて思って買ったのだけれども、サイトにこの商品の情報が無いし、検索しても何も出てこない。
何でだろうな。
袋の裏側に書いてある名称は「洋菓子(オリジンフルーツパウンド)」。
オリジンのスイーツは微妙に値段が高いんだよな。

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幅が8cm、タテが6cm、厚みが2cmぐらい。
「オレンジピール」「レーズン」「クランベリー」「パイン」「レモンピール」と5種類のフルーツが入っているということだけれども、見ていただいておわかりのようにそんなに豊富に入っている感じでもなく。
フルーツっていっても砂糖漬けだし。
値段のワリには小さいし、あんまり喰った気がしない系ではあるけれども、お高いだけあってトップバリュ的な安っぽい味ではなく。
フワフワっていうんじゃないけどしっとり柔らか。
甘さも上品っていうか。
高いから二度と買わないと思うけれども、なかなか美味しいと思う。

〜大人の贅沢〜 フルーツのパウンドケーキ



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